【感想】
日本で2人目のNBAプレーヤー・渡邊雄太が執筆した本。
1バスケットプレーヤーの僕としては、本当に尊敬する選手の1人です。
最近は八村塁が話題になりすぎて、八村に比べると渡邊雄太の影はやや薄れている感が否めない。
ですが、この渡邊雄太も24歳とは思えないマインドの持ち主で、僕も彼が高校生
...続きを読むの時から非常に注目していました。
それだけに、彼がNBA入りを果たした時は本当に興奮しましたね~!!
彼は身長206cmと日本人離れした体格の持ち主であり、また長身ながらインサイドではなくアウトサイドプレーヤー且つシューターだという点は、同じ日本人からすれば充分すぎるほどレベチなのですが・・・(笑)
ただ、彼がこれほどまでの成功を成し遂げる事が出来たのは、その恵まれた体格だけでは決してない事は明らかです。
・両親が元プロバスケットボール選手だという家庭環境
・中学、高校で「NBAプレーヤー」という夢・将来を共感できる指導者やチームメイトに恵まれたこと
・何よりも幼少時から本当にバスケが好きだったこと
色々と彼なりの挫折を味わった上でもひたむきにバスケットに取り組むことが出来たのは、彼自身のスペックもさることながら、周りの環境が大きな要因となっている事は間違いない事実だと思います。
そして、そういった良い環境に身を置く事が出来たのは、彼が本当にバスケットボールを愛し、数ある中で良い選択をし続けた事に起因するのでしょう。
月並みな感想ではありますが、まずは夢そのものを深く愛すること。
アスリートに限らず、そういった精神が最も大切なのかもしれませんね。
渡邊雄太は、プレーだけではなくて人としても本当に立派な選手だと心から思います。
今後の彼の一層の活躍に期待しています!!!!
P.S.
この本の感想とは少し逸れちゃいますが・・・・
個人的に1番響いた箇所は「リングに向かって果敢にアタックするのが、選手たちのあるべき姿勢」という一文でした。
現在、社会人のクラブチームでバスケットをやっており、第一線でプレーしております。
ただ、これは現役時代からそうなのですが、リングに向かって果敢にアタックする事が出来ていません・・・・
ミスを恐れたり、味方のプレーヤーに任せてしまって、自分自身で切り拓こうとしていない。
相手から逃げるようなシュートばかりだし、ORも積極的に行ききれていない気がする・・・
これじゃあ相手からすれば怖くもなんともありません。
勿論、チームバランスもあるので遮二無二シュートを打っちゃいけませんが、もっとゴールに向かって果敢に攻め込まなくてはいけませんね。
そんな時、スラムダンクの陵南・田岡先生の台詞が心に響きます。
「向かっていけ!そのデカイ体は、そのためにあるんだ!!」
よし、これからも頑張ろう。
【印象フレーズとアクションプランBEST3】
・「初心」と「謙虚(=感謝)」を忘れない。
⇒仕事もプライベートも、「初心」のあのワクワク感を忘れちゃいけない。何時も、あの頃の「初心」と、今現在の「感謝」を忘れずに!!
・リングに向かって果敢にアタックするのが選手たちのあるべき姿勢
⇒ミスを恐れず、相手やリングに向かっていくこと!!
【内容まとめ】
1.僕にとってバスケットボールの練習は、「頑張ってするもの」でも「努力が必要なもの」でもありません。
あくまでも好きで続けているだけであり、好きだからこそ飽きずに何時間でも続けられるのです。
僕が恵まれていたのは、幼い時分に好きなものを見つけられたことだと思います。
2.「リングから逃げるプレーをするな!」これが父の口癖だった。
父が最も嫌っていたのは、僕が時折見せる弱気なプレーだった。
当たり前だが、バスケットはできるだけリングに近いところからシュートしたほうが成功する確率が高い。
となれば、リングに向かって果敢にアタックするのが選手たちのあるべき姿勢と言える。
ディフェンスを恐れてリングから遠ざかるようなプレーばかりしていては、決して試合には勝てないのだ。
3.何かしらの障害があって思うようにならない時も、必ずやれる事はあるものだ。
それを見つけて現時点で出来る事に集中して取り組んでいれば、それは必ず将来生きてくる。
中学時代に停滞期を経験したのは無駄ではなかった。
僕は今でも「現時点で出来ることに集中する」という姿勢を大切にしている。
4.「初心」と「謙虚」を忘れない。
バスケットボールを始めたばかりの頃の楽しかった気持ちをいつまでも忘れるな。
また、謙虚というのは指導者・チームメイト・周囲の人々や環境への「感謝」の意。
【引用】
「好き」を仕事にする。
p7
僕にとってバスケットボールの練習は、「頑張ってするもの」でも「努力が必要なもの」でもありません。
あくまでも好きで続けているだけであり、好きだからこそ飽きずに何時間でも続けられるのです。
僕が恵まれていたのは、幼い時分に好きなものを見つけられたことだと思います。
p26
父が最も嫌っていたのは、僕が時折見せる弱気なプレーだった。
「リングから逃げるプレーをするな!」これが父の口癖だった。
当たり前だが、バスケットはできるだけリングに近いところからシュートしたほうが成功する確率が高い。
となれば、リングに向かって果敢にアタックするのが選手たちのあるべき姿勢と言える。
ディフェンスを恐れてリングから遠ざかるようなプレーばかりしていては、決して試合には勝てないのだ。
p32
中学時代、成長痛のため膝に負担のかかる練習をコーチから避けるよう言われていた。
今できる事は何かと考え、速く正確にシュートを打つ事を心掛けて、日々学校から帰ってきてからもひたすら空き地にリングを置いてシュート練習を繰り返した。
何かしらの障害があって思うようにならない時も、必ずやれる事はあるものだ。
それを見つけて現時点で出来る事に集中して取り組んでいれば、それは必ず将来生きてくる。
中学時代に停滞期を経験したのは無駄ではなかった。
僕は今でも「現時点で出来ることに集中する」という姿勢を大切にしている。
p110
・「初心」と「謙虚」を忘れない。
バスケットボールを始めたばかりの頃の楽しかった気持ちをいつまでも忘れるな。
また、謙虚というのは指導者・チームメイト・周囲の人々や環境への「感謝」の意。