矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
旅にまつわる短編集。
そしてそこに「たべもの」の記憶が加わる。
『あの日の味は』柴田よしき
京都で大学時代を過ごした女子友3人の
ひさしぶりの会合。
『幸福のレシピ』福田和代
ふるさとの神戸に戻ってきた老齢の女性と
青年のふしぎな思い出歩き。
『下戸の町・赤羽』矢崎存美
恋と仕事を失って東京から帰ってきた主人公。
友達とふたり、はしごカフェ。
『旅のはじまりの天ぷらそば』光原百合
ラジオ局で職員同士がおしゃべり。
話題はサービスエリアのお蕎麦のこと。
『ゲストハウス』新津きよみ
離婚して生き別れの娘に会うため
ゲストハウスに泊まる男性。
『からくり時計のある町で』秋川滝美
ドイツで -
Posted by ブクログ
「コロナ禍」の話に惹かれて古本屋で購入!
コロナ禍における悩みを持った登場人物たちが、ぶたぶたと出会い、「誰かと一緒にご飯を食べることの喜び・楽しさ・嬉しさ」を取り戻すことができるお話。
コロナ禍に入るまで「誰かと会うこと」「誰かと話すこと」「誰かと一緒にご飯を食べること」って当たり前のことすぎて何とも思っていなかった。でも、実は大切なことで、一種の息抜きとして必要なものであった。心の健康を保つ上ではヒトと関わることも重要なんだな、と最初のエピソードにでてきた大学生と同じような生活をしていた自分には共感できる部分が多かった。
自分もぶたぶたにご飯つくってもらって一緒に食べたいな〜。
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Posted by ブクログ
旅と想い出と美味しいものが詰まったアンソロジー
大切にしたい思い出、苦い思い出、温かな思い出、閉じ込めていた思い出、思い出にも色々あるけれど、それが自分を型どっていることは間違いない
最近の情勢(コロナ、マスク、ソーシャルディスタンス、黙食、夜間営業)が見え隠れしているが、そんな事があった時代に出された本なんだよといつか言いたい
福田和代「幸福のレシピ」
神戸へのひとり旅で亡くなった旦那さんとの大切な想い出がいくつも蘇る、温かな気持ちになれる
矢崎存美「下戸の街・赤羽」
リサーチとして友だちとのスイーツ爆買い食いステイ、朝から晩までスイーツだらけでも満足にあるあるとうなずきながら読める
新津