勝目梓のレビュー一覧

  • 小説家

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    ネタバレ

    作者自身の経験を基にしたいわゆる私小説で、これまで数多くのエンタメ作品を創り上げた作者が、一転して純文学を書いたものが本作である。複数人の女性関係のいざこざや炭鉱での労組運動、子どもの死というように、作者がこれまで体験したことを赤裸々に語る。元々純文学作家を志したが、生計を立てるためにエンタメ作家として仕事に邁進した。

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    2025年11月09日
  • 脅迫者

    ネタバレ 購入済み

    抗えども流され墮ちてゆく肢体

    最初は抵抗し脱出を目論むも、恐怖と凌辱と絶望の末に何時しか次第に妻と一児の母親としての理性の仮面を剥ぎ取られ一匹の雌としての性本能と快楽に屈して流され乱れた末にやがて犯人の若い男の望むが儘に其の唇を受け入れ積極的に舌を絡めて自ら欲するが儘に其の肢体を進んで開く迄に肉悦に溺れ墮ちてゆくヒロインの若妻の姿が刺激的に感じました。

    #ドキドキハラハラ #深い #ダーク

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    2021年05月18日
  • 落葉の記

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    日記のかたちをとった小説。だが作者のほんとうの日常部分も入っていると思う。
    けっこう分厚いがスラスラよめる。
    印象としては年金生活での普通な人の普通な生活を淡々と綴っている構成だが、これを大作なのにスラスラと読ませる作者の力量が凄い。

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    2024年01月29日
  • 家族会議

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    勝目梓『家族会議』徳間文庫。

    危うい微妙なバランスの上に成り立つ家族。そんな家族に降りかかる一大事はそんな微妙なバランスを崩すが、家族の絆は想像以上に強く、再び違う形でバランスを保とうとする。家族に降りかかる一大事をテーマにした7編の物語。

    『姉妹』。子供たちは独立し、海外で暮らし始め、二人きりとなった老夫婦。妻が脳出血で半身不随になると、夫が食事や入浴の世話をするが、なかなか料理の腕は上がらない。そんな時、夫と子供に先立たれ、独り身となった妻の妹が助けに来てくれるが……

    『沈黙』。プロボクシングの試合で最愛の息子を亡くした夫婦。亡くした息子は妻の連れ子で、息子がボクシングを始める切っ掛

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    2021年02月13日
  • 獣たちの墓を掘れ

    ネタバレ

    「脅迫屋の死を追え」

    主人公は、宿泊しているホテルの部屋に戻ろうとしていると、セクシー美女と遭遇し、2万円で体を売ると持ちかけられます。女を招き入れ、ベッドの脇で抱き寄せてキスをしていると、突然サイレンサー付きの拳銃を耳に突きつけられます。女が暴力団に雇われた殺し屋であり、駐車場から尾行されていたことを理解します。つまり、色仕掛けに引っかかったのです。気づいていないふりをしてみましたが、女は低い笑い声を立て、ノートと写真を差し出すように要求し、その後はあなたをこのまま始末すると宣告します。脅されて仕方なく、シャツの前をはだけ、ベルトに挟んであった黒いビニールのゴミ袋の包みをベッドの上に放ちます。女は動きません。女が

    #ドキドキハラハラ #カッコいい #アガる

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    2021年06月10日
  • ある殺人者の回想

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    人を殺めることは、決して許される事ではないが、大切な人をただ守りたかった。それだけ。
    主人公と被害者の妻との手紙のやりとりを通して気持ちが徐々に寄り添っていく。
    お互いに大切に思い合っているのに、頑ななまでに気持ちを悟られまいとする主人公が可哀想になる。
    ある意味究極の純愛だ。

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    2020年04月22日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 鬼影(きえい)

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    勝目梓『鬼影』光文社文庫。

    1990年に文庫化されたハードバイオレンス小説。終盤ではあの三菱銀行事件を彷彿とさせる。さすがに時代を感じるものの、現代小説には無い面白さと魅力を感じる。昔の方がこのような気楽に読める大衆小説が溢れていたように思う。

    主人公の塗装工・小出達夫が愛人宅に向かう途中に二人組のヤクザといさかいを起こしたことから、人生の転落の道へ…

    難解なブンガクや、緻密に計算され、細部に拘り、リアルな小説も良いが、たまにはこうした肩の凝らぬ小説も楽しみたいものだ。

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    2017年10月06日
  • 牙は折れず

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    勝目梓『牙は折れず』徳間文庫。

    復讐をテーマにした7編から成るハード・バイオレンス短編集。7編に登場する主人公の男たちは皆、高齢者であるのが面白い。年老いた男たちを復讐に駆り立てる原動力は怒りだ。愛するものを奪われた男たち或いは愛するものを守らんとする男たちが、思いもよらぬ力を発揮し、見事復讐を果して見せる…何とも爽快だ。

    昔、読んだ北方謙三のハードボイルドにも掌底を身に付けた老人を主人公にした作品があったことを思い出した。

    『埋葬』『骨』『担保』『侵入者』『血の肖像』『捨て身』『片割れ心中』を収録。

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    2017年10月02日
  • 牙 の 街

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    勝目梓『牙の街』光文社文庫。

    4編収録のハード・サスペンス短編集。ハード・サスペンスとオブラートに包んでいるが、その実体はエロスとバイオレンスが炸裂する短編群。時に強かさ見せ、時に冷徹となる女に翻弄され、底無し沼へと足を踏み入れる愚かな男たち…

    『牙の街』『仮面の絆』『偽りの葬列』『轍の陰画』を収録。

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    2017年09月28日
  • 異端者

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    性的倒錯者の半生を描いた小説。大きな盛り上がりもなく、淡々と話が進んでいったので、最後は「えっ!、これで終わり?」という感じだった。あと、タイトルは「異端者」よりも、作中に出てくる「檻」とした方が、より本書の内容に合っていると思う。

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    2017年04月13日
  • その死を暴くな

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    この作家は初読。ミステリっぽいけど、謎云々よりも勧善懲悪のハードボイルドな作品。

    ごく地味な調理人の妻が、行方不明になったうえ、車にはねられて死亡しているのが見つかった。その上、謎の女に泥酔させられ殺されそうになる。さらに、妻には知らぬ間に2億円もの保険金がかけられていた…。

    エロっぽい表紙(この作家はみんなそうらしい)で、単純な殺人事件者かとおもいきや、なかなかどうして複雑な人物や人間関係ばかりで、なかなか読ませる。

    ただ、「警察嫌い」を称する主人公2人のせいで、解決がどんどん先延ばしにされてしまうのだが、それくらいなら警察にも謎は溶けているはず。警察との接点がないまま終わるのは、少々

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    2016年04月11日
  • 引き裂かれた夏

    H

    購入済み

    ちょっと

    著者勝目梓さんの他の作品と同じように、バイオレンスとエロチックに、幾分の推理がある作品です。それほど多くの作品を読んでいる訳ではありませんが、他の作品と比較すると、推理、バイオレンス、特に推理の比重が高い作品です。
    ただ、最後の真の原因に至る流れと措置があっさりで、ちょっと拍子抜けしました。そのため、☆を3つとしました。

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    2023年09月18日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • ボディーガード午前四時

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    ネタバレ

     やけにレビューが少ない本ですね。的確な表現をするならばアクション・ハードボイルド・ミステリーと本書の解説にも書いてあり、そのとおりの内容です。私立探偵がタイトルの通りボディーガードをするのですが、アクションシーンの描写がまぁまぁ多かったり、エッチシーンもそこそこあったり、それでいてボディガードの依頼理由を探偵である主人公が探していく、という点でミステリー的だと思います。
     上記した本書の特徴から、肉体とかバトルシーンの描写が多いのですが、あまり読み慣れてなかったりもともと苦手なせいか、そういったシーンに没頭して読めなかったです。キャラも仲間キャラが最初に多く(4人)出るのですが、描写がどんど

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    2018年08月10日
  • 処刑猟区

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    たくさんの人が死ぬわりに、恐ろしさや怖さが希薄なのは、その死に理由があり、死に際の描写が数行しか書かれていないからなのかもしれない。このあっけらかんとした物語りの作りが三流ぽくて良い笑

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    2018年03月04日
  • 凶刃

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    勝目梓といえばバイオレンス官能小説がまさに鉄板である。300ページに、幕の内弁当のごとく盛沢山詰め込んだ。盛りすぎて薄っぺらな感じが三流ぽくってよい、肩を張らずに楽しもう(笑

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    2017年12月31日
  • 夢退治

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    勝目梓『夢退治』光文社文庫。

    9編から成る官能短編集。やはり勝目梓はバイオレンスが入らないと物足りない。

    文庫オリジナル作品。

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    2017年12月24日
  • 女神たちの森

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    バイオレンス抜きの勝目梓の官能小説である。ヤクザとか殺しとかダマシ合いなしの、ちょっと不純な短編小説集。

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    2017年12月08日
  • 異端者

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    インパクトある内容だが…
    世の中にはこんな異端者がいると思う我々自身が異端者であり、異端者しかいないのが世の中なのだろう。

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    2017年01月13日