あらすじ
大きな耳の生えたピンクのバレーボールが、とととと…と階段を駆け下りてゆく。右耳が少しそっくり返り、つぶらな目は黒の点目。何だあれは、ぶたのぬいぐるみっ!? そう、彼は生きているのです。彼の名前は、山崎ぶたぶた(性別♂)。歩き、喋り、食事をし、見かけによらず仕事は優秀。そしてなによりもの特徴は、とってもかわいいこと。タクシーの運転手、フランス料理のコック、サラリーマンなどなど、さまざまなシチュエーションでぶたぶたと出会ってしまった人間たちの姿と心の動きを描いた連作集。
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Posted by ブクログ
2013年8月14日
読み終わりました!
ずっと前から気になっていた本。。やっと読むことができました(〃ノωノ)
面白かったです♪シリーズの原点です♡
ぶたぶたさんと知り合った人たちは皆、
最初…暑さでやられたのか。。とか夢なのでは??
と色々と疑ったりする反応が面白かった(≧ω≦。)プププ
私でも最初はびっくりするかも(笑)…でも可愛いぶたぶたさんに会ってみたい壁|▽//)ゝテレテレ
ぶたぶたさんの作るお料理も食べてみたいな(〃゚σ¬゚)ジュルリン..
「ただいま」のお話の最後は。。
続きどうなっちゃうのかなと気になったけど
ラストの「桜色を探しに」全てのお話がつながってるようで
何十年後かの奇跡みたいで素敵なお話でした!!(〃ω〃)
ずっと気になっていた本がやっと読めて良かったです♡
Posted by ブクログ
最後の話でこの1冊の短編全てを総集編のように締めくくってきていて、素敵な終わり方だと思いました。タクシーの話好きでした(*´艸`)
ぶたぶたさんの正体が分かりそうで分からなかった台風の話、会いたいのに会えない最後の話……。うっすら寂しくもありますが、基本的にはほっこりなお話で、短編なので読み切りやすかったです。少し寝かせてまた読みたいと思います。
Posted by ブクログ
目次
・初恋
・最高の贈りもの
・しらふの客
・ストレンジ ガーデン
・銀色のプール
・追う者、追われるもの
・殺(や)られ屋
・ただいま
・桜色を探しに
くう~、やっちまった。
最近は謙虚に、シリーズ物だからと言ってぜんぶを読破しなくてもいいぞ、とハードルを下げているにもかかわらず、なかなか途中離脱ができないでいるのに。
これが人気のシリーズ物だということは知っていたさ。
でも、世間で人気でも私には今ひとつというシリーズ物も結構あったわけで、「ふんふん、面白かったけど、これ一冊でいいや」と終るんじゃないかと思いながら手に取ったら、めっちゃいいやん「ぶたぶた」。
シリーズ何冊あるんだろう。
ちょっと調べたら35冊くらい?
手を出すべきか、出さざるべきか、それが問題だ。
まず、主人公の山崎ぶたぶたさんは、ぶたのぬいぐるみである。
着ぐるみではなく、ぬいぐるみ。
サイズはバレーボールくらい。(ちょっと小さすぎないか?)
軽いので風にあおられたり、犬やカラスに連れ去られたりすることもある。
でも、大丈夫。
怪我をしても縫えば直る。
ぬいぐるみだからね。
だけど、喋るし、動くし、飲み食いするし、酔っ払うし、仕事もするし(たいていは優秀)、時には妻子もいる。
だから何が面白いのかと言うと、難しい。
ぶたのぬいぐるみだからこその動きのコミカルさがわかりやすい面白さだけど、それだけならシリーズを続けて読みたいとは思わなかった。
でも読後感がしみじみとよろしい。
特に最後の『桜色を探しに』は、この本のトリとして絶品。
ぶたぶたさんの生真面目で毅然としたところが、見た目の柔らかさと相まって、素直に心に届く。
『最高の贈りもの』の中で美恵のお父さんが言った「パパの職場には、とてもいい友だちがいるんだよ」が、一番しっくりくるかな。
ぶたぶたさんは、とてもいい友だち。
友だちの活躍する話ならば、そりゃあ読まねばなりますまい。