名称未設定さんのレビュー一覧
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感想 花井沢町公民館便り(1)
淡々と進む物語。
閉ざされた環境内で生きる人々を描いた作品は少なくはない。だが、大抵の作品は人間の”欲望”がメインに出され、”人間性”を問う作品となっている。
だが、この作品は違う。
派手さは無い。
欲を求める人間たちの過激な争いも無い。
”鳥籠”の日常を描いている一作品でしかないのだ。
だが、他の作品によって植え付けられたイメージが”うそっぱち”である事を明確に示している。
勿論、花井沢町も”うそっぱち”である。
しかも、貧しくも、危険でもない平々凡々な世界が描かれている。(コソ泥程度はいる)ただ、自由だけが無い。
これが考えさせられる。考える程に、とても怖い作品だと分かる -
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感想 ギロリの頼子さん(1)
面白い。
淡々と進む話がリアルであり、とても新鮮。京都の日常を肌で感じる事が出来た。
おなじ国の関東圏の人間にとっても、関西人はある意味、異人である。(語弊があるかもしれません。御容赦下さい)ならば、住人と他国観光客の間では異文化による摩擦はもっと大な筈。
事実、この作品は、京都人の生活、観光の穴場紹介だけに終わらず、地域住人と観光客とのふれあい、摩擦を描いている。
どれも嘘ではないだろう。だからこそ、これらはこれからの訪問者の予備知識となるのだ。
住人と他国(関東圏も含む)観光客を包み込む京都という街の懐を知る上でお勧めの一冊である。
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