9月になってしまった。
海の家も、今年はもう片付けられてしまっただろう。
まぶしい夏の日を思い出しながら読むことにしよう。
夏はどの季節に思い出してもキラキラしてるもの…
それが!
あながち間違ってもいなかった!
なんとも懐かしい思い出がたくさんつまったお話で、ぶたぶたさんの海の家は昭和レトロな外見…
そして、秋になってからかき氷が中心のカフェを出すつもりなのだという。
全体的にやさしい絵本テイスト。
少しさびしい子供が出てくるお話がいくつか。
ギラギラ感はないのでサングラス不要である。
「内田、また出た!」という笑いどころもあり。
『海の家うみねこ』
榎本扶美野(えのもと ふみの)、高校生。父が海外赴任で、母と弟の三人暮らし。
バイトをしたいのは母の支配から逃れたいのもある。
面接に行ったら店長さんに、保護者の同意が必要と言われてしまった。
『きっと、ぬいぐるみのせい』
戸叶尊(とがのう みこと)一緒に海水浴にやってきたのに、彼女はへそを曲げて帰ってしまった。
ショックで倒れそう~
おまけに「海水浴場に一人でいる人にインタビューしてるんです」なんて、失礼な取材を申し込まれて…
『こぶたの家』
滝尋也(たき じんや)小学校四年生。
夏休みに海なし県から引越ししてきた。
宿題がないのはいいが、友達と別れてしまいさびしい。
海まで歩いて10分、お母さんは嬉しいらしい。
『思い出のない夏』
船尾忠和(ふなお ただかず)は、実家の遺品整理を兼ね、小学校二年の息子を連れて里帰り。
子供の頃、両親が海の家をやっていたため、夏休みは特に放って置かれてさびしかった。
両親の店に良く似た海の家を見つけ、愕然とする。
『合コン前夜』
久保田朝(くぼた あさ)28歳。
合コンの幹事をやりまくっている。
友達のリクエストにより、夏の海水浴場で合コンをセッティングすることとなって、下見に。