あらすじ
失った『記憶』を求め、再びの異世界生活へ臨む覚悟を決めたナツキ・スバル。待ち受ける悲劇から大切な仲間を救うため、スバルは『タイゲタ』の書庫へ希望を託す。死した人間の過去を知るための『死者の書』、終わりを意味する『死』の記憶に未来を求め、本を開いたスバルは白い世界へ――そこでスバルを待っていたのは、おぞましき欲求に身を委ねる存在と、彼方へ消えてしまった『記憶』の中で微笑む、会えないはずの少女の姿――。
「――立ちなさい! 立って、立ち上がって、救ってきて、全てを!」
大人気Web小説、赦しと邂逅の第二十四幕。――見知らぬ君よ、どうか声を聞かせて。
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Posted by ブクログ
前巻に引き続き、終わらない悪夢のような状況と、その死に戻りの嵐に度肝を抜かれた。
前の章(水門都市プリステラ編)では、スバルはあまり死ななかったが、今回(プレアデス監視塔編)はゲームオーバー率がその比じゃない。特に23~24巻の死にっぷりは、小説史に刻まれるレベルだろう。
状況を打開する兆しが見えないこの詰み具合は、あの“聖域編”をも凌ぐと思われる。聖域が心理的な袋小路だったとすれば、監視塔は逃げ場のない絶望そのもの。私は「こんなのどうすれば良いんだ…」と思いながら読み、まるで悪い夢を見ている感覚になった。
この巻の最後に、スバルはようやく、この詰んだ状況を打開する“抜け道”に関する情報を、文字通り命を消費して発見する事になる。次巻から、本格的に打開に入っていくような気配がした。
次巻がこの章の締めくくりになるらしいが、どう決着をつけるのか目が離せない。