矢崎存美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ぶたぶたさんのシリーズは、なんと20周年を迎えたそうです!
おめでとうございます。
ぬいぐるみがしゃべるというのは、子供向けのお話みたいな設定ではあるけれど、私を含めてこれだけ読まれるというのは、つまり大人も童話を必要としているということなんだと思う。
ぶたぶたさんは、まず、渋い声で話す40代のおじさんという設定。
様々な職業につき、料理上手、食べることは勿論、お酒も大好き。
そして、いろいろな苦労を重ねて、人生に対する語りも深みを帯びる…
何とも大人向きな設定のぬいぐるみなのだ。
今回は、泊ってみたいなあ~、向かいあって食事したいな~、ぶたぶたさんが料理するカウンターでお酒飲みたいなあ~ -
Posted by ブクログ
ネタバレいてほしいおじさん、を書くのに、豚のぬいぐるみが必要なんだな。中編3つというのが、読んでいて楽な大きさ。ときどきこういうのが必要になる。
「そういう気分になったときに自分の気持ちをどうするか」、はこの時代人間には言いにくいセリフだなあ。「劣等感や焦燥感は妄想、どうせするなら楽しい妄想、とか、できることは精一杯している、それで十分評価されてる、でも本当はそれ以上のこともしたい。向上心に身体がついてこなくて残念だと思っている。でもそのせいで過剰なダメージを自分に与えちゃもったいない。残念に思ってもそれ以上悲しむことは妄想、考えなくてもいいこと。考え始めたら別の楽しいことを考えて気持ちを切り替える。 -
Posted by ブクログ
連城三紀彦からのぶたぶたさん、対象年齢に高低差ありすぎて耳キーンなるわ!
って言いたかっただけです、すみません。
文体やストーリーの雰囲気から、中高生向けなのかな、という印象を受けました。改行多過ぎて最初ビビりました。改行の必要ある?ってとこでも改行されてて、すごく気になった。
ぶたのぬいぐるみが普通に暮らしていて、そこに何の説明もないというところはむしろいい。ブックカフェの店主というのもいい。けど、なんというか、いい話のはずなんだけど響かない…よくも悪くも、このお話で癒されると感じられるのは幸せな人たちなのではないかと思った。若年層向けだと思う大きな理由はそこかもしれない。
シリーズの