【感想・ネタバレ】路傍のフジイ 5のレビュー

あらすじ

累計100万部突破の話題作、最新刊!

いつまでも同じ関係ではいられないのがこの世の中。
フジイの後輩の田中くん、同じく後輩の石川さん。
すっかりなじんだ彼や彼女の境遇にも、否応なく変化は生じ始めます。

だけどフジイは変わらない。ただ、そこにいる。恒星のように。

雑誌掲載時に話題となった「石川さんの恋」、
そして賛否両論を呼んだ新キャラクター「鈴木さん」の登場などなど
淡々と日常を描きつつ、その奥にある大きな起伏が描かれる最新刊です。

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周囲からは、独身で友人もいなさそうな哀れな中年男性とみられている主人公のフジイ。一見、しがないサラリーマンのフジイですが、フジイはただフジイとして居るだけで、彼と関わった周囲の人間が勝手に救われていきます。

独り身、あるいは友達がいないということで、その人の「幸せ」は決まるのか? 周囲の空気を読んでコミュニケーションをとり、周りの人たちに好かれることを第一にした結果、本当の自分自身を見失ってはいないだろうか――? 周囲にさまざまな気付きを与えながらも、ただ淡々と過ごすフジイという存在に、ページをめくる手が止まらなくなります!
どことなく日常にむなしさを感じることがある人や、人間関係で悩んでいる人、孤独感がある人におすすめしたい作品です。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

石川さんの話も気にはなるけど、今回はなんだか田中くんを好きになる巻でした。
この距離感でのこの行動、良い。

鈴木さんみたいな人、昔の会社の上司を思い出してやっぱりモヤモヤ。
デリカシーがないというか、上っ面では日々己を謙遜(?)しつつも、普段自分のことを上位に考えていないと出ないような言葉を不意に発するあの感じ、ホント無理。

1
2025年09月07日

購入済み

すごい

5巻は“うわ…こう来るか”ってなる。フジイの行動も心情も読みながら息が詰まるほどリアルで、ページめくる手が止まらない。物語の輪郭が見えてきたのに、逆に先がもっと怖くなる巻。

#深い

0
2025年12月06日

Posted by ブクログ

フジイさんのスタンスが好き。あと作家のおじさんも素敵だった。ただ後半のデリカシーのない発言に対する感度が高くて震えた。私も発言には気をつけなくては。

0
2025年11月25日

購入済み

この感じがいい

即、購入しました!なかなか面白かったですが、何か少しもの足りないような、でも、なんとなく購入して読みたいような、良い漫画です^ ^

#ほのぼの

0
2025年10月19日

Posted by ブクログ

石川さんの恋の話が刺さる。
作家の橘さんの言葉の重さと安心感。

終盤に出てくる鈴木さん。
「悪い人ではないけど…」
言葉の端々に滲み出てくる、
なんとも言えない違和感。

そんな鈴木さんの話した
石川さんへの先入観について、
「そんな人ではない」
と言い切る藤井さん。

特別な恋愛感情を持ってるわけではないけど、
そこまで言えるほど
人として大切な相手になってるみたい。

派手ではないけど
生き方に憧れる人物描写が滲み出る
相変わらず素敵な作品です。

この巻、動きがあって面白かった。

0
2025年10月13日

ネタバレ 購入済み

フジイ沼

今回も楽しく読みました。後半に登場する鈴木さんて、よくいそうなタイプの人だと思います。思ったことをそのまま口にするのは、大人だといらぬ敵を作りますね。

0
2025年10月04日

購入済み

相変わらず染みる

藤井の超然とした雰囲気も良いが、その周囲が藤井ふれあい生き方を見つめ直す様がこの本の真骨頂。上っ面で社会を生きている大人の本音が時々突きつけられてドキッとする。

#ほのぼの #共感する

0
2025年10月02日

Posted by ブクログ

石川さん、まさかの!謎のおじさんの正体も、まさか!
田中さんの恋の行方や鈴木さんの性格も面白い!
今回は、フジイくんより脇役にスポットが当たっていて、フジイくんの出番は少なかったように感じた。
でも気づいたらフジイくんにもっていかれる。
それがこの漫画の魅力!

0
2025年09月05日

Posted by ブクログ

なんとも複雑な読後感
世の中には合う人合わない人合うかと思ったら合わない人、どちらでもない人などいろんな人がいる
そんな当たり前のことが漫画を通して等身大に伝わってきて、なんだかびっくりした

フジイさんの生き方どこか憧れる部分はあるけども、でもそれは難しいとも思ってしまう
自分自身がより善く生きたいと言う気持ちとそれを実行できる部分、実行できない部分のジレンマは生きてる限りあるのだと思う
漫画を通して、今の自分を振り返り、どう生きていきたいかを頭に巡らす
この漫画には、そんな等身大の自分の生き方を考えたくなるパワーがあると思った

0
2025年09月03日

ネタバレ 購入済み

変わらないようで変わっていく

主人公は一般的に見れば冴えない人だけれど、わかる人には分かる良さを持っている。そんな彼の周りには、やはり自分に迷っている人たちが集まる。その彼ら彼女らの変化が面白い。

#切ない #深い #共感する

0
2025年09月01日

匿名

購入済み

面白い

仕事、恋愛、友情、人間関係って難しいし大変なことも多いけど、フジイさんのように人生楽しいって言える人ってとても素敵です。
次巻も楽しみです!

#ほのぼの #憧れる

0
2025年09月01日

Posted by ブクログ

フジイと対比される地味目なキャラクターが一つの巻に2人も出てきたことで、フジイの(地味な)魅力を際立たせる。ちょっと展開が変わった感じで興味深い。

0
2025年10月05日

Posted by ブクログ

『路傍のフジイ』第5巻を読み終えて、あらためて思うのは、この作品が描くのは派手な事件や劇的な運命ではなく、静かに揺らぐ人生の断片だということだ。今回もまた大きな変化が訪れるわけではない。むしろ「変わらないフジイ」と「変わろうとする周囲の人々」との対比が鮮やかに浮かび上がり、そこに強い余韻が残る巻だった。

たとえば田中くんが転職を考え、石川さんが恋に揺れ動く。誰もが人生のどこかで直面する「選択」や「変化」が描かれるのだが、その一方でフジイは恒星のように変わらずそこにいる。その姿は単に停滞や無関心なのではなく、むしろ「不変の力」の象徴として輝いて見える。読者の多くが「変わらない人がいるから、変わる人の物語が際立つ」と感じたのはまさにこの点だろう。

特に印象的だったのは石川さんの恋のエピソードだ。派手な展開はない。ただ距離感の遠さや微妙な間合いが丁寧に描かれていて、その“静けさ”がかえって胸を打つ。多くの読者が「切なくもわかる」と共感したのは、ここに自分自身の記憶や感情を重ねられるからだろう。恋愛を大声で語らないからこそ、心に深く刺さる。

また、新キャラクターの鈴木さんの登場も、物語に新しい風を吹き込んだ。これまでの緩やかな関係に微かな緊張感を与え、人間模様を立体的にしている。違和感を覚えた読者もいたようだが、それは「日常に外部からのノイズが入ることで作品が生きる」証拠でもある。静かに流れる川に石を投げ入れたときの波紋のように、物語に奥行きを加えていた。

この第5巻が投げかけているのは「変化とは何か」という問いだ。変わることは前進であり、同時に痛みを伴う。変わらないことは停滞ではなく、実は支えや安心でもある。両者は対立するのではなく、互いを必要とする関係なのだと、この巻を通して感じさせられた。フジイという“不動点”があるからこそ、周囲の小さな変化がこんなにも鮮やかに映るのである。

読後の余韻は静かだが確かに深い。何も大事件が起きないのに、人生の本質をえぐられるような読書体験。第5巻はそんな「静謐の力」を改めて教えてくれる巻だった。

0
2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何人かの登場人物が出てくるのですが、
鈴木にもっていかれた。
すごくモヤモヤする人で。
イラっとしつつ次の巻でどういう展開になるのか…

0
2025年09月02日

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