【感想・ネタバレ】鬼影(きえい)のレビュー

あらすじ

小出達夫・39歳・塗装工として、川崎の工務店に勤めている。深夜、二人組の男と諍いになり、元プロボクサーの彼は二人をあっけなく倒してしまう。そのとき手に入れた拳銃が彼の人生を変えてしまった!?―― 殺戮と陵辱の限り、性と暴力の魔性にとり憑かれた男を描く。勝目文学の極み!

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Posted by ブクログ

勝目梓『鬼影』光文社文庫。

1990年に文庫化されたハードバイオレンス小説。終盤ではあの三菱銀行事件を彷彿とさせる。さすがに時代を感じるものの、現代小説には無い面白さと魅力を感じる。昔の方がこのような気楽に読める大衆小説が溢れていたように思う。

主人公の塗装工・小出達夫が愛人宅に向かう途中に二人組のヤクザといさかいを起こしたことから、人生の転落の道へ…

難解なブンガクや、緻密に計算され、細部に拘り、リアルな小説も良いが、たまにはこうした肩の凝らぬ小説も楽しみたいものだ。

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2017年10月06日

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