ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    ウマも戦艦も過去の偉人達も、なんでも美少女化するこの時代。それでも私はドラゴンのままのあなたが好きなのです。

    『ドラゴン養ってください』は著者さんのこだわりが光る作品です。
    ある日ひょんなきっかけから始まるドラゴンとの共同生活。
    なんとこのドラゴンは人型にならない。小さくなりはするけれど、ドラゴンのままの姿で共同生活が始まっていくのです。
    一体どうやって生活していくのかと心配しましたが、主人公をはじめ、街の人々が普通にドラゴンを受け入れていくのが面白い。

    またこの作品、設定だけではなくキャラクターたちの掛け合いがかなり魅力的です。
    ドラゴンのいる日常ってだけで面白いのに、会話を追っているだけでもくすっと笑えてしまう。
    不思議な魅力の詰まった作品です。

    2024年01月18日
  • ブックライブ書店員

    「今日も一日がんばるぞい!」
    『NEW GAME!』はゲーム会社を舞台とした4コマ漫画作品。主人公の涼風青葉が、高校卒業後に憧れのゲーム制作会社「イーグルジャンプ」に就職し、和気あいあいとしたチームの中で同僚の先輩たちに助けられながら成長していく作品である。
    物語は女性社員の人間関係を中心に描かれており、後輩にとっては、先輩たちは頼もしい人でもあり、そしていつか自分が越えなければならない壁でもある。また、先輩たちにとっては、後輩は世話の焼けるかわいい存在であり、そしていつか自分のライバルになる存在でもあるという、理想像に近い関係性。ゲーム会社の日常的な勤務生活と女の子たちのほのぼの日常が楽しめる。
    登場するキャラ全員が魅力的かつ愛おしいと思う。特に主人公の青葉は、天然なところもあるが、誰よりも純粋で努力家で、キャラクターデザイナーになる夢を叶える為に、「今日も一日がんばるぞい!」と一生懸命で頑張っているところがとても魅力的であり、応援してあげたくなる。
    もし仕事でつらいことがあったら、ぜひこのマンガを読んで心を癒やされてみませんか?

    2024年01月17日
  • ブックライブ書店員

    「…俺 異世界で金貸しやるよ!」

    前世で得た金融知識と本来の価値を見ることができる祝福(ギフト)を使って成り上がる、異世界マネーファンタジー!

    死んだ父の借金を稼ぐお人好し高卒フリーター・黒根健司(くろねけんじ)。
    いやいや始めたヤミ金の仕事で債務者に飛ばれて絶体絶命な彼の目の前に、トラックに轢かれそうな子供が…!
    とっさに助けてしまった彼が目を覚ますと、そこは見知らぬ景色や動物が存在し、数字や文字が表示されるゲームのステータス画面のようなものが見える異世界だった。
    見知らぬ動物に襲われたところを教会の牧師の少女・フランに助けられ、彼女に、特別な者に与えられる特殊スキル「祝福(ギフト)」の存在を教えてもらい、自分の左目にはその物の本来の価値、原価、人としての価値が見えることがわかった。
    金融の知識とギフトを駆使し、「ゴルディオン金融」で異世界を生き抜く!

    特殊能力+金融といった新感覚異世界ファンタジーです。
    特におすすめしたいポイントは、主人公のクローネ(黒根健司)が金貸しを行うことに対し、貸金業は人の弱みにつけ込む商いだと反対するフランに、「誰かれかまわず助けてたら 本当に助けるべき人間が現れた時に助けらんなくなっちまうぜ」とクローネが言い放つところです。
    ただのお人よしではなく、現実は甘くないことがわかっている主人公だからこそ、言えるセリフが刺さります。
    一風変わった異世界転生を読みたい方におすすめしたい作品です!

    2024年01月15日
  • ブックライブ書店員

    人類は"天敵"に勝てるのか…。
    魔王や怪物などは、あらゆる漫画で人類を存亡の危機に陥れており、"人類の天敵"と言うにふさわしい。そして、魔王に勝つ勇者、怪物を倒すヒーロー、王道ファンタジー漫画ではよくある光景でもある。だが、はたして本当に人類が"天敵"に勝てるのか…。
    この作品は、人類が絶対に勝つことができない"天敵"を、勇者やヒーローではなく異世界の"天敵"が倒す異色のファンタジー作品。
    多くの異世界が登場しますが、「はやくその世界の人類や天敵について教えてくれ!!」と思ってしまうほど、それぞれしっかりキャラが立っていて作品に夢中になります! ド迫力な天敵vs天敵の戦いにワクワクも読む手も止まらない! 異世界バトル漫画好きにはぜひお勧めしたい作品です!!

    2023年12月27日
  • ブックライブ書店員

    最強主人公×圧倒的中二病×勘違いシリアスコメディ=『陰の実力者になりたくて!』。
    「影で暗躍する実力者になりたい!」と、中学生男子が1度は考えるであろう、そんな痛い妄想を本気で追い求める厨二病の主人公が異世界転生して陰の実力者になる話である。
    普段は実力を隠してモブに徹し、目立たず生活しながら、物語に陰から介入して密かに実力を示す存在…というロールプレイのはずだったが、陰の実力者はいつしか現実に。
    勘違いが折り重なってストーリーが進むところが、いちばんの見どころだ。厨二の主人公が面白くて笑いが止まらない。
    痛すぎるシチュエーションの連続に、思わず共感性羞恥が爆発して目を覆いたくなる瞬間が多くあり、全てを捨ててまでも「陰の実力者」であることを追い求める主人公の姿には、恥ずかしさと共に清々しさすらも覚える。
    このような笑いあり、熱い戦いありで、楽しんでいただけるマンガなので、ぜひご一読ください!

    2023年12月18日
  • ブックライブ書店員

    子どもはいつだって大人に守られるべき存在。でも、「大人」と「子ども」の境界線は曖昧です。
    …なんだか奇妙な関係ではないですか?

    2080年、日本。15歳未満の子どもの数は、人口のわずか0.1%になっていました。
    大人は子どもに敬語を使い、彼らの寝食や教育は学校によって管理されています。
    三田一重も、大黒愛護学園で保護される子どものひとりでした――雪が降るクリスマスに、同級生の冬村四織に殺されかけるまでは。
    冬村は、突如行方不明になった親友の小野一会を見つけ出すため、三田に眠っていた「とある呪い」を利用しようとしたのです。
    自分を信じる「子ども」の存在で力に目覚めた三田は、冬村とともに小野探しを始めたはずが、誰もいない教室でひとり佇む小野を見つけて…!?

    子どもを守るための強大な力は、三田を迷わせ、傷つけます。
    しかし、その葛藤を経て強くなる彼の姿は、「大人」の今に至るまでに私たちが悩んだ経験と重なり、愛しさや親しみを覚えるでしょう。

    『BEASTARS』の板垣巴留先生、注目の最新作!
    各話タイトルの美しさも必見です。

    2023年12月11日
  • ブックライブ書店員

    全ての極道を恐怖に陥れた最凶の男・松方久秀。
    伝説の極道の引退後は……暇。とにかく暇。暇すぎる。
    暇で仕方なくてボケてしまうと思っていた矢先、目の前に現れたのは1匹の野良猫。
    最強で最恐で最凶な男がまんまるにゃんこ・にゃん吉に翻弄される日々が始まる!

    強面でみんなに恐れられているおじいちゃんヤクザが、
    ふわふわまるい生体に振り回されムキになって、でも時には癒されてふっと笑う…
    こういうギャップって本当ーに好きです!!(大声)

    そしてどんどんにゃん吉に生活を浸食されていく描写がたまらなく良い。
    雨の日…にゃん吉濡れてないかな…
    ごはんを食べていて…にゃん吉ちゃんと食べれているかな…
    読書していて…周りの猫会話に影響されてにゃん吉の映像で脳内がいっぱいに…
    そうなんですよね。こうやって人間はどんどん猫に人生(とスマホのメモリー容量)を侵され幸せになっていくんです。

    1人と1匹の仁義なき戦いはどうなっていくのか…
    元極道VS野良猫のふわふわコメディー、ぜひ読んでみてください!

    2023年12月05日
  • ブックライブ書店員

    大妖怪として恐れられ、封印されていた化け猫・タタリ。
    自力で封印を解いた時には妖力は枯渇しきり、野良犬にさえ勝てないほどになっていた。
    そんなタタリを助けてくれたのが、人間のタケル。
    家庭環境が悪く、自分だって日々生きるのが精一杯なのに、タタリを助けてくれたタケル。
    その日から徐々にふたりは親友に。
    苦労が絶えない毎日だが、妹のユキと共に、ボロアパートでさんにん、貧しくも幸せな日々を送っていた。
    そんなある日、タケルが殺された――。

    タケルは自分を犠牲にしてでもひとを助けるような人間で、
    重い病気を抱える妹・ユキのために学生ながらに仕事をし、
    そんな生活には一切弱音を吐かず、ユキがいつか幸せになれるようにと、笑って頑張らなきゃと言うようなそんなひたすらに優しい人間だった。
    そんなタケルが誰かに殺された。
    突然突き付けられた理不尽な死。
    少なくとも、タケルはこんな風に殺さて良いやつじゃない。
    一体誰が、どうして、こんな優しいタケルを殺したのか。許さない。

    死んだタケルを目の前に、化け猫・タタリが取った選択は、
    タケルに「化けて」遺志を継ぐこと。

    タケルに成り代わり日々を送るタタリ。だが…
    化け猫だとバレないように学生生活を送ったり(タケルのことが大好きすぎて暴走する時も)、
    大昔に自分を封印した陰陽師の末裔が転校してきて速攻正体がばれて戦いになったり、
    はたまた自分以外の妖怪が現れたり…と、前途多難!
    タケルが殺された要因になった「闘争」のこともあり、もはや難しかない!!

    タタリとタケルの関係性、タタリのタケル・ユキへの想い、人間・妖怪とのバトル…
    と魅力たっぷりの本作品。
    亡き親友の為に、奮闘するタタリの行く末をぜひ一緒に見守りましょう。

    2023年12月05日
  • ブックライブ書店員

    動物の死因を解明する『法獣医学』という存在をあなたはご存知でしょうか。
    本作は、「なぜ」動物たちが死んだのか、に焦点を当てた物語です。

    道端で死んでいる動物たちを見たことがある人で、その死因を考える人はどのくらいいるでしょうか。
    現在、原因不明で死んだ動物の解剖率は1%にも満たないそう。
    主人公・当麻健匠はとある事件をきっかけに、動物たちの感情を知りたいと、
    法獣医学という分野に踏み入れ、様々な動物の死に関わっていきます。

    なぜ動物たちは死んだのか。
    事故なのか寿命なのか、はたまた、「事件」なのか――。

    動物たちは最後に何を見ていたのか。
    そして何を思っていたのか。

    動物たちを愛する、愛したことのある、全ての人たちに捧ぐ、
    法獣医学ミステリー「ラストカルテ」。
    ぜひ読んでみてください。

    2023年12月04日
  • ブックライブ書店員

    失声症で声がだせない真白音は、ぶっきらぼうで人の心が読めるクラスメイト・心崎菊乃に対して「優しすぎる」と思っている。

    転入したばかりの頃はたくさんのクラスメイトに囲まれていた真白だったが、声がでないことでいつのまにかみんなに避けられるようになる。
    「クラスに馴染めないのは自分のせいだ」と心の中でネガティブなことばかり考えていた彼女に、ある日急に話しかけてきたクラスメイト、それが心崎だった。
    真白は心崎の無愛想だけど実は優しいところに、そして心崎は真白の真っすぐすぎるところにお互い惹かれていく。
    声がだせない少女と心が読める少女のハートフルコメディここに開幕…!

    真白と心崎は見た目も性格も正反対。
    でもお互いを思いやる気持ちは一緒で、読んでいて癒されるし1人でニヤニヤしちゃう作品です!
    特に好きなのは体育祭でクラスメイトとの距離を縮めようとする真白を、さりげなく心崎がフォローするシーン。
    運動音痴な真白は大縄跳びの練習で失敗続き。みんなに迷惑をかけてしまうことを心配する彼女に対し、心崎はクラスメイトを巻き込んで自主練習に誘ってくれる。
    今まで人と関わることを避けていた心崎が、真白と過ごすことで少しずつ変わっていく描写が最高すぎます!
    不器用な2人が織りなす優しい世界に、ぜひあなたも癒されてください…!

    2023年12月01日
  • ブックライブ書店員

    AKB48に、もしも、もしも男が入ってしまったら……?

    主人公の浦山実(うらやま・みのる)は、絶賛片思いをしていた。相手は才色兼備の同級生・吉永寛子(よしなが・ひろこ)。彼女、どうやらAKB48のオーディションを受けるらしい。
    寛子を応援したい気持ちが有り余った実は、女装して「浦川みのり」と名乗り、オーディションへ参加する。寛子が無事に合格し、胸をなでおろしたのも束の間、なんと自分までAKB48に合格してしまった! どうなる、浦山実! どうする、「浦川みのり」!

    平成中期、一等星のごとくエンタメ界に君臨したアイドルグループ「AKB48」。
    実在する前田敦子、大島優子をはじめとする神8はもちろん、AKB48のセンターめがけて努力する寛子やみのりが、まぶしくて仕方ありません。
    その輝きが生み出される過程と努力を知って、絶句しました。
    アイドルの卵がアイドルになる、その磨き抜かれる過程は、想像よりもはるかに苦しく激しいものであると、ひしひしと感じました。
    読んでいるだけで心が熱くなる、熱帯びるスポ根アイドル物語です。

    2023年11月29日
  • ブックライブ書店員

    わがままなティアムーン帝国の姫・ミーアは、革命によってギロチンで処刑されてしまい、20歳という短い生涯を終えた。しかし、気がつけば記憶はそのまま、12歳の頃に戻っていた!? 手元に残された「自分が処刑までの日々に綴った日記」を参考に、忠義のメイドや優秀な文官を味方につけ、今度こそ処刑を免れるために奮闘する物語…のはずだったが、何といっても基本自分ファーストの性格は変わらず、そんな都合主義+ポンコツな主人公ミーアは、過去の知識やギロチン回避の渋々の行動が勘違いされて、なぜか周囲は彼女を「帝国の叡智」と誤解し出したまま、いい方向に進んでいくこの感じが面白い。端から見れば「帝国の叡智」と呼ばれる皇女だが、内心から溢れる想いは実に残念。とはいうものの、"愛されるポンコツ"とも言えるような魅力を感じる! 果たしてギロチンエンディング回避は叶うのか…?

    2023年11月27日
  • ブックライブ書店員

    強くなれ。父・"全生物最強"の範馬勇次郎から、そう言われ続け、体現してきた息子・範馬刃牙は、かつて、勇次郎との喧嘩に負け、母親を目の前で殺されてしまう。その範馬勇次郎に再び挑まんと、範馬刃牙は鍛錬を重ねて強敵を倒し、ついに"親子喧嘩"を始める…。
    全生物最強であり、世界一力が強く、世界一野生である範馬勇次郎への前哨戦で、アメリカ一力が強いビスケット・オリバや、白亜紀の岩塩層の中から蘇生した、恐竜を狩って食料とする原人・ピクルと戦い、最強へ近づいていくワクワク感が堪らない作品。強い敵を倒すたびに、「これが勇次郎と戦ったらどうなるんだろう…」と想像してしまいます。
    そして最終章では、ついに待ちに待った範馬勇次郎との戦いが見られます!! かつて手も足も出ず、母親を殺した父親へ向ける拳は、憎しみのこもったものか、それとも強くなり過ぎた自分の全てをも受け止めてくれると信じる父親への愛情なのか…。
    ただの喧嘩ではなく、"親子喧嘩"である理由をぜひその目で、その心で、見て、感じてほしいです!!

    2023年11月27日
  • ブックライブ書店員

    大蛇に嫁ぐってどういうこと!?
    いろんな妄想が駆け巡りますが、本当にそっくりそのままのお話です。

    「山の主 大蛇様」は、ずっと長い間、山奥で一人(一匹?)っきりで暮らしていたため、
    「ミヨ」が嫁いだ初日から、二人でいられることの幸せを感じ始めます。
    一方のミヨはというと、1か月以上食事をしなくなった大蛇を心配しながらも、
    「このまま●んでくれたら・・・」と、ふと脳裏をよぎる自分自身が恥ずかしくなっていました。
    それもそのはず、大蛇様はミヨのことをいつも気にかけ、とても優しく想ってくれるのです。非常に懐の深い大蛇様です。

    大蛇ですから、食事はもちろんウサギやタヌキなどの小動物に始まり、もっと大きな動物を食すことも。
    そんな人間の生活とは違いすぎて受け入れられない所がありつつも、大蛇様の優しさにミヨの心が少しづつほどけていく様子をどうぞご覧ください。
    そして今後の大蛇様との生活は・・・

    忘れかけていた日々の小さな幸せと、周りの人達のありがたさにあらためて気付かせてくれる一作です。

    ※爬虫類が苦手な方はご注意ください。

    2023年11月24日
  • ブックライブ書店員

    「亜人」―――死なないヒトは、人間か、怪物か。
    突如、存在が確認された死なない人間「亜人」が世間を騒がせた。未知の存在は大きく取り上げられたものの、あくまで死なないだけであること、実際に死ぬまでは判明しないことが判明し、いつしか人々の興味を惹くことはなくなっていた。
    そして、最初の亜人が発見されてから17年、主人公・永井圭は交通事故によって亜人であることが判明する。希少な存在である亜人として政府や特殊機関から追われることとなった圭は、家族や故郷を捨てて逃走劇を強いられることとなる。
    その中で出会った自分以外の亜人やそれに関わる人々を通して、亜人を取り巻く陰謀、そして人と亜人の未来を巻き込んだ戦いに巻き込まれていく……。
    実写化・アニメ化もされた本作は、濃厚な物語と、それとともに変化していく迫力のある画風は勿論、緻密に描かれた頭脳戦が魅力。
    登場人物それぞれが覚悟と目的、強い信念をもって行動することで組みあがっていく、勢いがあるのに理路整然とした物語は、読みだしたら手が止まりません。
    「人間らしさ」とは何か、生きるとは何か。全17巻で描かれるヒトの物語、ぜひご一読ください。

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    強力だが冷酷な戦い方を疎まれて居場所を失った元勇者パーティ・セトは、ボロボロな姿で逃げる敵の女幹部・サティスと出会い、何かを失くした二人で新たな生き方を探すための旅を始める。

    それぞれが、自分の役割や意味を失ったことで、知らなかったもの・知ろうとしなかったものと触れ合っていく中、様々な出会いや新たな経験から少しずつお互いの距離が近付いたり…? 過去に追われる二人がまだ見ぬ幸せを追いかける、生き直しの物語!

    戦うだけの人生を強いられていたセトが他者との触れ合いによって年相応の感情や生き方を取り戻す様子や、残虐で狡猾だと思っていたサティスが見せる包容力や小悪魔っぽい部分など、二人のギャップと絶妙な距離感の尊さだけでなく、アクシデントや追手との闘いもカッコいいアクション満載!
    個人的な推しポイントは、なんといってもそれぞれ特徴的な瞳! 爬虫類やネコ科っぽいところがとっても可愛い!
    離れてほしくない二人のこれからに目が離せない、おすすめの一作です!

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    その薬が救えるのは命か魂か。

    行き場のない死者の魂が落ちる場所である「辺獄」で、その身そのものが薬となる人間の少女は、異形の医者と共に自らを削りながらも病を癒し、様々な出会いを通じて自分や世界を知っていく。
    天使や悪魔、命と魂、人々の思いが全6話で描かれる、悲しみと慈しみに満ちたダークファンタジー。

    一見するとホラー・サスペンス系の雰囲気を感じるタイトルですが、内容的には少し複雑なところがあるものの、ダークでありながら繊細な物語が繰り広げられ、全6話とは思えない満足感がある作品です。
    また、病や命を題材にしてはいるのですが、グロテスクだったりキツい表現が多かったりするわけでもないので、そういった描写が苦手な方も安心して見られる内容になっています。
    ネタバレになってしまう部分もあるので具体的な内容は控えますが、何よりも主人公である人間の少女と異形の医者の関係性が非常に魅力的でおすすめポイント!
    個人的には、もっと眺めていたかった、もう少し続いてほしかったと願ってしまうくらいに読んでほしいと思う一作でした。

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    不死の二人が紡ぐ、死出の旅の記録。

    隕石でおかしくなってしまった世界を旅する、少女・ミーティアと異形の男・ユース。
    姿形は大きく違えど、彼女たちにはある共通項があった――。それは、不死であること。
    不死どうしで意気投合した二人は、この世界のどこかにあるかもしれない、死ぬ方法を探して旅を続けます。
    はたして、二人の旅の終着点は――。

    死を運ぶドラゴンや、トラップまみれの迷宮の番人。ミーティアとユースが出会うのは個性的な面々ばかり!
    出会いが人々をどう変え、二人をどう変えていくのか。ロードムービーとして、とても魅力的な作品です。
    ときに喧嘩し、ときに助け合い、夫婦漫才のように掛け合いもする…。そんな二人のバディ感が癖になって、二人の旅がずっと見ていたい…と思うこと間違いなし!! 

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    読んだあと、誰かに優しくなれるような素敵な本作。
    すでにお読みになっている方も、ドラマを観た方も多いと思います。

    本作は訳あって「アパートの清水」に突如、コタローという4歳の少年が引っ越して来るところから物語はスタートします。
    なんと彼は一人暮らし…!妙に生活力があり、殿様言葉を話すコタロー。
    アパートの隣人(大人たち)はちょっと?ダメダメな人たちで、コタローの方が余程しっかりしていています。
    そんなコタローが、なぜ4歳で一人暮らしをしているのか、どうやって生活しているのか。。
    少しずつ明らかになるコタローの過去と、コタローに関わる全てのひとたちの優しさと温かさ、
    コタローの苦しいほど「強い真っすぐさ」に笑って泣ける作品です。
     
    心が震えるってこういうことを言うんだなと感じる名作です。
    遂に完結した本作を、どうぞ電車内以外でお読みください!!(電車内で読むと涙を堪えるのがしんどいです。。)

    2023年11月22日
  • ブックライブ書店員

    「己の価値は己の手で作り出してくもんじゃ」

    日本文明が崩壊し、大和・武鳳・聖夷の三国が争う戦国時代真っ盛りの大和暦57年。
    大和の愛媛郡で生まれ育った三角青輝は、日本を再統一し、泰平の世を築くことを目指して、大和の首都である大阪の「登龍門」へと向かう。
    大志を抱く彼が見るのは遠い先――。

    この作品は、青輝が自分の知識を己の価値にして、奇才軍師として名を馳せるまでの伝説を描きます。
    青輝の同期・阿佐馬芳経(ツネちゃんさん)をはじめとして、個性強めなキャラクターたちの大暴れにドキドキハラハラが止まりません。
    テンポの良い関西弁やシュールなコマには思わず笑うこと間違いなし。
    歴史・戦記ものに馴染みのない方でも、ぜひ挑戦していただきたい作品です。

    思わず息をのむ第一話からは、青輝の勇気と覚悟を感じられるでしょう。
    『日本三國』の世界観を、じっくりとお楽しみください。

    2023年11月07日