あらすじ
まだ誰の眼中にもない真ヒーロー、フジイ!
職場では空気みたいな存在感の独身男性。
なのに、その生き方は破格の格好良さ!
コスパとかマウントとか承認欲求とか、そういうものの為に戦ってる人生が
なんだかどうでもよくなってくる…我々の価値観の外側で生きる男がここにいる!
前作『リボーンの棋士』で才能を炸裂させた鍋倉夫氏が新たに生み出した
令和のニューヒーロー「フジイ」が、
みんなが囚われている「幸せ」の概念ごと、爽快にぶち壊してゆく!
周囲からは、独身で友人もいなさそうな哀れな中年男性とみられている主人公のフジイ。一見、しがないサラリーマンのフジイですが、フジイはただフジイとして居るだけで、彼と関わった周囲の人間が勝手に救われていきます。
独り身、あるいは友達がいないということで、その人の「幸せ」は決まるのか? 周囲の空気を読んでコミュニケーションをとり、周りの人たちに好かれることを第一にした結果、本当の自分自身を見失ってはいないだろうか――? 周囲にさまざまな気付きを与えながらも、ただ淡々と過ごすフジイという存在に、ページをめくる手が止まらなくなります!
どことなく日常にむなしさを感じることがある人や、人間関係で悩んでいる人、孤独感がある人におすすめしたい作品です。
感情タグBEST3
最高です
何十冊と漫画を読んでいますが初めてレビューを書きます。
結論として最高の漫画です。
ただ何が最高かと言われると表現できないが続きを読みたいと思える
これが理由なんだと思います。
昭和でも、平成でも、おそらくこの男の生き方に何かを見出すことはなかっただろう。
ただ歯牙にもかけられないか、小馬鹿にされるだけだっただろう。
意見はわかれると思う。
しかし令和のこの時代、このフジイという男には、無視できない何かがある。
分かってるなぁ…
と、試し読みしていて気になったので
一巻だけ購入しました。
読みながら自分を重ねていく感覚が心地よく、友達になれそうな気持ちの所でスルッと躱されてしまう、この感じ。
刹那も、懐古も、今さら戻る気も無かったのに、
鏡に映して眺めていたら自然と惹かれてしまう。
作中のフジイさんに対して、私はそんな印象を持ちました。
初めて読んでいるのに懐かしい感じがあって、何とも言えず不思議な心境です。
何か馴染みの知り合いにバッタリ逢ったような感覚で、夢中で読み進める事が出来て楽しかったです。
ありがとうございました。
現代の「雨ニモマケズ」かも
宮澤賢治の「雨ニモマケズ」を思い出しました。
自尊心はしっかり持っているけど、驕り高ぶるところは少しもない。
謙虚だけど、卑屈さは全くない。
満たされているけど、チャレンジ精神も実行力もある。
他人に無関心ではないけど、比べたり羨んだり気にしたりしない。
こういう生き方ができる人は素敵ですね。
少しでも見習いたいと、素直に思えました。
Posted by ブクログ
フジイがもつしなやかさと芯に憧れます。
帯にもある「フジイさんがつまらない人間に見えたのは…俺自身がつまらない奴だからだ」という言葉が刺さりました。
友だちって何なんだろう?
人に好かれるには多少無理する必要はあるのか?
誰かに本当の自分を知ってほしいと思うか?
そんなことを読みながらゆるーく考えさせられました。
もっとフジイの日常を知りたい!
淡々と生きる素晴らしさ
人に合わせたり、笑いたくないときに笑ったり、良い人ぶったり、それぞれ自分をつくろって生きているわけですが、フジイさんは無理もせず力まずに自分そのままで生きているところが尊敬に値します
躊躇なく課金しました
フジイの生き様
フジイのように生きられる人は、どのくらいいるのだろう。私はそうなれない、だから、フジイに会ってみたいな、と思う。物語の中だけでも(笑)
匿名
表紙買い
表紙のフジイの視線がずっと頭から離れず、気になっていた作品。たまたま半額クーポンを頂けたので即買い。結論から言うと面白かったです。
一般的な価値観から言うと変わり者と言われるであろうフジイとの関わりを軸に流れていく日常系のマンガで物語の起伏も少ないですが、飽きることがなく最後まで読めるマンガです。個人的にはかなりオススメです。
路傍の
路傍のフジイ。
絶妙なタイトル。1巻ではそこまで思いませんでしたが、2巻を読んで「!まさしく『路傍の』だ!」と思いました。彼と知り合えたことで捉え方が少し変わった人、自分というものを正しく認識した人、小骨のように引っかかりフジイを思い返す人などなど。ふと傍にいる(または、いた)フジイ。ふと記憶の片隅にいるフジイ。「良い人」漫画に疲れちゃった人にはぜひ読んで欲しいです。
人の幸せとはをあらためて考える
その主人公は派手ではなく見た目もパッとしないが他人に興味はある。エネルギーは感じられないがやる時にはやる、というより他の人がやらない事もやってしまう。将来なりたいものは不老不死って、なかなかその回答は出てこないネ。
Posted by ブクログ
主人公は40過ぎで非正規社員、独身の男性、藤井さんと同じ会社の人たちを描く日常コメディです。
設定だけ聞くと、平凡な話だと感じるかもしれませんが、めちゃくちゃ面白いです。
読めばわかる!!!と声を大にして言いたい漫画です。
作者の鍋倉夫さんの作品に出てくる登場人物は、普段電車の中でよく顔を合わすような関係性の人、友達でも知り合いとも言えないような人にも、人生があって、悩みがあって、好き嫌いがあって生きてるんだなぁって当たり前のことなんですが、そんな当たり前を気づかせてくれるお話で大好きです。
他人との比較で劣等感や人間関係に悩んだ時、この漫画を思い出して読みなおしたい作品です。
藤井さんのように、そのままの自分を認めてあげて、周りの人にも偏見なく接していきたいなと思わせてくれる作品でした。
2巻も楽しみです。
◎特におすすめの層
社会人のマンガ好きな方、社会人で久々に漫画を読みたい方
匿名
勇気がもらえる
藤井さんに共感出来る、藤井さんのようになりたい人ってたくさんいると思う。
この作家さんの前の作品も良かったけどこれはさらに良い。次巻が楽しみ!
染みます。何か言葉で評価してしまうと、かえって作品の価値を下げてしまうような気がして、何を書いたらよいのか迷いました。
フジイさんに相談したら、なんて答えてくれるでしょう。
それぞれの人々、人物描写がとてもよいです。趣があって、透き通った優しい深みがあります。ダイブしてその中に飛び込んでみたくなる作品です。
Posted by ブクログ
最初の三話のみ鑑賞。
主人公は藤井さんという、40歳非正規社員独身男性。見た目から独創性溢れている。
この話は、斬新な日常系漫画といえるかもしれない。なにせ、なにか突出した個性を持っているわけでなく、特に正確に難があるわけでもない人が主人公であるから。
構成として変わっているのが、彼を取り巻く人が藤井さんを解説したり感じている点から展開されている。藤井さん自身は寡黙だし、ある意味何を考えているかわからないキャラを立たせるための手法であるかもしれない。
他の作品にない主人公と話の展開、でも肩肘張らず読めるのが良かった。なによりも、なんかわかる。
※YouTubeチャンネル『ウラ漫 ー漫画の裏側密着ー【小学館マンガワン】』で紹介されていたので、無料分を読んでみた。
フジイさんのようなこういう生き方に憧れますけど、難しい。
フジイさんを通して周りの人間を描いていく物語ですね。
良くも悪くもブレないフジイさん、その生き方に触れて自分の生き方を変えていく。
深くて面白いヒューマンドラマです。
なんか既視感が…
1巻だけ読みました。
そういえば昔、カッコいい派遣社員の漫画がありましたね。
若い皆さんはご存知ないかもしれませんが、派遣社員のドラマも流行りました。
今思うと、あれは作られたブームだったんだろうなあと。
この作品は人間ドラマとして面白く読めるんですが、
非正規雇用を肯定的に描く意図があるのかなと。
作家さんにそのような考えはないのかもしれませんが、
こういう作品を描かせている人が背後にいるのかなと疑ってしまいました。
「非正規雇用も悪くないよ」と思わせたい誰かが。
1巻以降もこの調子なら、
若い皆さんは共感しないように気をつけて…。
自分軸
自分軸にしっかりしているフジイを見て周囲の人が自分の生き方や考え方を少し変えていくような話です。
まあフジイは説教臭くもないし、自分から積極的にコミュニケーション取っていく方でもないのでちょっと異質だけどな。