ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    数々の冒険者や富豪たちが褒め称える幻の宿「たまも」。そこは、異世界のお客様をおもてなしする旅館です。就活で失敗続きだった主人公は宿で働くことになりますが、さまざまな問題を抱えたお客様が宿泊に来ます。

    旅館という限られた場所、限られた設備やサービスの中で、どうしたらお客様に満足してもらえるのか――主人公はもちろん、支配人や料理人などのスタッフが一丸となって頑張ります。
    お客様一人一人と向き合い、相手を思うからこそ見えてくる本当の「おもてなし」。おもてなしに必要なことは何か、おもてなしをするとはどういうことなのか。最初は戸惑っていた主人公も、さまざまなお客様に接客し、お見送りしていく中で少しずつ学んでいきます。

    旅館を後にするお客様の笑顔がとても心地よく、ほっこり心温まる作品です。

    2023年10月27日
  • ブックライブ書店員

    猫アレルギーがあるのに、とある事件をきっかけに、呪いによって猫の言葉が分かるようになった主人公の潤平。ずうずうしい猫、ふてぶてしい猫、マイペースな猫、臆病な猫 etc.いろいろな猫が登場し、解決してほしい問題を次々と潤平に持ち込みますが、どの猫もキャラが立っていて実に可愛いです。猫の問題を解決していく一方で、主人公の周りには可愛い女の子が次々と登場し、ドタバタのラブコメディを繰り広げます。

    どのキャラクターにも魅力があるとともに、ストーリーもテンポよく、笑いも涙もあって、1コマ1コマがとても楽しい作品です。日常で、こんな風に猫と会話できたら楽しいだろうなぁ、猫たちはこんな会話しているのかなぁなどと、ついつい妄想してしまいます。猫好きに超おすすめの作品です!

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    大好き過ぎて素直にふるまえない3人のツンデレぶりがたまらない作品です!
    教師である霧崎壮一に、湯津上千華、喜連川由姫、渡良瀬桃樺の3人がひたすら絡んでいきます。3人とも、他の2人には先生が好きなことを知られないよう、逆に、嫌いだというアピールをしているため、バレそうになるとどうにかしてごまかしますが、そのごまかし方がクスリと笑えるとともに実に可愛らしく、3人の行為から目が離せなくなります。

    果たして3人と先生の関係はどうなるのか? そして、現れた恋敵と先生の関係の行方は……? 振り回されっぱなしで、いじられまくる先生が可哀そうにも見えてきますが、先生が好きすぎる3人とうまくやってほしいなと思い、ついついページをめくって見守りたくなる作品です。3人のツンデレ恋模様をどうぞご賞味あれ。

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    この作品の舞台は「失恋博物館」。一見してガラクタに見えるようなものが飾られていますが、その1つ1つが、終わってしまった恋の「遺品」。名もなき個人の恋愛にまつわる思い出の品々が展示されています。
    青春時代の切ない恋愛、納得のいかない恋、ただ来ては過ぎ去るだけの恋――さまざまな恋とその終わりがこの作品の中では描かれており、改めて、人は自身が登場人物である1つのドラマを生きているということを感じさせられます。

    ニーチェには「大きな苦痛こそ精神の最後の解放者である。この苦痛のみが、われわれを最後の深みに至らせる。」という言葉もあります。それぞれの登場人物が、大きな苦痛を経て、どのような境地に至るのかも見所です。ぜひ、電子書籍で「失恋博物館」に足を踏み入れてみてください。

    2023年10月26日
  • ブックライブ書店員

    フツーになりたい女の子が憧れていたのは、人を喰らうバケモノだった!?

    悪意はないのに、どうやっても周りと馴染めない異常な女子高生・伊藤さん。
    (私も、控えめで目立たなくて、それでいて誰とでもソコソコ仲がいい高橋さんみたいになれたらなぁ…)などと思っていた矢先、高橋さんが先生を丸呑みにしている姿を目撃してしまう! なんと、彼女は人を捕食して生きる怪物だったのだ!!
    えっ!? じゃあ怪物なのに、あんなに周りに馴染んでたってこと!? 
    それってとっても"憧れる"…!!

    異常な普通の女の子が、普通の女の子に擬態する怪物に「普通とは何か」を教えてもらう…というお話です。人を殺すバケモノと一緒にいるハラハラ・不穏と、二人の関係性が醸し出す百合の風味がたまりません。
    是非、一読してほしい作品です!

    2023年10月25日
  • 報酬次第でどんな標的も必ず始末する伝説の殺し屋・大狼 十三(おおがみ じゅうぞう)39歳。
    ある事件で謎の蜂に刺されてしまい、気が付くと12~3歳の頃の姿になってしまったのです。
    元の姿に戻るため、大狼の元妻で暗殺組織の天才科学者である鰐淵 瑛里(わにぶち えり)に分析をしてもらいます。
    ですがすぐには戻る方法が見つからないとのことで、組織のボスから新たな指令としてその姿を生かし私立中学に通うように命じられるのです。

    子供が苦手なため最初は年下の中学生達とのやりとりに戸惑いますが、子供の頃に組織に拾われそれ以来ずっと殺し屋として生きてきた十三にとって中学校は未体験の場所で…。
    正体を隠し中学生を演じながら元の姿に戻る方法を模索していきます…!!

    ジャンプ作品で“殺し屋”がテーマとなると、がぜん期待が高まりますが、今作はその期待を超えた面白さ!
    注目ポイントは予想を裏切る展開です!

    子供に戻ってしまった十三ですが、子供になってもくたびれたおじさん感が漂っているという、見た目と中身のギャップが凄いです!
    伝説の殺し屋のハズが、中学校では自己紹介デビューがしくじり陰キャ認定されているというところも意外性があります。
    さらに、ずっと殺し屋として生きてきたため小学校までしか行っていなかった十三が中学校で勉強の面白さに目覚めるという、え?中学校で殺し屋として無双するのではなくてガリ勉に目覚めるの!?という予想外の展開。
    最初はあんなに戸惑っていたのに、意外と中学生活をエンジョイしている姿に思わず笑ってしまいます。

    ですが、それだけに留まらず「流石伝説の殺し屋!」という見せ場もモチロンあります。
    アクションシーンはとにかくカッコイイ!!
    今までは依頼された標的を殺すだけだった十三が、学校のクラスメイトを守るために戦う姿にしびれます!!

    最初はボスの娘が通う予定の中学校の内部調査のハズだったのですが、十三が元の姿に戻るためのキーになりそうな事件も起き…。
    今後ラブコメ展開が…という予感もしはじめ、面白さがさらに加速しそうです。

    今作は『黒子のバスケ』や『ROBOT×LASERBEAM』の藤巻忠俊先生の最新作!!
    今の内からチェックしてください!!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    『満州アヘンスクワッド』の原作者・門馬司先生原作! タイムループ転生もの。恐怖の残虐ピエロ!
    引きこもりの女子高生・静子は、青春映画の中のデイジーとして転生してしまう。
    憧れの生活を送っていたが、ある日殺人ピエロに襲われてしまった。
    何回死んでも現実には戻れずにデイジーとしてやり直しされてしまう静子は戻れるのか?
    ピエロの殺人方法が残酷です!
    ミキサーに顔を入れられて…なんてかなりホラー度高めの映画を見ているような気分になります。
    よくあるアメリカの青春映画にあるような設定がタイムループものとしては新鮮で新しいです。
    果たしてデイジー(静子)はタイムループから抜け出せるのか? ピエロの正体は誰なのか? そもそも現実世界に戻れるのか? 続きが気になりすぎる!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    ニーナの気持ちをわかる日は来るのかトビ男!
    人魚のニーナを飼育することになった主人公・飛松トビ男。人魚は人間の言うことがわかってもしゃべれないため、いつも一方通行。本当はトビ男と結婚したいのに、トビ男は合コンやら婚活やらでニーナの怒りを買う毎日です(笑)。
    ニーナのライバルはトビ男の同僚の愛川みなみなにアザラシ。トビ男と仲良くする動物は全員敵です(笑)。
    人魚の力はゴリラの10倍らしく、トビ男はいつも不手際でニーナの怒りを買い、瀕死に。
    ニーナは自分を育ててくれだトビ男のことが本当に好きなのですが、トビ男には娘のようにしか見られないらしく、ニーナにとってはもどかしい日々です。いつの日かニーナの気持ちがトビ男に通じて幸せになってくれることを祈るばかりです。
    人魚が存在する世界が描かれる本作。どうしても振り向いて欲しいニーナのやきもき加減を毎回楽しみにして読んで欲しいです。そしてまあ毎回ニーナに瀕死にされるトビ男は、それはそれで幸せなのかもしれません。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    魔法使いに頭をトカゲに変えられ、記憶を失うばかりか、自分の中に他人が住んでいる…???
    そんなとてつもない状況に置かれた男、カイマン。「口の中の男」が犯人を言い当てるまで魔法使いの頭に噛みつき続けるカイマンは、はたして元の姿に戻れるのか…。
    読み進めるにつれて明かされるカイマンの秘密や、魔法使いの世界とホール(人間の世界)との関係性の謎を知るたびに、「そういうことだったのか」「え、じゃあこれってあれと繋がってたの!?」という驚きがあり、読み進める手が止まりませんでした。
    また、絵にとても味があってマンガの世界観とマッチしており、時には恐怖、時には安心感が感じられ、登場人物と感情を共有しているような気分になりました。
    ただ顔を変えられたから元に戻すだけだと思っていたのに、登場人物やそれぞれの世界が複雑に絡み合い、あんな結末になるなんて…。
    口の中に他人が住んでいる記憶の無いトカゲ頭の男の結末、少しでも気になった方は必読です。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    異世界転生ものの作品、普段はそんなに読まないんですが、
    「自分が書いた小説の世界に転生したら、まさかのモブキャラに。」
    この舞台設定に無限の可能性を感じて思わず手に取ってしまい…結果、期待を裏切ることはありませんでした。
    物語おける「最強」は、主人公であることがほとんどですが、よくよく考えてみればそれは作者によって作られた設定であるが故。
    「ルールを作る側にまわれ」とはよくいったもので、作者を前にして最強を語ることはできないなと。
    爆速で成長していくところは流石の異世界ファンタジーですが、原作を超えたハッピーエンドを作るという大義を掲げて奮闘する点も、単なる俺TUEEE系とは違い魅力のひとつ。
    なにを考えずでもサクサク読める一作です。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    歴史タイムスリップもの、中でも織田信長との接触を中心にした作品はいくつかありますが、本作は新しい切り口から切り込む斬新さから、非常に読み応えのある作品です。
    主人公の女子高生・静子が、農業から戦国の国をみるみる改善していく様に、爽快感が半端ないです。
    個人的な推しポイントは、農業に関する現代知識を振りかざして村民に仕事をさせるのではなく、
    自らが先陣を切って頭と身体をフルに使い、姿勢と結果で人を魅了する主人公・静子のリーダーシップ。
    当然ですが、時代錯誤から「女に仕事ができるわけねえ!」といった心無い言葉が飛び交います。
    そんな中でも老人や子供たちとも力を合わせながら、まさに地道な働きから実を結ぶまでの様、
    男どもの見る目が変わり、徐々に頼られる描写は心がスっとします。
    戦国、タイムスリップ、スカッとに興味のある方におすすめです。

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    1巻でも満足できるSFマンガはこれ!
    設定は近未来。人類は宇宙の中では弱い部類で他の異星人に奴隷のように扱われています。舞台になる灼熱の星ダウロスは、人類の100分の1の水の量で活動できるバルカル種族が支配しており、熱や紫外線にも強くボディスーツを着なくても生きていける丈夫な体をしています。人類はそんなバルカル種族に支配されていました。
    主人公バラダット・ナイブスは行き倒れになっていたところをマットに助けられて息を吹き返します。彼は他の人類が持たない超能力を待つお尋ね者の賞金首でした。
    次から次へと現れる刺客を自在剣(スパイラル・ナイフ)で戦うナイブス。敵の異星人との特殊能力バトルは非常に見応えがあります。
    週刊少年ジャンプで連載中だったころ妙に頭に残っていた作品です。もっと続いて欲しかった気持ちはありますが、シンプルによくまとめられていて満足感があります。ぜひ読んでみてください!

    2023年10月23日
  • ブックライブ書店員

    かけ違えたボタンが、大切なものを崩し去っていく様に、ハラハラが止まりません。

    男2人女1人の幼馴染3人組。小さい頃から仲良く遊んでいた3人だが、
    才を見出す2人(降矢武大・八子巴絵)に対してモブの自分(氷鏡京太郎)。
    ずっと見てきたからこそ分かる2人との違いから、徐々に引け目を感じて距離をとるようになり…。

    単なる友人と違うどこか特別な関係とも思える“幼馴染”。
    その中で起きる三角関係に、自分の居場所を見失う京太郎の気持ちに共感です。
    思春期さながらの思い込みや勘違い、そこから起きるトラブルが正に青春という気もして、
    自らの老いをこんな形で気づかされることになるとは(笑)。

    私の周りに幼馴染と呼べる友人はいませんが、
    どこかありそうなリアリティ溢れる展開の数々に、
    それぞれの登場人物にスウっと感情移入すること間違いなしです!

    2023年10月20日
  • ブックライブ書店員

    高校1年生の夏を前にして既に留年候補者にあがっているヤンキーの犬飼千秋と、担任の化学教師である猫村蘭先生のお料理補習マンガです。

    科学や料理がわからない私には難しいのでは…と心配しているそこのあなたも大丈夫!
    科学の難しいお話は千秋が質問してくれますし、千秋にわかりやすいレベルで猫村先生が解説してくれます。
    そして、料理についてはわからなくても大丈夫だと私が保証します(笑)。
    私は料理が苦手なので、からあげを作るときの下味として意味も考えずにとりあえずお酒を入れたり、めんどくさがって煮込み時間を短くしたりする千秋に共感が止まりませんでした。
    また、蘭先生の解説を聞いて、レシピに書かれた調味料の量や手順、時間には意味があるんだなととても勉強になりました。
    しかし、蘭先生は一般的なレシピ通りに作るのではなく、苦手な箇所ややりたくないことは科学の力を借りてどうにかしよう!という方針で、簡単な調理法を提案してくれるので料理のやる気がでてきます!
    クスッと笑えてためになるこの作品で、あなたも千秋と蘭先生と一緒に料理と科学の面白さを学んでみませんか?

    2023年10月16日
  • ブックライブ書店員

    突然送られてきた“ダーウィンズゲーム”という謎のスマホゲームへの招待。主人公の須藤要は、そのリンクを覗いた瞬間、ダウンロードされたアプリから画面の外へ現れた蛇に首を嚙まれてしまい…。

    “ダーウィンズゲーム”とは、謎の蛇に嚙まれるとシギルと呼ばれる超能力を授かり、それを使って殺し合いをし、ポイントを稼ぐゲームである。
    相手を降参させれば勝ちで、対戦相手の強さに応じた勝利ポイントを入手できる。対戦相手を殺すことができれば完全勝利となり、相手のポイントを残さずゲットできる。そして、そこに芸術点や技術点など加わる。
    しかし、須藤要は「シギル不明」という状態でバトルを仕掛けられることとなる。彼が持つそのシギルとは、いったいどんな力なのか…?

    題材は「デスゲーム」というありふれたテーマなのに、現代ガジェットを組み込んだ話は新鮮味があって、続きを読んでいくと「そういう話になっていくのか…!」と感心するほど面白い。
    そしてヒロインのシュカがとにかくすごくかわいい。
    アニメ化もされているので知っている人も多いと思うのですが、これはアニメで放送された部分以降からが面白い! 是非とも読んでみてください!

    2023年09月29日
  • ブックライブ書店員

    『NEW GAME!』の作者、得能正太郎の最新作!
    一度は夢を諦めた元アイドル・ミミが、現役アイドル・イブキに出会い、もう一度アイドルを目指す!!

    この作品は、アイドルオーディションがメインに描かれており、
    16人の女の子がデビューを目指して奮闘していく物語です。
    私自身、現実世界でもアイドルが大好きなのですが、マンガで読んでもやっぱりアイドルって最高に良い。
    ただひたすらに「輝きたい!」そうやってがむしゃらに歌って踊っている女の子はきらっきらしていて、気づいたら魅せられて元気をもらえて、いつの間にか大好きになって応援している…
    この作品でもそんな女の子たちがたくさん登場します(さすが得能先生)。
    現実だと中々見られない、それぞれが抱えている悩みや不安な気持ちの描写もあるので、より応援したい、頑張ってほしいという気持ちがわきます。
    まだまだ始まったばかりの作品なので、これからどう彼女たちが成長していくのか、最終的に勝ち残るのは誰なのか、今後が気になって仕方ないです。
    このレビューを書いている時はまだ2巻なのですが、すでに誰も落ちないでみんなでデビューして(涙)という気持ちになっております…

    最後に…作中に出てきた共感MAXのセリフで締めくくりたいと思います。
    「誰よりも頑張っていて 成長する女の子達の姿は さいッッッこうッじゃないですか!!」
    ぜひ、読んでみてください!!

    2023年09月29日
  • ブックライブ書店員

    料理は勝負! 勝つためには手段を選ばない、料理人・秋山醤(ジャン)の生き様を見よ!!

    舞台は東京一の中華料理店・五番町飯店。その門を叩く男・秋山醤! 彼は"中華の覇王"と呼ばれた祖父にみっちり料理を仕込まれた、中華料理のサラブレッドだった……。
    醤は、相手より美味しい料理を作ればいいという信念と確かな実力で、とんでもない料理を次々作っていきます! 例を挙げると、マジックマッシュルーム入りの料理、次に食べる料理の味を台無しにするような料理…。完全に悪党のやることです!
    料理漫画は星の数ほどあれど、ここまで主人公が邪悪な作品は滅多にありません! 普通の料理漫画に飽きてしまった人、反則上等の料理バトルを見たい人はぜひ!

    2023年09月27日
  • ブックライブ書店員

    X(旧Twitter)で話題になったので、目にされたことも多いのではないでしょうか。

    ふんわりしていて優しい絵柄と表紙にほっこりするのはもちろんですが、
    ワンコの純粋な気持ちが本当にわかりやすく描かれていて、胸がぎゅうーっと締め付けられてしまいました。

    ワンコを飼っている人、飼ってた人、皆さんが「謎だなあ」と思っていたいつものあの行動。
    そのヒントが隠されているので、ワンコの気持ちをさらに理解できるようになりますよ。

    また、今現在ワンコを飼っているそこのアナタ。
    「ウチの子は毎日こんなに健気に「ご主人」の帰りを待ってくれてる…」と思うと、
    早く家に帰って、ウチの子たちを愛情いっぱいに抱きしめたい!となること間違いなしかと!!
    というよりも、今すぐウチの子に会いたくなりますよ。

    残業なしでまっすぐ家に帰り、休日は予定なしで家に籠って、ウチの子たちと過ごす…
    そんな時間をたくさん過ごしつつ、本作の愛おしくてたまらないワンコたちの魅力を、
    どうぞたっぷり、どっぷりご堪能ください。

    2023年09月14日
  • ブックライブ書店員

    この作品の舞台は、過去に凄惨な大量殺人事件が起きたが名前を変えて今も営業を続けており、「泊まると死ぬホテル」や「霊との遭遇率100%」などの噂がある、とあるホテル。そこには、未練を抱えた死者のお客様が集まります。お客様たちをチェックアウト(成仏)させるため、ホテルのスタッフであるモアちゃんやホンダがお客様の未練や願いに寄り添っていく、というお話です。

    この作品では一話一話が独立しており、それぞれのお話を通してホテルを訪れるお客さんの人生を見ることができる点がとても素敵だなと感じました。
    また、作中では「死」という冷たい印象の題材を扱っていますが、読むとどこかあたたかい気持ちになることができるのも魅力の一つです。きっと、モアちゃんやホンダが寄り添うべきときには寄り添い、怒るべきときには怒り、ふざけるときにはふざけてくれるからなんだろうな…。
    さらにおすすめしたいのは、ホテルやキャラクターのデザインです。クラシックな内装、素敵な小物や服装などから物語の世界観により浸ることができます。表紙にもあるフリルのついたメイド服に、ホテルマンの燕尾服など、クラシカルな世界感がお好きな方はぜひ!

    2023年09月14日
  • 中学3年の春、佐藤 一(さとう はじめ)がは桜の木の下に埋められている柴田 元(しばた はじめ)を見つけたことで物語ははじまります。
    柴田の家で連日一緒に映画鑑賞し仲を深めていくふたり。
    そんな中、文化祭の展示品としてクラス委員長の渡 美知花(わたり みちか)と3人で映画を撮ることに。
    しかし上映するための視聴覚室はサッカー部によって奪われ使用許可が下りなかったのです。
    絶望する佐藤は「次の映画は大量に増えた柴田が復讐のために学校の奴らをぶっ殺す話だ!!」と息巻きますが…。

    最初は不条理系のショートストーリーかな?と思って読み始めました。
    しかし、まさかの連載作品。
    せっかく面白いのにいいところで終わってしまった!!と思うことは多いですが「え、続くの!?」と思うことは中々ありません。
    しかも読み進める内にえも言えぬ恐怖が増していくのです!
    度肝を抜かれました。

    物語の途中からどうも柴田という存在が「何かおかしい」と気づくことでしょう。
    誰も柴田を知らないのです。
    佐藤以外に見えていない存在…つまりは存在しないのでは!?と思うようになります。
    ですが映画上映ができなくなった事件後、佐藤の前から姿を消した柴田が5年ぶりに姿を現します。
    今度は他の人にも見える存在となって…。

    最初のうすら寒い概念的な恐怖から、柴田の増殖という物理的恐怖へのスイッチは見事です。
    同じ顔がたくさんいるというのは、思っている以上に恐怖を感じます。
    ページいっぱいにいる柴田の特徴のないうつろな顏!!
    そこかしこにシバタシバタシバタシバタシバタ…!!!
    柴田の妙なコミカルさがよりシュールで本能的な怖さを感じさせます。

    柴田とは一体何なのか!?
    どうすれば柴田から逃げ切れるのか!?
    そもそも柴田を殺すことはできるのか!?

    読み終わったらあなたも柴田になっているかもしれません。
    ご注意ください。

    2023年09月13日