あらすじ
凛太郎と薫子が付き合い始めてから数か月が経ち、両校の2学期は終わり、今日はクリスマスイブ。依田絢斗は卒業後の進路に悩む中、仲間たちと共に凛太郎のケーキ屋を手伝う。しかしそこで、パティシエたちの仕事を目の当たりにし、将来への自信を喪失してしまうが……!? そして翌日はクリスマス当日。特別な日に凛太郎とのデートを楽しむ薫子だったが、彼女には募らせた想いがあって──。
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強面で高身長の主人公・紬凛太郎。彼が通う高校はバカが集まる底辺男子校・千鳥高校。その隣には由緒正しきお嬢様高校・桔梗女子が。
そのお嬢様学校に通う女の子・和栗薫子に凛太郎が出会うお話です。ロミオとジュリエットを思い浮かべるような王道ラブコメマンガです。
このマンガの魅力は登場キャラたちの内面と表情です!
凛太郎は行動力溢れる男の子で見た目はイカツイですが、とても優しい!しかも意外と初心。
一方の薫子は通っている高校や見た目で人を判断しない、自分の意見をしっかりと持っている女の子。そして美味しそうにたくさん食べる様子が可愛い!
顔がアップで描かれているコマが多いこのマンガですが、キャラの表情がどれも素敵です。
薫子のとびっきりの笑顔に癒され、凛太郎の真剣な眼差しにドキッとしたり、凛太郎を見守る母の呆れ顔にクスッとしたりします!
王道系のラブコメが好きな人はきっとハマること間違いない作品です。
気になった方はぜひ読んで見てください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今まであまり語られてこなかった依田くんの過去回想から始まる第13巻。幼い子供の正義感と純真無垢な願望に心温まる瞬間もあるにはあったが、ちょっぴりビターな風味も合わさって妙に胸が痛くなる読後感だった。とくに依田兄の心労を思うと息が詰まりそうになる。"好き"なことを仕事にしている以上、好きなままでい続けるのにも努力は必要だし、ときにはやり切れない現実を受け入れる覚悟も必要になってくるだろう。今巻の”働く意義”を探すというテーマ性は、これから大人になっていく若者たちの人生訓に繋がる意義深い読書体験になるかもしれない。
尊い
自分が学生のころ、将来をこんなに真剣に考えてたかもう思い出せないなぁ。青春が詰まった巻でした。特にクリスマスデートは感無量でした。
温かくなる
凛太郎たちの周りには良い助言をしてくれる大人がたくさんいて良かったなと思います。みんなが後悔しない進路が決まりますように!
2人きりのクリスマスはドキドキキュンキュンしながら読みました!また距離が縮まって嬉しいです!
絢斗の話は現実的な題材を上手く落とし込んだ良エピソードだったと思う。いつだって夢を追い求めて走り出す姿は眩しい。そしてきっちり100話で劇的なシーンを入れ込む構成力の高さが素晴らしい。大好きな作品です。
Posted by ブクログ
冒頭から語られる絢斗の過去、というより兄・省吾との関わりは絢斗の人格形成に大きな影響を与えたと判るものだね
喧嘩っ早い兄二人と過ごす環境は絢斗から喧嘩への忌避感を抜き、誰かを守る行為を称賛する省吾との会話は絢斗に正義感の基準を与えるものに
そんな省吾も年上からの影響により人格形成に影響が有ったと判る構造になっているのは良いね
誰かを助けようとした時に警官に助けられた思い出がある。そのような人に成りたいと願った経験がある
それは連鎖のようなものだからこそ、省吾が人を助ける行為に限界を感じて警察を辞めたのは絢斗へも多大な影響が生じてしまう現象
それが今の絢斗に繋がっている
でも、絢斗に繋がったのは諦める心だけじゃなくて
それが判る95話の人助けシーンは良かったけどハラハラさせられたよ
あのシーンの絢斗は人を助けながらもその行為の限界や無意味になる可能性を知っている。それでも人を助ける為に動いた彼の心には貴重な価値が詰まっている
ただ、それは役目も責任も方向性も無い危うい在り方。それを大人達が既に社会で働いている人間として、自身の在り方を話してくれるシーンは良かったなぁ
杏子が語る保護者としての責任、斉藤達が語る仕事を続ける為の方向性、そしてやりがいを見つけられる役目
進路に悩む学生組にとって、何よりも絢斗にとって良い機会となったね
だからそんな話があった後に絢斗が自分の夢を明かせたのはもう本当に良かったなと思えたよ
消えていた筈の憧れが「ありがとう」の言葉から再燃して、でも中途半端だから言えなくて
それを納得できる形へと変えられたのは今回様々な助言を貰えたからというのは有るだろうけど、何よりも絢斗がその火を自らの手で消さなかったから、あの時間へ繋がったのだろうと思えたよ
雰囲気が一変する99話と100話は極甘に極甘を塗り重ねたかのように甘々なデート模様が……!
クリスマスという尊い機会に一緒に過ごす時間、そこで感じる温かい想い。何もかもが紙面から湧き出てくるかのようで本当に甘い…
そしてそしてのあの瞬間、遂に訪れたか…!という印象
相手を特別に感じているからもう一歩を踏み出したくなる。それはいつ訪れるのかという話では有ったけど、それがクリスマスに浮かれたからではないと理解できるのは良かったな
相手を知りたいという欲、相手の特別に成りたい欲。それはほんの少し我儘な感情で。でも、そうしたくなる程の相手だと二人が感じている
極まったタイミングがアクセサリーを渡した瞬間だったという話で
甘々が過ぎる二人の幸福が眩しすぎて見ているこちらの目がやられてしまうかのようでしたよ……