ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    不倫ややらせ、詐欺などの被害者の相談を取り上げ、世の中の炎上を罰する配信者アコ。リアルタイム配信で視聴者とともにアコならではの方法で問題を解決してくれるので、読み終わりはスカッとします。泣き寝入りせざるを得なかった相談者や同じ境遇で悩んでいた方を救っているまさにネットヒーロー!
    この作品は現実でも起こっているさまざまな炎上を取り上げています。ネットは非常に便利ですが、何気ない投稿から特定、拡散されてしまうと消すのが難しいので本当に恐ろしい…ぜひこちらを読んで日常生活やネットに潜む危険性を知ってもらいたいです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    皆さんは周囲に隠している「秘密」はありませんか?

    多かれ少なかれ人は秘密を隠しているものですが、本作に登場する仲良し4人組、リッカ・千代・関根・翼も、それぞれ周囲に知られてはいけない秘密を抱えています。

    女子中学生が隠している秘密というと可愛らしいものを想像してしまいますが、彼女たちが抱えている秘密は「実は宇宙人」「実は里から脱走した忍者」「実は超能力者」「実は女装男子」…という爆弾級なものなのです!

    設定が渋滞してるよ!とツッコミたくなりますが、彼女たちの特性が上手く嚙み合い、何とか表面上は普通の学生生活を送っています。
    ばれそうでばれない絶妙なその様子に、思わずクスっと笑ってしまいます。

    また彼女たちは嘘をつくことで関係を維持していますが、その友情は本物なのでご安心を!

    1ページ4コマのコマ割りで非常に読みやすく、内容の勢いも相まってあっという間に読み終えてしまいます!
    可愛い女の子たちがみたい!クスっと笑える漫画が読みたい!という方にお勧めです。

    謎の緊張感に包まれた彼女たちの日常を、ぜひご覧ください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    4度にわたりドラマ化された人気医療マンガ『医龍』!
    教授に気に入られた者が出世する腐った封建社会と化した大学病院を変えるべく、教授選に出馬する加藤晶(かとうあきら)。しかし、女性の加藤では教授選での票の獲得は見込めない。
    そこで教授選を勝ち抜くために天才外科医の朝田龍太郎(あさだりゅうたろう)を迎え入れ、大学病院の頂点を目指すが…。
    この作品はとにかく登場人物たちにもの凄い魅力があります。
    患者の事を第一に考え、圧倒的な技術で難しい手術を成功させていく朝田。医局内で自分が生き残ることしか考えていなかったが、朝田と出会い成長していく研修医の伊集院。大学病院の改革を目指し、女性初の教授を目指す加藤。
    彼らバチスタメンバーが患者の命を救う為に奮闘する医療マンガとしての側面は勿論のこと、教授選を勝ち抜くために行われる心理戦や派閥争いといった人間ドラマも必見です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    王道中の王道!忍同士が超常的な能力を駆使して戦う、超人気バトル漫画!
    忍術学校の落ちこぼれである、うずまきナルトの夢は、里の中で最強の忍者である「火影」になること。しかし、ナルトの出生には秘密があり...
    誰もが知っているジャンプ漫画であり、全世界でのシリーズ累計発行部数は2019年時点で2億5000万部を突破しています。『NARUTO』の魅力を挙げると、魅力的なキャラ・個性あふれる忍術・数々の伏線回収とキリがありません...そんな中でも私が特に魅力に感じている点は戦闘シーンの圧倒的な臨場感です。デッサン、構図、コマ割りのすべてが完璧で、頭の中で戦闘シーンが立体的に思い描けます。
    面白いバトル漫画を読みたいと思っている人には、必ずオススメしたい一作です!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    影が薄く存在感ゼロの主人公・白石君。それも少し影が薄いどころではなく、集合写真に写っているのに欠席だと思われて顔写真を合成されるほど。そんな彼を妙に見つけるのが上手なのが、クラスメイトで隣の席の美少女・久保さん。この作品は、白石君の存在感がないことをいいことに彼女が白石君にちょっかいをかけてからかうラブコメ漫画です。
    この作品の見どころは何と言っても久保さんの可愛さ!白石君をからかう久保さんは、まるでいたずらが成功した子どものように無邪気で可愛い!でも、白石君と一緒に通学するために早起きして頑張って身支度をしたり、偶然にも白石君に下着を見られて照れたり、そんな女の子らしい一面も見せる。彼女の可愛さに悶絶し癒されるの間違いありません!
    一方の白石君は美少女の久保さんにからかわれて、やっぱり思春期の男の子だから彼女を意識しちゃう。そんな2人のやりとりについついニヤニヤしちゃいます。

    初々しい2人の甘酸っぱい青春がいっぱい詰まった漫画です。2人の関係が今後どうなっていくのか、ぜひ見届けましょう!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    青春マンガの名手・KAITO先生が送る、新時代の純愛ストーリー!
    冴えない男子・一ノ瀬太一は、幼馴染でみんなの人気者・三田桃真と、なぜか苦手な女子・空勢二葉と同じクラスになります。あるとき、太一は二葉から桃真への想いを打ち明けられ、協力してほしいと頼まれますが…?
    「人生は選択の連続 高校3年 オレ達はたぶん皆 迷いの中生きてる
    進路とか 受験とか この先広がる未来のこと
    そんなクソ忙しいこの時期に オレ達三人は 同じクラスになってしまった」
    友情、憧れ、恋…それぞれの感情に揺れる3人の姿をリアルに描いた、心揺さぶるトライアングル・ラブ。
    高校3年生という多感な時期に迫られる様々な選択に、3人は何を思い、何を選ぶのか。
    ぜひ、一緒に悩みながら読んでください。人生の岐路に立ったとき、ふと思い出す作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ハチャメチャだけどカッコ良くて、最高に面白い。西森ワールド全開です!

    正義感に溢れ、礼節を重んじ、卑怯者は許さない。熱すぎる武士の精神と強靭な身体、そして間違ったニッポンのイメージを持ってネバダから転入してきた道士郎。
    道士郎に殿と敬われるようになったことで、平凡な生活からどんどん遠ざかっていく同級生の健助。

    影のある少女エリタン、可愛くて天然な道士郎のママ、名前が可愛すぎるコワモテな不良・早乙女……
    個性豊かなキャラクターたちが彼らなりの正義と友情を胸に、良すぎるくらいのテンポでグイグイ話を進めていきます。
    大切なもののため、どんな相手にも向かっていく姿はまさに痛快!後味の悪い話はひとつもありません。
    道士郎や周りの仲間に感化され、日和見主義だった健助が成長していく様もグッときます。

    全8巻と読みやすい当作品ですが、短いが故に読了後ロスに陥ってしまうかも。
    その時はぜひ西森博之先生のほかの作品も手に取っていただくことをおススメします!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「いいなあ…好きになれる相手がいて」

    女子高生、姫乃シオン・16歳。
    恋に焦がれる彼女は、転生した異世界で「ナイト様」に颯爽と助けられる。
    あれよあれよという間に迎え入れられたのは、「ナイト様」=勇者のハーレム。つまり「ナイト様」とエッチなことをするってこと!?

    この作品のおすすめポイントは、大きく分けて2つあります。
    <おすすめポイントその1>
    ”恋をしたい”というピュアな思いを持つ主人公!
    ただ1人の相手と好き合って…とはいかない状況で、人を好きになることと向き合う彼女から目が離せません。
    <おすすめポイントその2>
    あらゆる種族の女性たちが集うハーレム!
    ラミアにケンタウロス、妖精など、様々な種族の娘たちと持ち前の純真さとJKスキルで渡り合うシオンの攻防は、異世界ハーレムものだからこその面白さ。
    ピュアなJKの愛らしさも、異種族の娘たちの魅力も、両方味わえます。
    (それはそれとして、異種族のエッチは果たしてどのようなものなのか…こちらも必見です)

    エッチな未知の世界で、シオンの恋の行方はいかに…!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    圧倒的にリアルな漫画家の実情!
    『デスノート』の原作:大場つぐみ×作画:小畑健による漫画家を目指す二人組を描いたストーリーです。
    作中に出てくる設定は実在するものばかりで、漫画家の実情や小ネタが満載です。また、ジャンプで人気漫画を連載するために努力を重ねる姿を見ていると、こちらまでアツくなります!
    主人公のサイコーとシュージンは、ジャンプ漫画の三原則「友情・努力・勝利」に、まったく沿わない漫画を描いていきます。これは、ジャンプらしさがない『デスノート』を描いた大場・小畑コンビによる、『デスノート』の作り方を描いた作品と捉えることもできます。
    厳しい漫画家としての道を目指すアツい作品、ぜひともオススメしたいです!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    サッカー×デスゲーム 今まで読んだことのない新感覚サッカー漫画!

    日本サッカーがW杯で優勝する為に計画された"青い監獄プロジェクト"。
    全国から集められた300人の高校生ストライカー達が熾烈な争いを繰り広げ、勝ち抜いた上位5名はU-20日本代表への選手登録が行われるが敗れた者たちは未来永劫日本代表に入る権利を失うという生き残りをかけたデスゲーム!

    作中で語られている「世界一のエゴイストでなければ世界一のストライカーにはなれない」というセリフの通り、クセの強いエゴイストな登場キャラクター達が生き残りをかけてとにかく点を狙いまくる、300人の参加者全員がストライカーだからこそ成り立つ超攻撃的なサッカー観のぶつかり合いがこの作品の魅力です。
    また、サッカー×デスゲームと聞くとなんだか少し色物のように感じるかもしれませんが、作中ではめちゃくちゃ燃える覚醒シーンやゴールシーンが迫力ある作画で描かれているため熱くなること間違いなしです!

    これまでの常識を覆すようなサッカー漫画ですので是非読んでみてください!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    一人の少年の壮大な冒険が今始まる―――。

    司書(カフナ)と呼ばれる仕事。それは誰もが本を読めるように大陸中の本を集め管理し、護る人のこと。
    主人公は本が大好きだが、耳長と呼ばれ不当な扱いを受けてきた貧しい少年・シオ。ある日、魔術書を回収するためにシオのいる街に司書たちが訪れる。シオは司書の一人である風の魔術師・セドナと出会う。この出会いをきっかけにセドナと同じ司書を目指すシオの大冒険が始まる。

    本作品の魅力は圧倒的な作画と引き込まれてしまうほどの物語の構成、世界観そして、主人公の周りに登場する個性的なキャラクターたちです。街並みの描写や服の飾りまで本当に精細に描かれており、度々出てくる見開きページの描写は思わず魅入ってしまうほどの迫力があります。いじめられっ子だったシオが司書を目指し、個性的なキャラクターたちと出会い成長していく姿にまるで自分が冒険しているかのようなワクワク感と感動を覚えました。

    冒険ものやファンタジーが好きな人はもちろん、何か挑戦しようとしている人にぜひ手に取って読んでもらいたい作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    大学生の青年・アルは、養子先の親には金銭的に頼らない生活をするべくバイトに明け暮れているが、冬休みのある日、バイト帰りに乗った地下鉄の車両で殺人事件が起きる。偶然かと思われたが、知らず知らずのうちに巻き込まれ…と始まる、現代ロンドンを舞台に、市長が地下鉄内で刺殺された事件をめぐって、謎と思惑と伏線が絡み合うサスペンスミステリーコミックが本作です。コミックというよりはむしろ小説を思わせる表紙、効果線や擬音がなく非常にスタイリッシュな画、脳内に映像で再生されるようなコマ割りなど、ストーリー以外の見どころも満載。個人的には、楕円と多角形のみでシンプルなのに音が聞こえてくるような、吹き出しの使われ方がとても印象に残りました。
    クライムサスペンスでありながら、主人公がアジア系の養子であったり人種や男女の差別に言及されたりするような昨今の英国を自然に盛り込んだ設定とロンドンの地下鉄やプラットフォーム、人物の背景に描かれるロンドンの街並みなどの描写により、驚くほどのリアリティで読み手に迫ってきます。海外ミステリードラマ好きにはぜひ読んでいただきたい!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    あなたは自分にとって「一番の不幸」とは何か、考えたことはありますか?

    幼馴染の男子3人のところに、ある組織の美女が現れる。「300日後、3人の中で最も不幸になった人は何でも願いを叶えてもらえる」という条件のもと、幸せになるためのゲームをすることに。『失恋ショコラティエ』の水城せとなが、3人の心理戦を巧みに描く!!
    「300日後、3人の中で最も不幸になった人は願いを叶えてもらえる」という設定は非現実的ですが、作中の3人の揺れ動く心理描写は非常にリアルです。お互いをよく知っているからこそ、喜びを共有したり、時には相手の幸せを素直に喜べずに妬んだり…。何度も共感すること間違いなしです!
    「幸せになりたい」と漠然と考えているすべての方に、読んでいただきたい作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    ある日、主人公の赤竜・レティは「我が息子としてこれからは一匹で生きてみせよ!」
    と、父親に住処を追い出されてしまいます。しかし彼のステータスはドラゴンとは思えないほどの貧弱っぷり。このままでは狩猟者にやられて、武器の素材か “上手に焼けました~!”なお肉コースへまっしぐら…。
    そこで彼は、一人でも安心して暮らせる巣(マイホーム)を探す旅に出るのですが——。

    レティがオドオドしていてとにかく可愛いです!ザ・ドラゴンって感じのデカくてごつい体つきなんですが、表情がコロコロ変わるし読んでいて応援してあげたくなります。母性本能を掻き立てるドラゴン、新しい。
    そして、道中で出会った建築と不動産(そして魔王)を生業とするエルフのディアリアさん。めっちゃ美形でいてしかも強い。彼もレティの家探しを手伝いますが、優しそうな顔つきでいてちょっと強引。物件の内見中もそんな彼に引っ張りまわされるレティがまた可愛い。キレ長眼のイケメンと癒されドラゴン、これは女性にも刺さるキャラ立ちですね。
    基本ほっこりギャグ漫画なので、一息つきたいときの一冊におすすめです。某狩りゲーやファンタジーゲーム的なメタ要素も満載なので、その手のネタが好きな人も夢中になれるかと思います♪(読後はレティへの罪悪感で「ひと狩り」はしにくいかもw)

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    新型コロナウィルスの感染拡大で、改めて注目された本作。
    自衛隊演習の爆音で主人公の女性が目を覚ます1ページ目からしばらく彼女の日常が描写され、彼女が横走中央病院に勤める医師であること、その横走中央病院があるS県横走市は富士山麓に位置し、冒頭の演習が行われた自衛隊の駐屯地と病院とは近いことが示されます。そして、駐屯地に所属する隊員と思われる男性が吐血して病院の敷地内で倒れているのを発見されるところから、怒涛のようにストーリーが展開していくのですが、まるで新型コロナウィルスのような感染症が日本でも猛威を振るうことを想定していたかのように、どこかで最近見たような描写が次々と現れ、その合間合間にふとした日常生活の描写が挟まれることでかえってリアルさが増して、正直に言うと気が滅入るところもあるかもしれません。
    情報統制、緊急事態宣言、都市封鎖、感染者や感染者が多い地域に対する差別や誹謗中傷などはまるで予言の書のようにも感じられますが、改めて読み直してみると、人間の本質はいつまで経っても変わらないということなのかもしれないと思わされたりもします。
    タイトルにある「リウー」は、本作と同様にパンデミックを描いたアルベール・カミュの代表作『ペスト』の中で病と格闘する医師の名です。私たちは果たして、リウーのように、そして主人公のように振る舞うことができるのでしょうか。
    本作は全3巻ですので、一気読みもできると思います。未読の方はぜひ読んで、いろいろと考えてみてください。テレビドラマ化もされた同じ作者の作品『インハンド』も、非常におもしろい医療マンガですので、あわせておすすめします。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「予感がするの 
    今日はきっと完璧な1日になる…」
    希望いっぱいで臨んだ入学式。
    謎のイケメン同級生との出会いから高校生活が始まった…!

    今作の1番の推しどころはなんといっても、
    石川から野望を胸に上京したヒロイン・岩倉美津未(いわくら みつみ)。
    まっすぐすぎる言動で時には引かれたりもするのですが、
    持ち前の明るさととぼけた性格で次第に周囲を魅了していく彼女の姿に
    思わず笑いがこみあげてしまうはず。
    訳アリでしかないイケメン同級生・志摩くんや意外性が素敵な美女・村重さん、
    美津未にマウントを取りがちな江頭さんなどクラスメイトも個性豊か。
    読んでいるとじんわり愛着がわいてくること請け合いです。

    人との出会いを楽しみ、毎日好奇心旺盛に過ごす美津未に元気をもらえる作品です。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    舞台は沖縄。スケートボードに夢中な高校生・暦のクラスに、
    カナダからの転校生・ランガがやってきた。暦はランガを極秘レース"S"に誘うが…!?

    ルール無用のヤバすぎるレースシーン、ランガと暦の尊すぎる友情、
    青春をこじらせちゃった大人たちのアレコレ…。
    スリルと萌えを兼ね備えた作品世界が大人気のアニメ「SK∞ エスケーエイト」のコミカライズです!
    それぞれの「サイコー」を求め、個性あふれるスタイルで危険なビーフ(決闘)に挑む
    スケーターたちの魂のぶつかり合いが、航島カズト先生の美麗な作画で描かれています。
    「アニメを見逃した!」「むしろマンガから入る!」あらゆる層にお勧めしたい一作です! 布教にも最適★

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    本作は、現地の言語とコミュニケーション研究を専門とする学者かつ探検家の教授に師事しているが、そんな教授が現地調査の帰りに怪我をしたため、その現地調査の続きを任されることになり、早々に「現地」である「魔界」へ向かうことになった私、ハカバの手記、のような態を取りながら、ワーウルフの集落で落ち合った現地ガイドのススキとともにハカバが調査を進めていく様子を描いたコミックです。
    1巻から既に、「言葉で意思の疎通を図ること」「文字があること(そもそも"文字"とは!?)」「食べるものの評価ポイント」などなど、目からウロコが落ちるような、そして「なるほど!!」と膝を打ちたくなるような着眼点の連続で、非常に読み応えがあって脳が活性化します。
    日本語を母語とする人々は英語の「L」と「R」の発音区別が得意ではない、というのはよく言われることですが、理由は簡単、日本語には「L」と「R」の発音を区別することで意味が変わる言葉がないから、なんだそうです。つまり、必要ではない・使わない・耳にしない音(おん)を認識したり再生したりすることは非常に難しいのですが、本作の中の「知らない言葉は鳴き声に聞こえる」というセリフでこの難しさを思い出しました。また、「私が理解だと思っていたこと」は「理解ではなく解釈だった」「理解への壁は限りなく高い」というセリフは、「モンスター」に対してだけでなく、「異文化」ひいては「自分以外のひと」についても言えるのではないかと自省を促された気がします。
    言語学や比較文化論に興味がある方はもちろん、語学学習が好きだけど行き詰ったことのある方や旅の醍醐味は異文化コミュニケーションにあると思う方にもぜひ読んでいただきたいです。そして、ススキのかわいさもお見逃しなく!

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    まるで良い映画を見たような気分にさせてくれました。
    刑務所×美容室という異質の空間に焦点を当てた作品構成は斬新なだけでなく、
    そこが刑務所内であることを忘れてしまうほどに読む者の心も温めてくれるような作品です。
    「受刑者が刑務所内で刃物を持つ」という点で恐怖心やある種の偏見を抱いてしまう気になりますが、
    1話、2話を読み進めるうちに自身の考えが稚拙だったと恥ずかしさを覚えます。

    全4話で構成された物語の中に、心に残る名言が散りばめられている点も推しポイントのひとつです。
    中でも印象的だったのは、第2話で抗がん剤治療を控えた女性が来院するシーン。
    綺麗に長く伸ばされた自身の髪が治療と共に抜けてしまう未来に耐えかね、
    バッサリ切ることを望む彼女に、美容師である葉留がかけた言葉・・・・・・泣きました。

    明日も明後日もその先しばらくは同じ景色しか見れないひとりの受刑者が、
    髪を切ることを通して人の明日を彩る姿が胸に響きます。オススメです。

    2022年07月20日
  • ブックライブ書店員

    「芦毛の馬は走らない」
    そんな既成概念をぶっ壊した最愛の怪物“オグリキャップ”の物語。

    本作は実際の競走馬たちを【ウマ娘】として擬人化させたシリーズのスピンオフ作品です。
    私はこれまで競馬=ギャンブルというイメージが強く、嫌悪はしていないもののどこか避けて生きてきました。
    しかし、私は【ウマ娘】のアニメやゲームアプリを通して、競馬の奥深さや面白さを知り、
    これまでのイメージがガラッと変わりました。
    実際、ウマたちが懸命に走る姿に何度心震わせ、涙を流したか分かりません。

    そんな競馬界の中で最も愛された名馬“オグリキャップ”。
    その物語が面白くないわけがない!!!!
    血統は微妙で、初めてのレースは寂れた地方競馬場。
    そこから中央のエリート達をなぎ倒し、“芦毛の怪物”となっていくストーリー…。
    100点中1億点の作品ですので、是非ともお読みください。

    2022年07月20日