群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親に敷いてもらったレールを迷いなく淡々と歩んで、大きな不幸もなく55歳を迎えたサチコがアルバイトを始めて、いろいろなコトを見聞きし、少し世間を知って行く話。
謎に、嘘までついて人の好意を引き出している女性に憤慨するサチコ。
それに対して、世の中は知らない方がいいってことがたくさんあるからね。そういう人って結構いるのよね。サッちゃんは正義感から、許せなく成るんでしょうけれど。親切にしたければいいし、したくなければしなくていい。
でもね、よかれと思って花にどんどん水をやると、根が腐るからね。それは覚えておいたほうがいいわよ。
…という姉。
何気ないセリフにうなってしまうことが群さんの作品にはありますね。
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Posted by ブクログ
タイトルと帯に惹かれて購入。
12作の短編集で、それぞれ主人公がやめたくてもやめられないことを抱えて生きる姿が描かれてます。
やめられないことに対しては細か〜い驚くような拘りがある一方で、「え、そこは気にしないの?」ってみんなが思うようなところには無頓着だったりして…
例えば、メイクに毎日120分かける女性がストッキングに穴が空いても履き替えるのを面倒くさがったり、
「一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ」の雨ニモマケズの宮沢賢治に憧れる無添加食品に拘る青年が、賢治が短命だったという事実は忘れることにしたり。
そんな風に、自分の都合の良いように解釈して都合の悪い部分は見なかったことにしたり…
でもなんだかそういう部分があるからこそ人間らしくて良いよねって読後はそんなことに気づきました。
わー感動、面白かったっていう感想はわかないけど、不思議と、あーそうそうみんなこんなもんだよね、完璧な人なんかいないしね、良かった、安心したって気持ちに。肩の力が抜けました。