あらすじ
繰り返すたび、記憶と異なる展開を見せる『聖域』――四度目の機会を得たその場所で、スバルはついにあってはならない存在、『嫉妬の魔女』との邂逅を果たす。影に呑まれる集落、敵であるはずのガーフィールの助力、実験場と呼ばれた『聖域』の真実。――そして、白い終焉を迎える世界でスバルの覚悟を嘲笑う魔人。希望に裏切られ、真実に絶望し、それでも未来を諦められないスバルは魔女との再会を求めて墓所へ臨む。そこでスバルは、『ありうべからざる今』と対面し――。「――もう、立てなくなってしまいましたか? スバルくん」大人気WEB小説、期待と裏切りの第十二幕。――置き去りにした世界の、声を聞け。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
屋敷も聖域も相変わらず大変なことに。
大変なことは毎回起こるものの、無限にも思えるパターンで災厄が降りかかるので、一体どうしたら…の詰み感がすごい。
でも白鯨討伐前のような脆い絶望感ではなく、前向きさを感じる手詰まり感なので、あまり暗い気持ちにはならずに読めます。
ロズワールの本性?が大変なことに…!
魔女が大集合…!
『ありうべからざる今』を見て大きな転換期が…!?
カーミラとエキドナに、スバルがそこまでイライラしたり怒ったりする理由は、私には正直よく分からず、うーん?
匿名
12巻読みました。
ベアトリスの400年の苦しみだったり、ロズワールの思惑だったり、色々詰まりすぎでしょって12巻。
最後には魔女大集合のお茶会にエキドナの本性だったり次巻もワクワク楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
本巻もナツキスバルにとって厳しい試練の巻となる。まるで白鯨討伐前の何度やってもバッドエンディングを繰り返すあの時のように。
今回も登場するかつての魔女達!取り敢えず全員集合のようではあるが最後の最後でまさかの・・・
本巻で最も考えさせられたのはナツキスバルが死なざるをえなかった世界について。
ナツキスバルは努力を惜しまなかった、より良い結果を掴むために最短のルートを選んできたと思う。しかしそこにはナツキスバルが死んだ世界、置き去りにされた世界が在る!(かもしれない)
置き去りにされた、エミリアがベアトリスがユリウス達が自責の念に駆られながらも生きて行かなければならない。
それを考えると非常にせつない・・・
しかし、どうしようもないのも事実ではある。
自分の力が及ばない世界を嘆く事しか出来ないのであれば、ナツキスバルの死んだ後の世界を生きる人々の心の強さを願うしかないのではと、私は思う・・・