ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    時は未来。人類が宇宙へ進出し、中国武術の伝承もさまざまな星に散りぢりになっているという設定でのSFです。父親を知らずに育ったヒロインは「山猫のチカ」の異名を持つ女賞金稼ぎ。よく知らないまま狙われる羽目になったところへ、さっそうと現れ、通背拳を駆使して守り抜く主人公の宿祢光(すくね ひかる)。光はチカを守り抜くことができるのか……?

    中国拳法で戦うシーンにリアリティがあり、とても見ごたえがある作品です! 中国武術の独特の制度や用語については注意書きもあるので、専門的な知識がなくても安心して読み進めることができます。未来という設定ではありますが、伝統武術の継承について考えさせられる側面もあり、中国武術に興味がある人に特にオススメの作品です。

    2024年05月13日
  • ブックライブ書店員

    少年・剛拳児(ごうけんじ)が中国武術の修行を通して、さまざまな人々と出会い、成長し、強くなっていく物語。中国武術を学んでいる人で知らない人はいないほど有名な作品です。中国武術の修行を通して、人としての在り方、試練を乗り越えるための考え方、強さを求めることについてなど、人の道についても学べるところが多いのも作品の魅力の1つです。

    八極拳、詠春拳、形意拳、太極拳といった様々な武術、舎己従人、内家拳、化勁などの武術を学ぶ中で見聞きする用語、見たことがあるような動き(套路)などが物語の中に自然に出てくるため、中国武術への理解が深まるとともに、読むほどにテンションが上がってくること間違いなし! 中国武術に興味がある方には断然オススメの作品です!

    2024年05月09日
  • 切鮫 鋭二(きりさめ えいじ)40歳は事件が伴侶と言い切ってしまうほど仕事熱心な刑事。
    そんな彼がとある事件現場で出会ったのが、声を出さない不思議な女子高生・梔子 鶫(くちなし つぐみ)です。
    鶫はたまたま遭遇した自殺現場でこれは自殺ではなく巧妙なトリックを使った殺人事件であると、スケッチブックを使った筆談とド下手な絵で解き明かしてしまいます。
    彼女の観察眼と推理力に感服する切鮫刑事ですが、その事件をキッカケに鶫に気に入られてしまい、無理やり婚姻を迫られることに…!!

    年の差22歳の凸凹探偵コンビ(凸凹カップル!?)誕生です!!

    一見ラブコメのようではありますが、其の実しっかりしたミステリ作品です!!

    ミステリ作品の要素として、探偵役と助手役のキャラクターは重要です。
    今作の探偵役は、スケッチブックで会話をする女子高生というかなり特殊なキャラクター。
    しかも、事件解決に繋がるキーとして鶫がイラストを描くのですが、それがとにかくド下手。
    謎解きの前に絵解きが挟まるというのが、斬新です。
    そして鶫ちゃんの可愛さに惹かれファンになる方も多いのでは?
    しかし可愛いだけではないのが彼女の凄いところ。
    もちろん推理力も凄いのですが、特筆すべきはその行動力。
    切鮫刑事に婚姻届けを持って迫ったり、家に押し掛けたり…。事件でも凄惨な現場に臆することなく犯人と対峙するのです。

    助手役の切鮫も魅力的です。
    真面目でありつつも、可愛さがあるのです。(ガタイの良いおじさんではあるのですが…!)
    彼の凄さは、普通だったら女子高生が突然「これは自殺じゃなく殺人事件」と言って(正確には筆談で伝えて)きたら相手にしないところを、ちゃんと向き合って鶫の意見を受け入れるところです。
    鶫も彼の柔軟さと真っすぐな優しさと可愛さに惹かれたに違いありません!!

    ミステリとしてはそこまで難しいトリックではありませんが、物語の構成は本格ミステリのそれですしテンポも良くワクワクしながら読み進められます。
    実写の連続ドラマで見てみたい!!そう思う作品です。

    2024年04月30日
  • ブックライブ書店員

    余命2ヵ月。合気術の師範のおじいちゃんが別世界に転移し、異世界で魔物を倒したり、「ぶん投げたいモノ」をぶん投げたりして、どんどん強く健康になっていく痛快な冒険譚です!

    吐血し、余命がわずかなおじいちゃんが「ぶん投げたいモノ」ノートに記していたもの。それは動物だったり突拍子もないモノだったりとさまざまです。なぜか危機的な状況で遭遇してしまう「ぶん投げたいモノ」に対して、自身を信じ、技術力を試すべく真っ向から立ち向かうおじいちゃん。ヨボヨボなのに実に格好良く、御老体でどこまでやれるのか、一体何をノートに書いてたのかと気になって、ついついページをめくってしまいます……。
    ハーレム、モフモフなど、よくある異世界ものに飽きた方にオススメしたい異色の異世界漫画です!

    2024年04月25日
  • ブックライブ書店員

    周囲からは、独身で友人もいなさそうな哀れな中年男性とみられている主人公のフジイ。一見、しがないサラリーマンのフジイですが、フジイはただフジイとして居るだけで、彼と関わった周囲の人間が勝手に救われていきます。

    独り身、あるいは友達がいないということで、その人の「幸せ」は決まるのか? 周囲の空気を読んでコミュニケーションをとり、周りの人たちに好かれることを第一にした結果、本当の自分自身を見失ってはいないだろうか――? 周囲にさまざまな気付きを与えながらも、ただ淡々と過ごすフジイという存在に、ページをめくる手が止まらなくなります!
    どことなく日常にむなしさを感じることがある人や、人間関係で悩んでいる人、孤独感がある人におすすめしたい作品です。

    2024年04月24日
  • ブックライブ書店員

    いま!!この瞬間に「南海トラフ巨大地震」が起きたら、あなたは何ができますか。

    今後、高い確率で起こるとされる「南海トラフ巨大地震」。
    どのくらいの規模で、どのくらいの被害が起こるか。
    その瞬間に居合わせた人たちと、助け合って行動できるか。

    この作品は、その想像をリアルに描き、平和ボケした私に「ハッ」と気づきを与えてくれた作品です。

    超巨大地震が起きたその瞬間、周りの建物、道路だけでなく、建造物と言われるあらゆる物が壊れ、隆起し、修復も難しいほどの状態になる光景。
    偶然その場に、ケガを負って動けない方がいたら・・・
    見捨てるか、助けるか。
    助けるのなら、津波が足元まで迫る中、どうやって2人で逃げきるか。
    葛藤に次ぐ葛藤。
    そして、津波が迫ってくる恐ろしさまでも、登場人物の思考とともに鮮明に描かれています。

    「南海トラフ巨大地震」発生時の状況をイメージして、しっかりとした備えが必要と私は感じました。
    後半には、「南海トラフ巨大地震」についての解説がありますので参考になるかと。

    ※大震災、津波に関する描写が登場するためストレスを感じる方はお控えください。

    2024年04月05日
  • ブックライブ書店員

    ふとした時に「こんな能力あったらいいな」と思ったことありませんか。
    「もし自分に異能があったら!?」と妄想した人も少なくないはず!

    そして、かくいう私もそのひとり。
    壮大な妄想を繰り広げたことは数知れず。

    本作は「書類を崩さずに詰める異能」から超レアな「不老不死」まで、多種多様な異能を持つ人たちを描いたのんびりほのぼのオフィスコメディ。
    異能を持つ人達の日常をこっそり覗いている気分です。

    私たちの毎日に「しょうもない」異能が溶け込む世界を具現化した、そんな感じ。
    でも、異能によっては、万能でもなくて、制限がある異能も存在するらしいのです。

    そんなの妄想だったら絶対に出てこない!!
    だって妄想は都合が良いからおもしろいんだもの。想定外すぎる。
    (ちなみに私は「猫にめちゃくちゃ好かれる能力」と「レジに並ばずに済む異能」が欲しい)

    リアル化された「みんなが異能を持つ世界」を覗いてみませんか。

    2024年04月03日
  • ブックライブ書店員

    この世界は生きるか死ぬかの厳しい世界。
    日夜、縄張り争いが繰り広げられる『猫鳴町(ねこなきちょう)』
    「あんなに痛ぇ肉球は初めてだ…」

    男(猫)たちの熱いこぶし(猫パンチ)とこぶし(猫パンチ)のぶつかり合い!
    終わることのないキャットファイト。
    岡田淳司先生の描くワイルドでキュートな世界観のギャップにしびれること間違いなし!
    人間姿での迫力の喧嘩シーン、そして次はどんなニャンズが出てくるのかワクワクしてしまいます。

    猫好きにはたまらない、もふもふサービスシーンも満載。
    これまでにない『ニャンキー(猫×ヤンキー)漫画』をぜひお楽しみください。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    大魔王たちが人間の子どもに振り回されるドタバタ育児コメディ!
    魔界を支配する邪悪の化身、大魔王デス・マスク率いる三魔王。
    宴の最中、突如人間の3歳児マリスが表れて…!?

    無邪気で可愛いマリス、なんだかんだ優しい三魔王。
    最初は戸惑いつつもマリスと触れ合ううちに段々デレていく大魔王の姿にほっこりしてしまう、優しくて心温まる物語です。

    「子供がウソをついたらどうする?」
    「仕事と育児の両立は…?」
    「 ”父親”ってそもそも何…?」

    育児に真面目に向き合い、時には悩む魔王の姿がとてもリアル。
    同じ時を過ごし一緒に成長していく三魔王とマリスの関係にも注目!
    読むたびに胸があたたかくなる、優しさに溢れた作品です。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    マンガを原作に持ちながら、近未来型刑事アニメとしても金字塔を打ち立てた「攻殻機動隊」。本作も、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』という名のとおり、今後数十年で本当に訪れるかもしれないと思わせる程、高い次元で作り上げられた近未来的世界観が読者を引き込み、ワクワクさせるような作品です。
    人間も含めた全てがネットに接続され、脳だけが生身の全身義体が珍しくないような世界で、電脳テロを防ぐために暗躍する公安部隊を中心に、1巻1シリーズとして進行していきます。人間をハッキングして操ったり、戦車と脳を接続して破壊行為を行ったりと、少し前の常識で考えればたしかにファンタジーです。しかし、今後数十年でIOT化が進み、人間自体さえもネットに繋がるような世界がくるかもしれないと感じる現代では、この作品の物語がいつか現実のことになるかもしれないと思ってしまいます。
    刑事マンガとして見ても、そういうことだったのかと思わせるような犯人との駆け引きや、その世界観ならではの同情の余地のある犯行動機など、まさに王道刑事ものと言える満足度の高い内容になっていて、次へ次へとページをめくってしまいます。
    本当に来るかもしれない近未来にワクワクしたい方、満足度の高い刑事マンガをお探しの方にぜひ読んでいただきたい作品です!!

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    あんなに面白おかしく大口開けて笑えた『カラオケ行こ!』の待望の続編が、こんなになるなんて聞いてない。
    心臓をガッとつかまれるような上巻のラストに、読んだ瞬間机に頭を打ち付けてしまいました。
    上巻のラストが切なすぎて、マイク握りしめてBAADの「君が好きだと叫びたい」を思いっきり叫びたい…私が…代わりに…叫びたい…。

    聡美くんは大学生になり、「普通の大人」になるべく過ごしているのに、ヤクザの狂児は明らかに普通ではない存在。
    普通の大人になるために、狂児と別れる決心をして、最後のプレゼントをするために貯金しているのに…。
    狂児と会えなくても、元気にしてくれていればそれでいいと思っているのに…。
    もう次で会うのは最後と自分で切り出したのに…。

    200万の時計のようにポンとなんでも手放す狂児が、自分だけは手放さないのではないか、と試すあのシーン、人間界の名シーンBEST5入り確定です。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    なんでもいいから面白いマンガが読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    一風変わった変なマンガが読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    かわいいキャラクターが出てくるマンガが読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    読んでいて勉強になるマンガが読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    ハラハラするようなスリルあるマンガが読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    短く完結する名作が読みたい!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい。

    『ハイパーインフレーション』が気になってきた!?
    では『ハイパーインフレーション』をお読みなさい!!!

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    続きが気になりすぎて、久しぶりにイッキ読みしてしまいました。

    灰嶺中学2年D組には、誰かが作った「序列」が存在します。ある日、その序列の1位である人気者、 姫山椿が突然自殺してしまいます。その葬儀の帰り、教室に戻ったクラスメイト達の机にはなんと、死んだはずの姫山椿からの「遺書」が置かれていて...!?

    遺書が本物なのか、そして、なぜ姫山さんは自殺してしまったのかを明らかにするために、2年D組のメンバーは互いの遺書を公開し合うことにします。
    一見するとクラスメイトへの感謝の言葉がつづられている手紙のようにも見える遺書なのですが、内容を公開し、クラスメイトで意見を交換するにつれて、遺書の裏に隠されたメッセージが見えてきます。
    自分の都合の良いように遺書を解釈してしまったり、保身のために他人を責めてしまったり、欲で周囲の人を振り回してしまったりと、クラスメイトの本音やドス黒い感情が露わになっていく展開にドキドキとハラハラが止まりません!
    遺書が公開される度に姫山さんの自殺の原因に様々な可能性が浮上して、展開が二転三転していくので、あっという間に最後まで読み進めてしまいました。

    ミステリーや人間関係ドロドロ作品が好きな人にオススメの作品です。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    アイドル研究部のやつら、ギャルの先輩に「アイドルとしてプロデュースさせて欲しい」って頼みにいってんけど、ばっち断られたらしいで。

    ほなオタクに優しいギャルは幻想やないか。
    オタクに優しいギャル、街を守るいいヤ〇ザは幻想なんや。

    でも、ギャルの先輩はその後結構部室に通ってくれてて、普通にいい感じらしい。

    せやったらやっぱりオタクに優しいギャルは実在するんやないかい!
    国で保護したらなあかんで。

    でも、これマンガの話やねん。

    ほなオタクに優しいギャルは実在しないんやないかい。
    マンガでもええから会いたい。優しい嘘こそ必要。欲しいのはオタクに優しいギャルや。

    今、『ずっと青春っぽいですよ』をいただきましたけどもね。

    ありがとうございます~。こんなんなんぼあってもいいですからね。

    2024年03月29日
  • ブックライブ書店員

    ようこそ、人外専門ホテルへ――。

    一日一組限定で「人ならざる者」を迎え、願いをかなえるホテル・ツバメ屋。

    新人客室係・雲野みちるは、口の悪い厨房担当・瑞希にゲキを飛ばされながらも毎日奮闘中。
    そんなホテルは、どうやら誰でも働けるわけではないらしく……。
    一体なぜ、霊感があったわけでもないみちるが、ホテルにたどりつき、働くことができたのか?
    その理由が明かされたとき、物語は大きく動き出す――!

    個性あり余るお客様たちの、可愛い一面に癒されながら、ホテルならではの面白いサービスに心がおどる、オトナゴゴロくすぐる物語です。
    そして見逃せないのが、不器用な瑞希の笑顔です。もちろん、笑顔の先にいるのは――?
    じれったいラブストーリーもたまりません!

    ドキドキとワクワクが詰まったツバメ屋のおもてなし、あなたものぞいてみませんか?

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    累計55万部突破&実写映画化された人気作『カラオケ行こ!』。
    シュールな笑いや独特のテンポ感がクセになる、和山やま先生のギリギリセーフブロマンス(私の中では完全アウトピピーーッ)
    この友情とも恋愛ともとれる、微妙な距離感が全編じれったい…っ。

    中学生の聡美が、合唱部部長として変声期に悩みながらも、ヤクザの狂児のカラオケに付き合う、その非日常で生まれる思いーー。
    住む世界も年齢もまるきり違う2人が、期間限定の時間を過ごすことで生まれる感情というのは、全人類が好きですよね。わかります。まさにこの作品です。
    恋愛面に焦点を当てないところが本作の良い所で、日常を過ごしながら、ふ…と気がつくと、いつの間にかその人の事ばかり考えてしまう。ニヤニヤがとまりません。

    全編、中学生の聡美の視点で描かれることで、大人の狂児が何を考え、何を思っているのかがわからず、高揚感や不安を共有し、
    中盤あんなにふざけていたのに、最後思わず聡美と一緒に泣いてしまいます。ずるいですね…。カラオケのシーンでこんなに泣くことは人生初です…。

    伏線回収も見事すぎて、最後のあれのあのシーン、聡美と一緒に手が震えてしまいました…!

    続編の『ファミレス行こ。』も現在連載中! 中学生だった聡美が大学生になり、気持ちにも大きく変化があるので、そちらもぜひ見てほしいです!

    2024年03月28日
  • ブックライブ書店員

    吸血種と人間種の混血〈ダンピール〉である少年ソフィは、クランと呼ばれる施設に入所します。
    そこは人間種でいうところの思春期を迎えた少年たちが集まる学園。
    完全階級制の吸血種社会において、混血であるソフィは最底辺の存在として扱われますが、ウルという少年だけはソフィに優しくしてくれます。
    どうやらウルは永遠の命を持つ吸血種〈TRUMP〉の伝説に興味があるようで…?
    少年たちがTRUMPの謎とそれぞれの運命に翻弄されていく、ゴシックミステリー!

    本作は、舞台TRUMPシリーズが原作となっています。
    私は映像にて原作の舞台をみたことがあるのですが、本作では舞台では描かれなかった場面や語られることのなかったセリフがあり、キャラクター達の心情をより詳しく知ることができました。
    また、繭期、吸血種、混血、TRUMPなどといった本作ならではの用語についても丁寧に解説されており、観劇されていない方も楽しんでいただける作品だと思います。
    吸血種社会で蔑まれる存在のダンピールであっても強く生きようとするソフィと、名家の生まれであるが故に周りから寄せられる期待や己の運命に悩むウル。
    この2人をはじめとするクランの少年たちが、それぞれの葛藤を抱えながら懸命に生きていく様がたまりません。
    2024年7月からはウルも登場するアニメ「デリコズ・ナーサリー」が放送されますので、これをきっかけに美しくも儚いTRUMPシリーズの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか…!

    2024年03月28日
  • 刀社会の日本で刀匠を志す少年チヒロは、伝説の刀匠である父・六平国重(ろくひら くにしげ)の下で日々修行に励んでいました。
    おちゃらけた父と寡黙な息子。穏やかな日々がいつまでも続くと思っていましたが、悲劇によって突然終わりを迎えます。

    38か月後、そこには父を殺された復讐と奪われた妖刀を取り戻すべく剣士となったチヒロの姿がありました。
    父とも仲の良かった柴(しば)と共に、父の仇である妖術師の集団・毘灼(ひしゃく)の情報を求めて戦いに明け暮れる日々。
    そんなある日、護衛を探していた少女シャルと出会います。
    彼女はなんと奪われた妖刀の1本を見たと言っており…。

    復讐のため死と隣り合わせの生活をするチヒロ。
    クールな彼と対照的に、柴はかなりおちゃらけた性格の持ち主。
    不思議な体質のシャルちゃんにも、読みながら思わずツッコミを入れたくなる。
    暗めなテーマの物語ですが、重苦しく感じさせないのはそういったキャラクターの魅力にあると思います。

    戦闘シーンも、刀を用いたバトルに加え不思議な妖術や妖刀ならではの表現もあり、迫力満点です!!
    妖刀の太刀筋が、国重が大切に飼っていた金魚の姿を模しているところは必見。
    敵の妖術師の能力も個性的で斬新です。
    戦闘シーンはどの構図もカッコイイ!!
    ストーリーの面白さはもちろんのこと、キャラクター、絵柄すべてが魅力的。

    物語全体を覆う死の影、しかしどこかコミカル。そんなアンバランスさに惹かれます。
    早く次を!!そう思わせられた作品でした。

    2024年03月27日
  • 歌もダンスもド下手くそ、おまけに性格も素直じゃないアイドル・うるみん。
    そんな彼女に人気が出る訳もなく、なんと推しているのは世界で一人、奥田君也(おくだ きみや)だけ!!
    その状況に危機感を抱いたキミヤは、自分だけでも精いっぱい推すことを決意。
    ポンコツアイドルと彼女を推し続ける男のちょっと変な日常を描いたラブコメディ!!

    この物語はいかにうるみんがポンコツであるかが描かれていますが、この物語を読む方は、うるみんを推すアイドルオタク・キミヤのフィルターを通して彼女を見ていることに気づくでしょう。
    うるみんのポンコツ具合がとにかく可愛く、愛おしく思えるのです。

    たとえば…
    ファンサ(※ファンサービスの略)としてウィンクをするも、足つぼマッサージを受けているかのような顔、もしくはチベットスナギツネのような表情にしかならないうるみん!(しかも自分でできていないことに気付いていない!)
    キメのポーズがひとりだけズレてしまううるみん!(そもそもダンスが下手!)
    ステージを捌ける時に壁に顔面強打してしまううるみん!(素で出口を間違えている!)
    どれもポンコツがすぎる!!とツッコミたくなるエピソードですが、キミヤ曰く「愚かわいい」の極地なのです。
    できていない姿すらも愛おしい。
    まさに限界オタクのあるべき姿!!

    彼の
    「地球上80億人のなかであなたのファンがオレしかいないのなら、オレが80億人分あなたを推します」
    というセリフは究極の愛のメッセージ(byオタク)ではないでしょうか。

    更に読み進めていくと、ふたりの関係性の変化に気付くはず。
    うるみんとの間に距離感を保ちたかったキミヤが次第に彼女に対し身も心も近くなっていくのです。
    うるみんにとっても、キミヤという存在が変化していき…。
    読んでいるこちらも、ふたりの距離がどうなるのか先へ先へとページを進めてしまします。

    現役で推し活中の方、過去に推し活したことある方、推し活をしたことがない方も、色々な方に読んでいただきたい作品です。

    2024年03月27日
  • ブックライブ書店員

    恋を知らない恋愛漫画家が、恋を知ってゆく物語。

    学校イチの有名人・四條恋路(しじょうこみち)の正体は有名漫画家。
    恋愛漫画を連載中の彼女は、大いに困っていました。キャラの気持ちが分からなかったからです。だって、恋愛未経験だから!!
    ……この漫画は、そんな彼女がある一組のカップルを支援しつつ、ラブを感じて成長していく物語。

    私の好みで申し訳ないですが、この作品をおすすめする上で欠かせないのは、なんといってもヒロイン・四條恋路のキャラ!! ”尊大で生活力が無く、尻に敷いてくるタイプの、低身長うすほそ天才美少女漫画家”(by 作者あとがき)という、心をぶち抜いてくるキャラクター属性と、それを見事に漫画にする画力に感服です!!
    元からこのタイプのキャラが好きな方にはもちろんオススメ、そうでない方は今から読んでドハマりしてください!!

    2024年03月27日