これは……恐らく多くの読者が予想を外されたのではないか。完全に予想外の結末。どちらが勝つかの予想が的中した人でも、この決まり手は誰も予測していないのでは?そのくらいびっくりする決着だったし、そこへ向かう描き方が上手かった。序盤で服部半蔵はウソが武器と嘯いていたけど、読者も完全に騙されたのでは?
そし
...続きを読むて、この戦いが決着する中で物語そのものを複雑でわくわくする物に変える布石があり、トーナメントバトルも五仕合目ともなると必ず感じるマンネリ感を完璧に吹き飛ばしてくれた上にこれから先のストーリー(個々のバトルではなくストーリー)がさらに楽しみになった。
滝川一益と言えば戦国末期から江戸時代を舞台とした作品に登場することこそ多いものの、だいたいモブに毛が生えた程度なんだけど、この作品の滝川一益は一味違う。確かな爪痕を残した感じだし、自分の哲学を持ったキレもののようでかなり珍しい描かれ方なのでは。
もちろんあやしい動きを見せる明智光秀からも目が離せない!
この第五仕合の登場人物は勝者も敗者も、武芸者も引率大名も全て重要で魅力的なキャラだった。
あと主人公?の宮本武蔵、作品が始まった当初はなんかだるそうでやる気がないキャラだったのにいつの間にか随分と熱い主人公らしい漢になりましたね!!!
次巻は示現流開祖の東郷重位vs弥助……いや全く予想がつかん!!!