ブックライブの書店員おすすめレビュー

少年・青年マンガ のおすすめレビュー

  • ブックライブ書店員

    勇者と魔王、人間と魔族が共に暮らす平和な世界。先代勇者が先代の魔王を倒すことによって築き上げた、戦う必要のない平和な世界で、次なる勇者として選ばれた主人公コルレオが、ある日、巨悪によって突然連れてこられた別世界の勇者・魔王と出会い、戦いに巻き込まれていく物語です。
    勇者と魔王の仲が良いという今までにない異色の設定に加え、歴代勇者の中でも最弱かつ自分の能力の自覚もなかった主人公が、誰かを守るため、誰かを助けるために迷いなく行動する王道ジャンプ作品的なストーリーで、次へ次へとページをめくる手が止まりません!
    また、どの世界の勇者や魔王も個性的で、しかも、その個性を表すかのような能力があり、これから明かされるであろう各キャラクターの過去や裏事情などが気になって仕方なくなります。
    他の王道作品とは一味違う王道系漫画を探している方に特におすすめの作品です!!

    2024年03月25日
  • ブックライブ書店員

    「あなたにご縁があらんことを」

    家なし職なし金なし! 神を祀っている社を持たない無名の武神・ノラガミ(野良神)の夜トは、人間界での生活を余儀なくされていた。電話がかかってくれば、僅かなお金(5円=ご縁!)でどんなことでも行う自称「デリバリー・ゴッド」として働く日々を送っている。
    ある日、依頼中の夜トを助けようとして、事故に遭ってしまった少女・壱岐ひより。彼女は一命を取り留めたが、幽体離脱しやすい体質になってしまい、その体質改善を夜トに依頼、〈彼岸〉の世界と関わるようになった。
    しかし、夜卜は「斬る」以外に、何もできない万年ド無名の売れない神。性格的にも最悪、更にはいわくつきのろくでもない奴だった…

    登場人物の殆どは神であり、実在の神を題材とした物語。
    様々な神達によって繰り広げられる戦いがメインだが、ひよりとの関わり、神様同士の因縁、神と神器の関係、夜トの過去の話…というコメディとシリアスのバランスが良く、期待を裏切らない!
    何より、ジャージを着た神様という一風変わった見た目に思わず笑ってしまう。

    現代和風ファンタジーバトル漫画をお探しの貴方、是非ご一読ください!

    2024年03月22日
  • ブックライブ書店員

    あなたはどんな未来を生きたいですか?

    夫を亡くした72歳のミカコさんは、孫に教えてもらい初めてスマホを持つことに。
    その日から沢山のことが新しくそして便利に変わります。
    スマホが繋げてくれる人と人との繋がりや、新しい場所への出逢い、そして生まれていくたくさんの思い出。
    そんな日々がミカコさんの老後をさらに豊かにしていってくれるのです。

    現代は色んな情報を簡単に手に入れることができるし、自分で色んな道を選択できるようになったなと感じます。
    でもその反面、色んなことが目に留まるようになり、無意識のうちに色んなことを比較して、これが幸せなことなんだ良いことなんだと、知らず知らずのうちに価値観が縛られている感覚もあります。
    周りの目ばかり気になって、周りに自分は幸せなんだとアピールしてないと不安で、他人からみて自分は幸せなんだと思いたくて。「幸せ」に向かっているはずなのに、なんだか疲れていく心。
    みんな自分の好きに生きたいはずなのに。

    この作品は、そんな現代に疲れている人々に楽しさや自分の幸せってなんだろうということを見せてくれている気がします。
    なんだか縛られていた心が軽くなった気がします。
    好きなことは誰に判断されるものでも押し付けられるものでもない。
    何歳になったって好きなことをやってて良いし、何かを始めても良い。
    身体的にできなくなることは増えるかもしれないけど、誰かを頼ってみても良い。

    ぜひこの作品を読んで、楽しさや幸せを感じてほしいです。

    2024年03月19日
  • ブックライブ書店員

    誰もが思い描いた”異世界”の一歩先を行く冒険譚。

    真面目で頑張り屋なちびっ子編集者と冷静で頼りになるけど口下手な獣人のハンター。
    そんな凸凹コンビの温かでコミカルな掛け合いとともに、神聖にして異形なる生物「竜」を再編纂する冒険は始まります。

    そして、冒険を進める度に出てくる
    荒涼とした大地や天上の大都市、
    独自の文化を持つ民族にその土地ならではの美味しそうな料理は、
    世界観の重厚さと魅力をこれでもかと伝えてくれます。

    また、この冒険を引き立たせてくれる何よりものスパイスは、何気ないコマで出てくるその種族・人物ならではの仕草や台詞です。
    ただでさえ重厚でハイファンタジーな世界観の作品なのに、ここまで緻密かつ奥深い人物描写をされれば、本棚のお気に入りゾーンの一角を占めるにはあまりにも十分でしたね。

    この漫画は、きっと貴方の世界すらも拡げてくれるはずです。
    さあどうぞお手に取って。
    冒険の旅に出かけてみてください。

    2024年03月15日
  • ブックライブ書店員

    いきなり自分語りになってしまうんですが、私が幼いころに読んでいた漫画はお父さんが買ってきてくれた『某火影を目指す漫画』と『某魔界の王様を目指す漫画』でした。
    新刊を買ってきてもらってもその日中に読み終えて、「新刊まだかな~」なんてずっと思っていましたね。
    続きが気になるけど続きがないから1巻からまた読んでの繰り返しで、今見るとカバーは無くなっているわ背表紙は擦り切れているわと無残な姿になっていました。

    そんな子供でしたから、アニメ・漫画の影響なんてメチャクチャ受けて、傘を持てば卍解し、鬼ごっこのときは忍者走りで逃げ、壁に指銃して突き指なんてしてました。

    中高の頃は頑張って貯めたお小遣いやお年玉を持って本屋に行き、自転車のカゴを読みたかった漫画でパンパンにして、近くのベンチで漫画を読んでいたときが何よりも幸せな時間でした(このときによく途中で買っていたメロンパンの何と美味しかったことか…)。
    どんなに読んでも面白い漫画が無限にあって、こんな日常がずっと続けばいいなんて思ってましたね。

    そして今。
    BookLiveという漫画を取り扱う会社に勤め、このレビューを書いています。

    私は本作の主人公である安海 相さんと同じようにあのセリフを、あのストーリーを、あの生き様を読みながら生きてきました。
    だからこそ、漫画をひたむきに描くことを選択した彼女をどうしても応援してあげたいんです。
    自身とは道は違えど、彼女と同じように漫画が好き好きで堪らない一人として。
    彼女を描いた漫画は、彼女が描く漫画は間違いなく面白い漫画です。
    是非ともご一読ください。

    2024年03月15日
  • ブックライブ書店員

    『沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる』は、沖縄の方言をテーマにした青春ラブコメ作品。東京から沖縄に転校してきた男子高校生・中村照秋(てーるー)は、転校してきてから好きな人ができました。彼女の名前は「喜屋武(きゃん)」さん。天真爛漫で元気いっぱいの喜屋武さんと仲良くなりたいてーるーですが、彼にはある悩みが…。
    喜屋武さんのうちなーぐち(沖縄の方言の総称)が全開すぎて、彼女の言っていることがまったく分からないのです…。

    そんなてーるーの助け船になってくれているのが喜屋武さんの友達の比嘉さんです。比嘉さんは喜屋武さんのうちなーぐちを翻訳してくれる、てーるーにとってはとてもありがたい存在です(てーるーだけではなくて、私たち読者も助けられています(笑))。

    そんな比嘉さん、本作の裏ヒロインとしてしっかり輝いております(私の一番の推し)...!!
    実は、比嘉さんがてーるーにうちなーぐちの通訳をしてくれている理由は「てーるーと話すきっかけがほしいから」
    ...って何それ可愛すぎませんか!?!?
    喜屋武さんとてーるーの絡みももちろん良いですが、比嘉さんとてーるーの絡みも尊いです。
    こんなにほっこり読み進められる三角関係ラブコメにはなかなか出会えません!

    作中で紹介されている沖縄豆知識もなかなかに面白いので要チェックです!
    うちなーぐち(沖縄方言)と愛あふれるカルチャーショックが盛りだくさんの青春ラブコメ、是非ご一読ください!

    2024年03月06日
  • ブックライブ書店員

    タバコ吸いながら読むのにちょうどいいにゃ!

    ニャーは可愛い獣人が好きだからこのマンガが好きにゃ!
    いっぱいタバコや酒や○○が出てきて、読んでいて欲しくなるのがたまにキズにゃね~
    あ、良い子はあんまり読むのをオススメしにゃいので、気を付けるにゃ!
    でも、つかれたおっさんが見る分にはいいと思うにゃ!
    このマンガ読んで頭からっぽにするぐらいがちょうどいいにゃ~
    そろそろ書くのつかれたからまたこんど書くにゃ!
    あとこれ貼れって言われたから一応貼っとくにゃ

    ※20歳未満の者の飲酒・喫煙は法律で禁止されています。
    ※覚醒剤、麻薬や危険ドラッグ等の薬物は使用だけでなく、売買や所持することも厳しく法律で禁止されています。
    ※本レビューを記載している人物はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。

    2024年02月22日
  • ブックライブ書店員

    15歳になると教会で神様から個々のギフトを個々のランクで授かる世界で、Sランクの「魔蔵庫」というユニークギフトを得たレントは、同じ村のガイ(剣士・Dランク)、ミサ(魔術師・Dランク)とともに、エル(回復士・Dランク)を加えた4人でパーティー「断空の剣」として冒険に出る。レントの持つふんだんな魔力とその魔力を他人に貸すスキル「魔力貸与」を活用し、あっという間に冒険者ランクを上げていくレント以外の3人だったが、貸与した魔力を回収したいと彼らに言えないレントは冒険者としての成長ができず、ある日、能無しはいらないとパーティーを追放されてしまう。追い出された雨の中で、憤りのあまり「僕が今まで貸した魔力…耳そろえて返しやがれぇ!!」と叫ぶレント。すると、ギフト進化条件を満たしたとして、「魔蔵庫」が進化して「無限の魔蔵庫」になり、ユニークギフトをサポートしてくれる妖精が現れるのだが…レントはどうなるのか?

    第10回ネット小説大賞のコミックシナリオ賞受賞作をコミカライズした本作。
    今どきの異世界マンガでよく見る単語でできたタイトルに含まれる、「リボ払い」というリアリティしかない単語の違和感…内容がどうしても気になって読み始めてみたら、これがめっちゃくちゃおもしろい! 次々と条件を達成して明らかになるスキル、それを活用してみるみる成長するレント、そして現れるさまざまな冒険者たち…。おまけに、リボ払いの恐ろしさがお話の中で懇切丁寧に説明されているので、ファンタジーが好きな方もお金にちょっとルーズな方も、ぜひ読んでほしいです!!

    2024年02月21日
  • ブックライブ書店員

    古着屋の店長をしている椹木錕は、彼女の西蔦珉と犬のファーファと同棲生活を送っていた。
    しかし、些細な言い合いの末に「私たち少し距離を置きましょ」と言って珉ちゃんが家を出ていってしまう。
    「俺のなにが悪かったのか…」
    珉ちゃんが怒った原因がわからない錕は、古い友人や自分の店で雇っているバイト、ついには元カノにまで相談して自分を見つめ直す。
    錕は珉ちゃんに戻ってきてもらうことができるのか!?

    染みついてしまった悪い癖や発言に気がつくのはとても難しいことですよね。
    小さい頃であれば親や先生が叱ってくれたかもしれませんが、大人になると指摘してくれる人も減ってくるように感じます。
    珉ちゃんのように相手を想って真剣に怒ってくれるような相手がいる錕は幸せ者だなと思いました。
    また、錕が自分を見つめ返して過去の発言を反省する度に、「私も錕と似たような発言をしてしまったことがあるな…」と私自身も反省することができました。
    そして、恋愛や人生観といった難しい話だけでなく、古着の話も盛りだくさん。古着と一口に言っても色々な種類のものがあり、お店の人のこだわりがあるんだなと知りました。
    人生観や古着など、多くの学びを得ることができる本作を是非ご一読ください!

    2024年02月21日
  • ブックライブ書店員

    仕事で疲れた日、友達と一日中遊んだ日。一人きりの部屋で、充実感とともに孤独を感じる時間はありませんか。
    スマホでも紛れない物寂しい夜には、心地よい虚無感ややるせなさ、そして一筋の希望に、身を委ねてみませんか?

    突如発生した「断罪者」の瘴気によって、人類の大半が死滅してから50年。
    少女は「結晶病」に侵された人間を浄化しながら、生存者を探索し続ける。

    「終末世界の話を読んだら、気持ちが沈むじゃないか」?
    いいえ、そんなことはありません。
    私の思うポストアポカリプス作品の醍醐味は、絶望的状況に抗おうとする、登場人物の希望を味わうことです。
    この作品では、皆が前を向いています。
    だから私も、明日も会社に行こう、休日は友達と遊ぼうと、未来を楽しみに眠りにつくことができるのです。

    筆者が描く絶望が滲む廃墟の美しさにも、息を呑むこと間違いなし。
    この作品の静寂を、じっくりとお楽しみください。

    2024年02月21日
  • ブックライブ書店員

    これは、様々な人間が「何か」を取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。(公式サイトより引用)
    主人公の桐山零は、将棋界史上5人目となる中学生でプロ入りした若手棋士。幼くして家族を亡くしてから深い孤独を抱えていた彼が、三月町に住む川本家の三姉妹と出会った。健気であたたかい三姉妹との交流を重ねるうちに、人の優しさを改めて知り、人間的に成長していく、というヒューマンドラマである。

    棋士たちが背負う想いがぶつかり合う熱いバトルがメインのお話だが、三姉妹との出会いとほのぼのしたかけ合いが、バランスよく描かれている。将棋漫画でありながら、人と関わる大切さを教えてくれる、儚さと強さを秘めた作品である。
    いろいろ疲れていた心にじわじわと染み入る特効薬はいかがですか。

    2024年02月21日
  • ブックライブ書店員

    「ヤクザが…お嬢様になっちまったッ!!」

    お嬢様学校のバスが崖から転落し、まさにヤクザが抗争中であった倉庫を破壊。事故に巻き込まれたヤクザ・塩川鋭二が病室で目を覚ますと……なんと、体が女子高生になっていた!?
    お嬢様と入れ替わった塩川は慣れない生活に苦心するが、そんな中、兄貴や舎弟、抗争相手もお嬢様になっていることが発覚する。
    令嬢になってもヤクザはヤクザ、抗争の始まりですわ!?

    お嬢様姿とヤクザのギャップがまず最高! この姿でバトルアクションしているだけでも絵になります。さらに、裏で蠢く怪しい陰謀も……と物語としても引き込まれる展開。ぜひご一読あれ!

    2024年02月16日
  • ブックライブ書店員

    「あの… なんだろう、嘘つくのやめてもらっていいですか?」

    大魔王が支配する世界。頼みの綱である異世界からの勇者は、召喚された瞬間に殺される「ハメ殺し」によって惨殺され続け、希望はないように思われた。そんな中、今回召喚された勇者は……なんとひろゆき!? ありとあらゆる物理攻撃を無効化し、舌戦で戦うスキル”論破王”を引っ提げて世界を救う……のか?

    異世界に転移したとても、ひろゆきの論破力は健在! 大魔王をバカにして、からかって、おちょくって…論破して撃破!? 新感覚の異世界ファンタジーとして読み味抜群。それだけでなく、ひろゆきの考え方が異世界人に影響を与えていく様子も見ものです!

    2024年02月16日
  • 一人称を“ぼく”から“オレ”に変えるタイミングを悩む中学生・日野 陽介(ひの ようすけ)には双子の姉・みかげがいます。
    自分の思春期の変化をみかげには絶対気づかれたくない陽介。
    変わりたいけど、気づかれたくない…そんな相反する感情にモヤモヤする毎日を送っていました。
    そんな陽介の前に現れた、ぽっちゃり女子の転校生・望月 恵(もちづき めぐみ)。
    彼女のお尻に“ムチンっ”と手を踏まれてしまった陽介は、その感触が頭から離れなくなり、ついには精通という大人の階段をのぼることに…!!
    大人の体への変化と自分のフェチの覚醒に戸惑う彼を尻目に、みかげは双子で入れ替わって学校に行こうと提案してきますが…!?

    男子には負けたくないと思っていたみかげ。
    そんな彼女もふとした出来事で教師の間 晃平(はざま こうへい)に恋をし、彼の手にえも言えぬ感情を抱くのです。

    更に、陽介が気になっている望月さんも、男女の双子の姿を見てなにやらフェティシズムの扉が開いた模様…。

    この物語の凄いところは、ただのフェチをテーマにしたエロを描いている訳ではなく、あくまで思春期を迎えた少年・少女たちが、どういった性癖に目覚め・自覚し・受け入れ・開花させていくのかを描いているところです!!

    描くのは新人作家のみそくろ先生。
    新人とは思えぬ描写力とキャラクターの表情の豊かさです。
    またフェティシズムの表現も非常に個性的。
    登場人物それぞれが思春期を迎え、心と体が大人になっていく中で覚醒するフェティッシュの世界が瑞々しく、かつ大胆に描かれています。

    彼ら彼女らの成長と共に、開花していくフェティシズムをじっくり味わってください。

    そして、思い出してください。
    あなたのフェチが目覚めたキッカケは何でしたか?

    2024年02月13日
  • ブックライブ書店員

    よくある異世界でチートスキル使って無双するようなお話とは一味違います。「レシピを作れる」、たったそれだけの一見地味な、しかしやりすぎると悪目立ちしてしまうスキルで上手に生活しようとする物語です。
    何よりもまず驚かされるのが、「魔術」、「錬金術」、「呪術」の解像度の高さです。どうやって「魔法」が使えるのか。「錬金術」とは何をどうすることなのか。普通の異世界系の漫画では細かく書かれることのない、その世界独自の理論がしっかりとあり、物語への引き込まれ度合いが並みじゃないです。
    また、主人公がとても優しく、奴隷であるノラに対して酷いこともしないので安心して読んでいける点や、そもそも奴隷が人権を得ることが出来る条件がある点など、奴隷の扱いといった部分でも他の異世界系とは違っていて、この作品に引き込まれる要素のひとつだと思います!
    無双系とは一味違う、作品に引き込まれるような異世界系を探している方に特に読んでいただきたい作品です!

    2024年02月09日
  • ブックライブ書店員

    「Fight or Flightー闘争か逃走かー」
    全寮制の私立女子高校・覇道学園には、一風変わった「卒業死験」が存在する。
    合格すれば学園の親企業に正社員として採用され、最低でも年俸1,000万円。
    しかし不合格となれば悲惨な死が待っているという、まさに命懸けの「卒業死験」なのだ。
    クラスメイトを犠牲にして自分が生き残るか、はたまた微かな希望に賭けて全員生還を目指すか…。
    八木沢鳴(やぎさわめい)率いる3年A組20名の行く先はいかに…!!

    ページをめくる手が止まらない、スリル溢れるサバイバルストーリーここに開幕…!
    主人公の八木沢鳴が通うのは、いわゆる社会のゴミたちが集まる不良高校。暴行恐喝・援交にドラッグは当たり前。
    そんな彼女たちが「卒業死験」として命を懸けた様々な頭脳バトルを繰り広げる本作。
    「卒業死験」の出題者たちは世界の覇権を握るエリートを発掘する、という狂った目的のため、生徒たちを死のバトルに問答無用でひきずりこむ。その理不尽さに腹が立ち同時に恐ろしい。
    しかし、いつ死んでもおかしくない異様な雰囲気に興奮がおさまらないのも事実。
    3年A組の生徒たちは「卒業死験」に合格することができるのか?
    その先には何が待っているのか?
    日々に刺激を求めている方にピッタリな作品です!

    2024年02月08日
  • ブックライブ書店員

    この魔王、最強、だが、コミュ障。
    そんな魔王が平穏を求めて逃げた先は現代の田舎!?
    ここの生き物って何もしゃべりかけてこないしバトルも挑んでこない…
    もしかして、田舎ってコミュ障だらけの天国!?田舎最高ーーー!

    魔界では敵の襲来ばかりだし、毎日のように周りの物・人にから声をかけられていた魔王からすると、
    田舎の無人販売は店主がコミュ障のお店だし、
    お風呂は水を汲みにいかなくても、お湯が壁から出てくるという超ズボラ&引きこもりの人間の作った物。
    読んでいると、この世界は便利追求というより、
    おひとり様を存分に楽しむために色んなものが開発されたのではという錯覚に陥りそうになります。

    魔王の陰具合がレベルアップしていく様子も見どころなのですが、
    もう1つ激押ししたいポイントが、
    出てくる生き物がことごとく、ずんぐりむっくりなこと。丸い。かわいい。丸い。
    ふふっとなる丸さです。SNSで流れてきたら自然といいねしちゃいそうになるかわいさです。

    コミュ障魔王の田舎引きこもり生活&生き物のずんぐりむっくり具合に注目して読んでみてください!

    2024年02月06日
  • ブックライブ書店員

    ギャグマンガで面白いものない? と聞かれたら真っ先にオススメするのが本作『プラスチック姉さん』です。

    学校が舞台のギャグマンガで、主人公は模型部に所属しており、みんなから「姉さん」の愛称で親しまれています。
    姉さんはかなり破天荒な性格で描かれており、放課後にすぐに帰ろうとする帰宅部を捕まえていきなりビンタし、模型部に入るように勧誘をするような女の子です(ちなみに勧誘され、入部しないと答えると肩の関節を外してきます)。
    これだけ書くと、姉さんに周囲の人が振り回されるお話なのかな? と思いますが、周囲の人間も姉さんと同じ、もしくはそれ以上に大暴れするのでもう収拾がつきません。
    濃すぎるキャラクターたちの掛け合いは非常にハイテンポで、1ページ毎に怒涛の展開の連続となっており、読めば病みつきになること間違いなしです。

    カロリー高めの日常系ギャグマンガを楽しみたいという方に是非オススメしたい作品となっております!

    2024年01月29日
  • 金髪ヤンキーの小林は、みんなが簡単そうにやっていることも間違えてばかり。中々上手くできません。そのためバイトも続かず、勉強もドロップアウトぎみ。
    そんな彼のクラスに宇野啓介が転校生としてやってきます。
    彼はちょっと変わっていて、常に声が大きく、汚れたノートを常に持ち歩き、独り言を言ってずっと笑っています。
    彼は記憶するのは得意だが、同時に複数のことをこなしたり臨機応変が苦手。その他にも苦手なことがいっぱい。
    彼の姿を見て「ヤバイ奴がきた…」と思う小林ですが、ふとした出来事で距離が縮みます。

    そしてある日、小林の幼なじみである朔が宇野をからかう事件が。
    宇野を心配し一緒に下校した小林は、宇野が家で号泣している姿を目の当たりにします。
    彼が常に持ち歩いているノートに「悔しくても泣くのは家に帰ってから」と書かれているのを見た小林はショックを受け、いつもニコニコしている宇野の心の内を知るのです。

    自分をからかったり怒ることもなく普通に接してくれる小林に特別な感情を抱いた宇野。
    宇野のまっすぐな言動に変な奴と思いながらもどこか尊敬している小林。
    苦手なことが多いふたりが送る瑞々しい青春物語です!

    昨今「生きづらさ」という言葉をよく耳にします。
    ですが「生きづらさ」と言っても具体的には人それぞれ。
    実際に「生きづらさ」を感じていても、何がどう生きづらいのか言語化できず、余計にイライラが募りより生きづらくなることもあるのではないでしょうか。
    この物語はそんな言語化できないモヤっとする生きづらさをひとつずつ紐解いてくれるのです。

    物語の中で宇野は自分のことを
    「わからないことがある時は一人で宇宙に浮いているみたい」と表現します。
    そして、「でも宇宙を歩きたい!」と。
    その言葉に衝撃を受けました。確かに宇宙空間に一人になったらもの凄く怖いし混乱しますよね。
    それでも歩きたいと思う宇野の強さに心が震えました。

    「人と同じように生活するのに、工夫が必要な人もいる」ということを知った小林も影響を受け、自分自身としっかりと向き合うように変化していきます。


    優しさと工夫で少しずつでも彼らが楽しく過ごせるようになりますように、そう願わずにはいられません。
    そしてタイトルの通り、ふたりが宇宙のような不安な状況でもしっかりと歩いていけるよう成長する姿を見ていきたいです。
    時代が変化している「今」だからこそ描けた物語をご堪能ください。

    2024年01月25日
  • 主人公の伊東 紀理(いとう きり)はパワハラ&セクハラが横行する職場で次々と仕事を押し付けられ、さらにプライベートではモラハラ彼氏に振り回される…という最悪な日常を送っていました。
    彼女の思いはただひとつ。
    「役に立つ人間になりたい」
    それは過去の家族に対するトラウマからの思いでしたが、頑張って頑張って頑張った結果、体も心も限界を突破してしまいます。
    死を覚悟した紀理でしたが臓器移植カードを手にしたことで、死んでから役に立てるのであれば今は好きに生きようと決意するのです。
    こうして始まった紀理の人生「決算」、一体どうなるのか…!!

    今までに「人生やりなおしたいな…」と思ったことはありませんか?
    それか「自分の好きなように生きてみたいな」と思ったことはありませんか?
    この作品は一度でもそう思ったことある方に是非読んでいただきたい作品です。
    (もちろん思ったことがない方にも読んでいただきたい!)

    それまで紀理を追い詰めてきた職場への反逆や、紀理をぞんざいに扱ってきた彼氏への報復など、読んでいてスカっとします!
    死んでから臓器提供によって人の役に立つのであれば、それまでの人生は好きに生きたっていいじゃないか!という彼女の振り切りは身勝手なようではありますが、いっそ清々しく憧れを感じます。
    「私は幸せを探すために全部を捨てたんじゃない。」
    「確認したいんです。その先の景色を。私の人生に価値はあったのかを。」
    そう言い切った彼女の表情の強さに心を鷲掴みにされました。

    やりたいことを一つずつやっていく紀理ですが、その途中で新たな出会いや過去の振り返りもあり、自暴自棄で行動しているわけではなく決算の過程で受ける変化すらも味わいつくそうとしている貪欲さを感じます。

    彼女がどう変化していくのか、決算の先に何を見出すのか…一緒に確かめてください。

    2024年01月25日