あらすじ
大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と階段を駆け下りてゆく。右耳が少しそっくり返り、つぶらな目は黒の点目。何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!? そう、彼は生きているのです。彼の名前は、山崎ぶたぶた(性別♂)。歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手、フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまなシチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と心の動きを描いた連作集。
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Posted by ブクログ
ぶたのぬいぐるみが主人公の可愛らしい物語かと思ったら、全然違った。
著者は星新一ショートショートコンテストを受賞しているからか、まさに星新一テイスト。かなりシュールで奥深い。
初版は1998年。なぜ今まで知らなかったんだろう。私はかなり好き。
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山崎ぶたぶたさん、かわいいすぎるよ…♡
東京に現れるという生きたぶたのぬいぐるみ。中身は中年男性だけど、物腰柔らかい落ち着いた感じがさらなる癒し効果を発している気がする。
想像していた内容とは違い、シリアスな内容とぶたぶたの優しい感じがマッチした短編集でした。ぶたぶたに出会えたら、それはそれは幸せだと思うんだ。
最後、繋がってるー!と思ったけど、それ以外はあんまり繋がらないというか、月日の過ぎ具合がばらばらだった。なので何歳なの、、?と思うことが多々ありましたが、とても充実して暮らしているのでしょう。
見習いたいところばっかりなのぶたぶたさん。落ち着いているし、器用だし、素敵な紳士。かわいいし。私もぶたぶたさんみたいになりたいなと思う。
お父さんが私を「ぶー」と呼ぶのですが、タイトルを見つけた瞬間ぴったりだから買ってあげよう!と即決でカゴに入れられました。こんなにいいお話だと思ってなくて、出会えてよかった!
ぜひお読みください♡
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ぶたのぬいぐるみが人間のように過ごしている、という奇妙な状況とは一転して、その優しさや素直さから周りの人たちに何か気づきを与えていくストーリーが素敵なお話。
クスッと笑える展開が多く、楽しく読み進められる。
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表紙あらすじを見てなんだか不思議なストーリーだなと手に取りました。
見た目はぶたのぬいぐるみ、中身はおじさん。そんなぶたぶたさんのほっこりする短編集
癒される〜と続編を調べてみると30冊以上!!
こんな癒されるストーリーが30冊以上読めるなんて楽しみです!
全冊読むのが私の夢です。
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シリーズを何作か読んだところで、初心に帰ってもう一度読んでみた。
癒し。
もう本当にこの一言。
こんなに欲しいぬいぐるみ、他にない。
でも独り占めしてはダメ。あそこにもここにも、必要とする人たちがいる。
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いつ読んでも良いけど、難しい話は読みたくないが、ただ面白おかしいだけじゃなく、恋愛でもなく、、、というような気分の時に最適。
ほっこりとか、ほのぼのとかいうよりは、もう少し実のある感じ。
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最高なぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」
ぬいぐるみの彼に驚きながら心惹かれていく主人公たち。
最後の「桜色を探しに」は涙なくては(大げさ?)読めません。
読み終わってとてもほっこりした気分です。
いい本です。
Posted by ブクログ
2013年8月14日
読み終わりました!
ずっと前から気になっていた本。。やっと読むことができました(〃ノωノ)
面白かったです♪シリーズの原点です♡
ぶたぶたさんと知り合った人たちは皆、
最初…暑さでやられたのか。。とか夢なのでは??
と色々と疑ったりする反応が面白かった(≧ω≦。)プププ
私でも最初はびっくりするかも(笑)…でも可愛いぶたぶたさんに会ってみたい壁|▽//)ゝテレテレ
ぶたぶたさんの作るお料理も食べてみたいな(〃゚σ¬゚)ジュルリン..
「ただいま」のお話の最後は。。
続きどうなっちゃうのかなと気になったけど
ラストの「桜色を探しに」全てのお話がつながってるようで
何十年後かの奇跡みたいで素敵なお話でした!!(〃ω〃)
ずっと気になっていた本がやっと読めて良かったです♡
Posted by ブクログ
オスの三毛猫が織りなすファンタジー『NNNからの使者』で知った著者。初出は2001年の由。ぶたぶたシリーズとして現在も続いているようだ。連作短編だが、主人公ぶたぶたの職業や時間軸が変わっていくため、物語の流れに戸惑うこともあった。本書最終話「桜色を探しに」で、これまでの伏線を回収するのが憎いではないか。
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最後の話でこの1冊の短編全てを総集編のように締めくくってきていて、素敵な終わり方だと思いました。タクシーの話好きでした(*´艸`)
ぶたぶたさんの正体が分かりそうで分からなかった台風の話、会いたいのに会えない最後の話……。うっすら寂しくもありますが、基本的にはほっこりなお話で、短編なので読み切りやすかったです。少し寝かせてまた読みたいと思います。
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表紙からしてどっぷりメルヘンなのかと思いきや結構シリアスな話が続いて驚く。
めちゃくちゃ読みやすく、のめり込んでしまう。
ぶたぶたさんにまつわる短編集かと思わし、小さな点で繋がっているというストーリーの構成も面白い!
気になるので次巻も読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
▼「ぶたぶた」矢崎存美(ありみ)。徳間文庫、初出は1998年のようです。以降、「刑事ぶたぶた」「クリスマスのぶたぶた」などから始まって「編集者ぶたぶた」「ランチタイムのぶたぶた」などなどまで20年以上に渡って30作以上が出されている超人気シリーズの第1作です。私は全く知りませんでしたが、連れ合いが「8歳の娘にいいかも」と読み聞かせているのを聞いたことから読んでしまいました。
▼山﨑ぶたぶた。という中年のぶた、厳密には豚のぬいぐるみが登場する(主人公とは言い難い)の連作小説です。舞台は執筆当時の日本の、恐らく東京首都圏のあちらこちらです。毎回、その短編の主人公、それはサラリーマン男性だったり、小学生だったり、いろいろなんですが基本は<普通のひと>。それら主人公たちが、ある日、ブタのぬいぐるみを目撃します。バレーボールくらいの大きさの。それは、普通に動いて、しゃべって、食べたり飲んだり働いたりしています。えっ・・・ブタのぬいぐるみが・・・動いてる!。そう思います。目を疑います。ところが毎回、主人公以外の周りの人たちは、そのブタのぬいぐるみが、人間のように都会で社会生活していることを、当然のように受け止めて全く気にしていないんです。
▼・・・という世界観というか小説内のルールなんですが、このことに対してリアリズムの観点からそれ以上の合理的に納得のいく説明は、一切されません(笑)。まあそれでダメなら読まないで、という感じですね。ドラえもんみたいなものです。
▼そのブタのぬいぐるみは「山崎ぶたぶた」と名乗り、毎回いろんな稼業に従事しています。そして毎回主人公たちは、ぶたぶたと触れ合うことで何かしらか自分の問題が解決したりしなかったりして終わる・・・読後感は爽やかだったりしみじみだったり感動だったり癒しだったり、悪くはありません。
▼という話で、文庫本一冊に確か6〜7話あったかと思いますが、プールサイドで家出願望をもつ子供たちと過ごす話は、結構グッときました。そして、そのエピソードの小学生が大人になって・・・という設定の最終話はさらに感動ものでした。うん、これ、好きだなあと思いました。ついでに言うと8歳の娘が笑ったり泣いたり大喜びで母親の読み聞かせに興奮中。
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フォローしている方のレビューで最近存在を知ったぶたぶたシリーズ。山崎ぶたぶたなる人物が活躍する三十作以上続く人気シリーズらしいのだが、「まずは第一作にあたるこれを読みさえすればあとはまあ適当に」という旨のネット情報に従って第一作を読んでみた。
山崎ぶたぶた氏がどういう存在なのかは、第一作を読み終えてもさっぱりわからないのだが、一つだけ確かなのは、“彼”がピンクのぶたのぬいぐるみであるということだ(どうも中年男性であることも確からしい)。バレーボールくらいの大きさで、黒いビーズの目で、片耳がそっくりかえっていて、とても可愛い、ぬいぐるみ。このぶたぶたさんが、あるときはタクシーの運転手として、あるときはフレンチレストランのシェフとして、といった形で、現代日本で普通に暮らす誰かの人生に突然登場しては、驚きと戸惑いと混乱と、何か温かいものを残して去っていく…というような不条理ハートウォーミング短編集?だった。ぶたぶた登場シーンは毎度毎度笑えるのだが、話によってはけっこう重たいテーマのものもあり、またラスト一話はここまで読んできたご褒美のような最高の一話で、まずは第一作を読むべしという言葉にひとまず納得。これからの私の人生にはぶたぶた続編たちを読む楽しみがあると思うと、自然と笑みがこぼれる(このあとどうなるかは知らないけど…)。
なお我が家では、私が二、三話ほど読んだところで「これはアリなんじゃないか」と思い小三の娘も誘ってまた初めから読み聞かせたところ思惑通りどハマりし(ケラケラ笑う、可愛い〜と悶えるなど)、小三男子が主人公となるお話のラストでは娘大号泣(このあたりで夫が「俺も追いつきたい」と電子書籍を購入)、続く重めの二話では読んでいる私の方がソワソワし、最終話は嬉しい仕掛けに気づくたびに大盛り上がりと、親子でなかなかスリリングな読書体験ができた。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
動いて喋るブタ。。想像すると癒されるんだけど
中身はオジサン?で・・発する言葉と見た目のギャップがクセになる一冊。
周りの反応と心の中でのツッコミもいい⭐️
シリーズ、集めたい!
Posted by ブクログ
タイトルのキャッチーさと、カバーのイラストの可愛さに惹かれて購入。
"ぶたぶた"は、人間と同じように生活していて、ぬいぐるみだけれども仕事をし、丁寧な言葉を話し、飲食する。
誰に対しても平等に優しく、そんな彼だからこそみんなに好かれる。
ぶたぶたとの出会いを通して人々が自分の心の中の小さな優しさに気がつき、温かい人間になっていくような気がした。
ぶたぶたはシリーズになっているため他も読みたい。
Posted by ブクログ
東京には、動くピンクのぶたのぬいぐるみが現れるという。バレーボールくらいの大きさで、手足の先には濃いピンクの布が貼ってある。目は黒いビーズで、右耳がすこしそっくり返り、黄色いリュックを背負っている。
かわいい。
とてもかわいい。
私こういう者です。渡された名刺には「山崎ぶたぶた」と書いてある。
ある時はベビーシッター、ある時はタクシー運転手、ある時はぬいぐるみ売り場の店員さん、そしてある時は…。
ぶたぶたに出会った人々は最初は戸惑うがすぐに受け入れる。だって生きているぬいぐるみっていうだけで、あまりにも自然に存在しているのだから。
家でしたい小学生、忙しい勤め人、人を殺したくなる青年、家族と離れてしまった人…、彼らはぶたぶたさんと接して少しずつ変わってゆく。
人々が抱えている悩みは日常的だが生きることの切なさが感じられる。ぶたぶたさんの存在でほんわかしているのだが、生きることの哀切も感じる。
Posted by ブクログ
目次
・初恋
・最高の贈りもの
・しらふの客
・ストレンジ ガーデン
・銀色のプール
・追う者、追われるもの
・殺(や)られ屋
・ただいま
・桜色を探しに
くう~、やっちまった。
最近は謙虚に、シリーズ物だからと言ってぜんぶを読破しなくてもいいぞ、とハードルを下げているにもかかわらず、なかなか途中離脱ができないでいるのに。
これが人気のシリーズ物だということは知っていたさ。
でも、世間で人気でも私には今ひとつというシリーズ物も結構あったわけで、「ふんふん、面白かったけど、これ一冊でいいや」と終るんじゃないかと思いながら手に取ったら、めっちゃいいやん「ぶたぶた」。
シリーズ何冊あるんだろう。
ちょっと調べたら35冊くらい?
手を出すべきか、出さざるべきか、それが問題だ。
まず、主人公の山崎ぶたぶたさんは、ぶたのぬいぐるみである。
着ぐるみではなく、ぬいぐるみ。
サイズはバレーボールくらい。(ちょっと小さすぎないか?)
軽いので風にあおられたり、犬やカラスに連れ去られたりすることもある。
でも、大丈夫。
怪我をしても縫えば直る。
ぬいぐるみだからね。
だけど、喋るし、動くし、飲み食いするし、酔っ払うし、仕事もするし(たいていは優秀)、時には妻子もいる。
だから何が面白いのかと言うと、難しい。
ぶたのぬいぐるみだからこその動きのコミカルさがわかりやすい面白さだけど、それだけならシリーズを続けて読みたいとは思わなかった。
でも読後感がしみじみとよろしい。
特に最後の『桜色を探しに』は、この本のトリとして絶品。
ぶたぶたさんの生真面目で毅然としたところが、見た目の柔らかさと相まって、素直に心に届く。
『最高の贈りもの』の中で美恵のお父さんが言った「パパの職場には、とてもいい友だちがいるんだよ」が、一番しっくりくるかな。
ぶたぶたさんは、とてもいい友だち。
友だちの活躍する話ならば、そりゃあ読まねばなりますまい。
Posted by ブクログ
ぶたぶたシリーズの第1作目。
何冊か読みましたが、途中からだったので、最初から読みたくなって。
揺らいでないなぁと思いました。
ここでは、ぶたぶたさんは、ベビーシッターだったり、おもちゃ屋の店員だったり、タクシーの運転手だったり、シェフだったり、時に記憶喪失だったり。
「殺られ屋」と「ただいま」は、すこし重いお話です。
最後の「桜色を探しに」には、とても素敵な仕掛けがあって、幸せな読後感でした。
Posted by ブクログ
本棚に"ぶたぶた"がずらりと並んでいて、思わず手に取った。こういう手のタイトルに惹かれがち。
はじめは、ぶたぶたの職業の話かと思っていたが、ぬいぐるみって人にこういう影響与えるな、たしかにこんな気持ちになるなって思うところもある。
わたしのぬいぐるみは、職業娘みたいな感じ。
Posted by ブクログ
こんなにシリーズになっているのに今まで全然知らなかった。
読みやすくてすぐ読み終えたけどぶたぶたさんって結局何者? 続きのシリーズを読んでいったらこの謎はとけるのだろうか?
ちょっと児童書みたいだけど内容は大人向け
私もぶたぶたさんに悩みを聞いてもらいたいな〜
Posted by ブクログ
ぶたぶたさんが一体何者なのか?でも…かなり器用でいい人なのはよくわかる!
東京には豚のぬいぐるみが歩いてると思うと楽しそう。
そしてぶたぶたさんと出会う人達がどんどんぶたぶたさんを受け入れていってしまう…不思議なファンタジー
Posted by ブクログ
最近、肩が凝るような本ばかり読んでいる。
仕事関係で、しかたがないのだ。
そんな中で、思い切り気楽な本が読みたくてチョイスした。
本屋さんでも、このシリーズはなかなか存在感がある。
これが第一作のようだけど、原著は1998年?
もう二十年以上続いている人気シリーズ。
ある時はシェフ、ある時はタクシー運転手、そしてある時はやられ屋。
一編ごとに状況も、仕事も変わる。
主人公は変幻自在だ。
最初は名前こそ同じだが、違う人なのではないかと思ったくらいだ。
何しろ、主「人」公はぬいぐるみで、工業製品なのだから。
ぬいぐるみが生きていてというのは、今や映画「テッド」なんかもあることだし…。
見かけはキュートなぬいぐるみ、中身は中年のおっさん、みたいなところをコメントすべきかも?
ともかく、設定にしても、物語の作りにしても、これでもかっ、といわんばかりの謎てんこ盛りである。
が、それでも混乱せず、サクサク読めるのがすごいところだと思う。
ページをめくり続ける快感を久しぶりに味わった。
このシリーズを読み続けるか。
それは正直わからない。
が、もし読む機会があるなら、むしろ最新作を読んでみたい。
漫画も20年も連載が続くと、絵柄が変わってくるように、シリーズ小説もきっと変化があるはず。
今の状態なら、どんな作風の変化があるのかが感じ取れるだろうから。
Posted by ブクログ
ぶたぶたさん、可愛い!
ぬいぐるみなのに、とっても器用で人間界に馴染んでいる。
初めて彼を見た人の反応が面白い。見た目は真似できないけど、ぶたぶたさんのようにマイペースに、人に優しくてきる人間でありたい。
Posted by ブクログ
ずーっと気になってた本♪・・・ぬいぐるみだよね?凄い小さいんだよね?ぬいぐるみだよね?(笑)でもでも、結婚してるんだよね?オッサンなんだよね?もう!イッパイ不思議
Posted by ブクログ
人生で偶然出会った人によって何かが少し変わった。その人こそピンクの小さなぶたのぬいぐるみだった…。そんな話の短編集。ぶたぶたさんは見た目こそぬいぐるみだが、中身は中年のおじさん。その時々によって、サラリーマンだったり、フレンチのシェフだったりと様々な仕事をしている。共通しているのはとてもステキな人(?)だというところ。私もこんなぶたぶたに会いたいなぁ。シリーズが沢山出てるので、多分読み込む事になりそう。
Posted by ブクログ
オムニバス形式になっていて、後ろの方の話だと、あのときの…となって、最後の話はあ、あの子とあの子の話なのか…とわくわくしながら読めた。ぶたぶたさんは優しいしかわいいし、、のだが、文章が砕けすぎている感じがすこし苦手だった。表現が作者さん独特なように思う部分があり、すこし理解しづらいところもあった。
でもぶたぶたさんはかわいかった。