勝目梓のレビュー一覧

  • 小説家

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    ネタバレ

    作者自身の経験を基にしたいわゆる私小説で、これまで数多くのエンタメ作品を創り上げた作者が、一転して純文学を書いたものが本作である。複数人の女性関係のいざこざや炭鉱での労組運動、子どもの死というように、作者がこれまで体験したことを赤裸々に語る。元々純文学作家を志したが、生計を立てるためにエンタメ作家として仕事に邁進した。

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    2025年11月09日
  • 脅迫者

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    抗えども流され墮ちてゆく肢体

    息子を守る為にヒロインの若妻が夫を裏切る事への罪悪感に苦しみながらも自らの貞操を差し出すなど過激な展開が特徴です。全裸でマンションの一室に二歳の息子と共に閉じ込められた若妻・美代子が、誘拐犯の目的と脅迫者の魔手から息子を守ろうとする。
    犯人グループの男たちとの関係の中で、自身と息子の身の安全を守る為に已む無く貞操を差し出しながらも、やがて快楽に屈して自ら望んで求めてしまうという、刺激的で衝撃的な展開が描かれる。ヒロインが自ら望んで媚びる様な笑みを浮かべながら男の身体に自身の裸身を委ね犯人の唇を受け入れ舌を絡め合い雄々しく屹立した男根を雄のエキスを味わい尽すかの様に自身の唇と舌で扱き立てて奉仕した後に客を誘う娼婦の様に肢体を肢体を開き屹立した男根を自身の秘宮に導き男の動きに応える様に細を漏らしながら腰を振り乳房を揉み捏ねられ乳首を吸われて忘我の境を彷徨いながら男の若く逞しい男根が熱く火照る秘宮に抽送を繰り返される中、雌に堕ちた事で得られた屈折した解放感と歪んだ幸福感に満たされながら甘美な疼き共に訪れた快楽の絶頂の瞬間に歓喜の嬌声をあげながら男の身体に思わず脚を絡み付ける等、刺激的な描写が含まれる。

    #ドキドキハラハラ #ダーク #深い

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    2026年01月05日
  • 落葉の記

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    日記のかたちをとった小説。だが作者のほんとうの日常部分も入っていると思う。
    けっこう分厚いがスラスラよめる。
    印象としては年金生活での普通な人の普通な生活を淡々と綴っている構成だが、これを大作なのにスラスラと読ませる作者の力量が凄い。

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    2024年01月29日
  • 獣たちの墓を掘れ

    ネタバレ

    「脅迫屋の死を追え」

    主人公は、宿泊しているホテルの部屋に戻ろうとしていると、セクシー美女と遭遇し、2万円で体を売ると持ちかけられます。女を招き入れ、ベッドの脇で抱き寄せてキスをしていると、突然サイレンサー付きの拳銃を耳に突きつけられます。女が暴力団に雇われた殺し屋であり、駐車場から尾行されていたことを理解します。つまり、色仕掛けに引っかかったのです。気づいていないふりをしてみましたが、女は低い笑い声を立て、ノートと写真を差し出すように要求し、その後はあなたをこのまま始末すると宣告します。脅されて仕方なく、シャツの前をはだけ、ベルトに挟んであった黒いビニールのゴミ袋の包みをベッドの上に放ちます。女は動きません。女が左腕を掴んでいた手をはなし、拳銃を握っている手の手首に添えた瞬間、一か八かで女の腹に体当たりします。壁際の机まで吹っ飛んだ女の足を払うと、腰から落ちながら、女が拳銃を向けかけたので、その腕を蹴り、拳銃をはなそうとしない女の手首を掴んで机の角に打ちつけ、女の腹を蹴ると、ようやく拳銃が女の手から床に落ちます。拳銃を拾い、女のショルダーバッグに入っていた運転免許証に記されていた情報を記憶します。ベッドの上のビニール袋の包みを机の抽斗に入れます。女に脱ぐように命令しますが、女は睨むだけでした。1万円札を2枚机の上に置くと、女の髪を掴んで立たせ、その顔に唾を吐きかけ、後ろ向きにさせて女の頭を机に押し付けます。女の髪を掴んだままで、片手でミニスカートを引き下ろし、ショーツとパンストも引き下ろします。女の体を自分の方に向き直らせると、ポケットから釣針と重りの付いた飛び道具を出します。片手で女のクレバスを割り、小陰唇を摘まみ出すと、女は押し殺した悲鳴を漏らします。器用に釣針を操って、それで二枚の小陰唇を縫い合わせます。重りの重みで小陰唇が伸びて垂れ下がります。再び女を後ろ向きにさせ、机に頭を押し付けると、2枚の1万円札を四角に折り畳んで、指で女の膣の中に深く押し込みます。自分の命を狙った者はたとえ女であっても容赦しないと伝え、エレクトした巨根を一気に女のアヌスに突き入れます。女の苦痛の叫び声は、顔を押し付けられている机にせき止められて、くぐもった響きしか立てません。突き立てながら尋問すると、呻きながら、女は切れ切れに口を割ります。腸内射精の後、女から離れると、女のスカートで陰茎を拭きます。

    #カッコいい #アガる #ドキドキハラハラ

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    2021年06月10日
  • ある殺人者の回想

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    人を殺めることは、決して許される事ではないが、大切な人をただ守りたかった。それだけ。
    主人公と被害者の妻との手紙のやりとりを通して気持ちが徐々に寄り添っていく。
    お互いに大切に思い合っているのに、頑ななまでに気持ちを悟られまいとする主人公が可哀想になる。
    ある意味究極の純愛だ。

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    2020年04月22日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 異端者

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    性的倒錯者の半生を描いた小説。大きな盛り上がりもなく、淡々と話が進んでいったので、最後は「えっ!、これで終わり?」という感じだった。あと、タイトルは「異端者」よりも、作中に出てくる「檻」とした方が、より本書の内容に合っていると思う。

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    2017年04月13日
  • その死を暴くな

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    この作家は初読。ミステリっぽいけど、謎云々よりも勧善懲悪のハードボイルドな作品。

    ごく地味な調理人の妻が、行方不明になったうえ、車にはねられて死亡しているのが見つかった。その上、謎の女に泥酔させられ殺されそうになる。さらに、妻には知らぬ間に2億円もの保険金がかけられていた…。

    エロっぽい表紙(この作家はみんなそうらしい)で、単純な殺人事件者かとおもいきや、なかなかどうして複雑な人物や人間関係ばかりで、なかなか読ませる。

    ただ、「警察嫌い」を称する主人公2人のせいで、解決がどんどん先延ばしにされてしまうのだが、それくらいなら警察にも謎は溶けているはず。警察との接点がないまま終わるのは、少々無理がある。

    オチ的には、若干無理もあり古臭いが、昭和55年という舞台を割り引いて、そこそこ読める作品ではないかと思う。

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    2016年04月11日
  • 引き裂かれた夏

    H

    購入済み

    ちょっと

    著者勝目梓さんの他の作品と同じように、バイオレンスとエロチックに、幾分の推理がある作品です。それほど多くの作品を読んでいる訳ではありませんが、他の作品と比較すると、推理、バイオレンス、特に推理の比重が高い作品です。
    ただ、最後の真の原因に至る流れと措置があっさりで、ちょっと拍子抜けしました。そのため、☆を3つとしました。

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    2023年09月18日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • ボディーガード午前四時

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    ネタバレ

     やけにレビューが少ない本ですね。的確な表現をするならばアクション・ハードボイルド・ミステリーと本書の解説にも書いてあり、そのとおりの内容です。私立探偵がタイトルの通りボディーガードをするのですが、アクションシーンの描写がまぁまぁ多かったり、エッチシーンもそこそこあったり、それでいてボディガードの依頼理由を探偵である主人公が探していく、という点でミステリー的だと思います。
     上記した本書の特徴から、肉体とかバトルシーンの描写が多いのですが、あまり読み慣れてなかったりもともと苦手なせいか、そういったシーンに没頭して読めなかったです。キャラも仲間キャラが最初に多く(4人)出るのですが、描写がどんどんおざなりになってしまっていき、最終的には名前しか出てこない人たちになって良く印象です。敵キャラの描写が多くていろいろと詰め込まれた本だったのかなと思います。
     ただ、主人公とその周りについての掘り下げは多くて、ドラマとかで生えるのかなっていうドラスティックな内容です。お手軽に読める娯楽小説という点では素晴らしいのかなと思います。

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    2018年08月10日
  • 処刑猟区

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    たくさんの人が死ぬわりに、恐ろしさや怖さが希薄なのは、その死に理由があり、死に際の描写が数行しか書かれていないからなのかもしれない。このあっけらかんとした物語りの作りが三流ぽくて良い笑

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    2018年03月04日
  • 凶刃

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    勝目梓といえばバイオレンス官能小説がまさに鉄板である。300ページに、幕の内弁当のごとく盛沢山詰め込んだ。盛りすぎて薄っぺらな感じが三流ぽくってよい、肩を張らずに楽しもう(笑

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    2017年12月31日
  • 女神たちの森

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    バイオレンス抜きの勝目梓の官能小説である。ヤクザとか殺しとかダマシ合いなしの、ちょっと不純な短編小説集。

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    2017年12月08日
  • 異端者

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    インパクトある内容だが…
    世の中にはこんな異端者がいると思う我々自身が異端者であり、異端者しかいないのが世の中なのだろう。

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    2017年01月13日
  • 異端者

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    書き下ろし作品
    LGBTの人々がやっと市民権を得られる時代になってきたので、そうでなはかった昭和後半期の性的「異端者」の姿を描いたのだろう。

    戦争未亡人の母に育てられた誠一郎は、高校生の時の母子相姦の罪悪感のために、大学進学で家を出てからは、ボクシング部で己の肉体をいじめ、女性を遠ざけようとした。
    男性同性愛者の後輩から告白されて一時同性愛に傾倒するが、女性同性愛者の綾部蘭子と出会って、罪悪感で心を閉ざしてきた者どうしゆえに、互いに性的変態者であるという強烈な自覚をさらけ出して、唯一心とからだを開き合う奇妙な交友関係をずっと続けることになる。
    誠一郎は出版社に勤め、エロ雑誌の編集をした時に読者の交流に加わって、熟年夫婦との3Pや、女王様とのSMプレイも経験する。

    誠一郎は退職後に房総のリゾートマンションに移って春画の模写などをして過ごしていたが、70歳を過ぎてパートナーと別れた蘭子も同じマンションに来ることになり、穏やかな日々を迎えようとしていることに、読者としてなぜかほっとしてしまう。

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    2016年10月24日
  • 牙は折れず

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    うーーん。
    苦しい。
    読んでいて苦しくなる。胸が重くなる。気持ちが沈みこむ。

    大切な家族を理不尽な暴力で奪われたとき、自分が幾つであるかなど関係ない。
    目の前の怒りに、憎しみに、拳をあげて相手に復讐をする話。

    「正しいこと」「正しくないこと」で括ることなんてできないことを感じながら
    読み進めた。

    甘さが欠片もないストーリー。
    希望の芽を徹底的に潰し、理不尽な暴力を更に冷徹に際立たせることで
    読み手の心情は主人公の怒りに共鳴する。
    その怒りは大きなうねりとなって相手に向かうのだけど・・・
    なんとも言えないやるせなさしか残らない。

    著者の意図した通りなんだとは思う。

    人に勧めたいかどうかで考えると
    ご自身の判断でどうぞ・・・というところ。

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    2014年08月19日
  • 暗黒の鎖

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     こちらは長編ハード・バイオレンスという括りらしい。内容のスカスカ感は良い意味で好感がもてる。実にストレートにバイオレンスな物語が展開するのだが、普通ではありえないことがお手軽に実現できてしまうところに小説らしさを感じる。それにしても、ラストの展開は肩透かしと取るか小さなどんでん返しと取るか実に微妙であった(笑

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    2013年10月22日
  • 悪虐

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     戦後の浮浪児が苦渋を舐めながら、苦労を重ね巨万の富を手にする。彼は人生の終盤にさしかかり、遺産相続で争うであろう家族に破滅の陰謀を仕掛けるというお話である。スポーツ新聞の連載小説のような趣がある。下世話なエロを絡めた大衆好みな仕上がりである。

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    2013年09月21日
  • 炎の残像

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    恋人が焼身自殺したことに端を発して、周りの人や自分の命が狙われる体験を重ねた主人公・小津。彼は自分や、周りの大切な人を狙ってくる敵を暴くために動き出す。

    暴力シーンやセックスの描写があけっぴろげすぎる。読む気分は湧き上がる一方で、気分が悪くなった。
    恋人がレイプされている序盤のシーン、主人公がグロテスクな拷問?を繰り返してレイプ犯たちから色々な情報を聞き出していた中盤のシーンが印象強すぎる。
    あと、最後のオチが「え?」って感じだった…あっさりしてた。

    30年前に書かれた、流行に乗った小説って感じ。

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    2012年07月23日