山田さんのレビュー一覧
レビュアー
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かわいそうな姫
兄を失い、父親は正気を失い、母親は傾国の最中に父以外の男と褥を共にしていた。流石にロザリカ姫の心中が…。どんどん嫌な方へと物語が流れていっている気がします。セルバン王に少年漫画のファンタジー主人公みたいな真似ができるとも思えませんし、ここからの逆転は実に困難なモノではないかと思わざるを得ません。
まあそれはそれとして、アルシノエもなんだか力関係で不穏な雰囲気がありますし、セルバン王が戦力としてアルシノエを見ていないのは、娘を戦わせることへの抵抗以外にも、こういう部分があるからなのではないかと思えてなりません。もはや希望は、既成事実を狙ってあわよくば王妃を名乗る可愛いミネルファだけですが、狼野 -
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購入済み
長い
地の文も主人公のモノローグになっているいわゆる一人称小説。だからひたすら自分語りが続く作品になっている。いや一人称小説は基本自分語りなんだけど、本作は地の文を読むのが結構しんどい。ノリというかなんというか、共感しがたい部分が多分にあるからかもしれない。アニメやコミックはそんなに気にならなかった主人公のラノベ主人公特有のノリがきついと感じてしまう。
とはいえ作品の切り口は好き。押してダメなら引いてみたら…ってラブコメ。いまいち夏川の魅力が伝わってこない感じはあるけど、関係が進むにつれて面白くなりそうな予感がする。まずは作品のモノローグ進行に慣れるところから始めようと思う。 -
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コレはズルい
王道ファンタジー。はるか昔の騎士がかつての主人の子孫を守るために転生して大活躍!って感じの作品なんでしょう。ロクでなし魔術講師と禁忌経典のように主人公は指南役として物語に君臨するわけですが、活躍らしい活躍が序盤のみ。コレから教師として、騎士として大活躍するか!ってとこで1巻が終わり。なんというか消化不良で終わった感がすごいです。ご学友軍団に対して思い入れがないこの段階で回想やらモノローグをいっぱい入れられても微妙に感情移入しづらいのがなんとも…。ピンチの時に助けに入ってかっこいい!が望まれる漫画でこのお預けは地味にイラッとします。次巻、相当のカタルシスがなければモヤモヤしたまま読み進めることに
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上々
べるぜバブの田村先生の新作。マリーやニライカナイも好きでしたが、少年誌でやるには内容が青年向けだと思っていたので、今回の転向は英断だったと思います。
さてこの作品、保険会社×宇宙人という奇抜な切り口で描かれていますが、バトルありヒューマンドラマありと、ジェットコースターのような緩急の面白さが素晴らしいです。1巻の締めや主人公が宇宙人に感謝を伝えられるシーンは非常に心に響くものがありました。久保帯人先生が作品を推されていたのも納得です。嘘が読める捜査役と武闘派、しっかりと役割が分かれているのもとても良く、それぞれの活躍が読んでいて非常に気持ちがいいと感じました。
個人的には些細な一コマにヨーグ -
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わがまま皇女
港ができて、皇女の監視役が雇われる技術者に。相変わらずのスローペース開拓ファンタジー。戦後処理って感じで今巻はいつも以上にゆっくりだった印象。とにかく皇女が好き勝手します。双子に奢らせたり仕事を手伝わせたり、ニート同然の発言をしたり。その癖いいポジションに着こうとする感じがあまり好きになれません。痛い目にあってほしいです。あと物語終盤はクロノとはかけ離れたリオの話。正直冗長すぎて退屈に感じました。この作品はヒロインとのやり取りと開拓が面白い部分なので、そこをしっかりと見せてほしいです。まあ今回はそれの種まき段階ってことなんでしょうけどね。
取り敢えずレイラの出番、フェイとアリッサの濡れ場を大