あらすじ
ミネストローネ、チキンのスープ、たまごサンド、アボカドサンド……店に足を運んでくれた方々に、喜んで食べてもらえるよう、アキコは、体育会系で気もちの優しいしまちゃんとふたり、マイペースで店を営んでいる。愛猫のたろちゃんを失った悲しみを抱えつつも、周りの温かい応援に支えられ、日々を大切に生きています。――ドラマ化もされ、ロングセラーになった『パンとスープとネコ日和』の第二弾。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
群ようこさんの物語に触れている時間は、いつでも心が温かく柔らかくなる。
本当に本当に、読むと元気が出る。
自分でも不思議なことに、群ようこさんの本を読んでいると、物語の空間の美しさや儚さに感動して涙が出てくる。自分は本に生かされているのだと感じる。
登場人物のみんな好きだな。特にしまちゃん。
美味しいものと猫が好きな人には是非。
Posted by ブクログ
「パンとスープと猫日和」シリーズ第二弾。
この作品を読みながら何か似ている作品があったと思っていたらNHKテレビの夜ドラ
「作りたい女と食べたい女」だった。
料理好きで気遣い細やかな「作りたい女」と隣りに住むハートは極繊細だけれどガテン系で食欲旺盛、無口で力持ちな頼もしい「食べたい女」
この2人の愛情物語なのだが群ようこさんの本作品に流れる店主アキコとアルバイトのしまちゃんのお互いを多いやりそれぞれの足りないところを補い合う関係がまさにそれかなと感じました。
この第二弾では他界してしまった愛猫「たろ」への想いと、まるで入れ替わりのようにやってきた2匹の猫との生活でかなり紙面は埋まるのだけれど、それと並行してアキコの母の過去と自分の出自の秘密が明らかになっていき、もしかしたら知らなくても良かった事、あるいはやはり知るべきかもしれない事と向かい合い悩む事となる。
Posted by ブクログ
お兄さんの奥さんに2度も会えて良かった。頭の中のモヤモヤが風で流されてとか表現がいい。向かいのママさんの家にお邪魔してたんだね、人を見る目があるママさんに呼ばれるなんか成長だよ。あのイタリアレストランもいい感じ、島ちゃん連れて行くとかよっぽどだね、島ちゃんも片腕のかけがえのないパートナーになっている。田中さんのお節介はキツいけど奥さんとの出会いに進展に結果出会いだね。先生も2回来てくれたけど自信がない時期で助かったのでは。島ちゃんと同じ匂いがするとか面白いしまた出て欲しいって野球チームに島ちゃん入ろうよ。
Posted by ブクログ
前作、アキコの暗い気持ちのまま進み私もふとした瞬間に亡くした。を想い出すきっかけに。距離を感じていたママさんとの関係が経営者として認め始めたのかなと感じます。表紙の通り猫たちの登場に今後の展開は明るくなるのかなと気持ちが落ち着きました。
Posted by ブクログ
アキコさんが悲しいままで終わってたまるものか。
という憤りであっという間に読み終わった、シリーズ2作目。
普段いかにネタバレをせず感想を書くかを信条としている私ですが、今回ばかりはネタバレを含みます。
愛猫たろちゃんを失ったアキコさんのその後。
アキコさんがひたすら悲しみに包まれてる一冊なので、読む人によってはもどかしかったり、その悲しみをしつこく感じる人もいるかもしれない。
でももし自分もアキコさんと同じように、まだ若い飼い猫の異変を様子見したことで失ってしまったら、と考えると、アキコさんには「もっとゆっくり悲しんでいていいんだよ」と声をかけてあげたくなった。
猫が急に亡くなってしまうのは、こういう言いかたはしたくはないけど、珍しいことじゃない。そして原因だってわからないことがほとんど。
それでもアキコさんが自分を責めずにいられない気持ちや、何かにつけてたろちゃんを思い出してしまう気持ちが痛いほどわかる。
けれども悲しみばかりではなく、最後には新しい出会いを得てくれたので、とてもほっとした。そうだよこの場面が見たかったんだ!
猫に深い愛情をささげられるアキコさんが、もう猫と暮らさないなんて選択肢を選んでほしくなかった。
というのは私の都合であって、アキコさんが猫と暮らさない心情も痛いほどわかったのだけども、ご縁があってよかった。
にぎやかな兄弟猫を抱えることになったアキコさんのその後はいかに。
シリーズ3作目をわくわくしながら読むことにします。
あと喫茶店のママめちゃくちゃ好き(笑)ほんと登場人物がみんな素敵だな~
Posted by ブクログ
“パンとスープとネコ日和”の第2弾です~
身の丈にあった暮らしをする
今を大切にしっかり生きる
アキコとしまちゃんを見てると
背筋がしゃんと伸びてきます!
アキコにとって
しまちゃんもたろちゃんも福
そしてお店のドアをあけるお客さんも~
Posted by ブクログ
『ネコが同じ空間にいるだけで、どうしてこんなに幸せな気持ちになれるのだろう』。
私は2019年の暮れから読書&レビューの日々をスタートさせました。それまで本を読んだことのなかった私には、読書によってそこに非日常を体験できることにとても驚きました。そして、950冊以上の小説ばかりを読んできた私がもう一つ驚いたことがあります。それは、小説には猫がものすごくたくさん登場するということです。私は女性作家さんの作品限定で読書を進めています。そんな女性作家さんには猫好きを公言される方も数多くいらっしゃいます。そんな作家さんが猫への想いを自らの作品に落とし込む、これはもしかすると当たり前の結果論なのかもしれません。
さてここに、これまた猫好きを公言されていらっしゃる群ようこさんの作品があります。「パンとスープとネコ日和」と書名に猫が、そして表紙にも猫が描かれてもいるこの作品。全編に渡って猫の描写が途切れないこの作品。そしてそれは、猫を愛する方に必読な群ようこさんの人気シリーズ第二作な物語です。
『母とたろの写真の前に、水と御飯を置くことからはじまる』『朝』、『母にはお米の御飯、たろにはお気に入りのドライフードと、かつおのおやつ』を用意するのは主人公のアキコ。そんなアキコは『ついたろのほうから先に水や御飯をあげてしまう』という中に、『「たろちゃん、元気?」と声をかけ』ます。『写真の中の、のんびりと横になっているたろを見ると、「うん、元気だよ」という声が聞こえたような気がする』アキコは、『ああよかったとほっとして、今日も仕事にがんばろうという気にな』ります。『店にいるときは絶対にそうはならないけれど、家にいても閉店後に外を散歩していても、ふとたろを思い出しては涙が出た』というアキコ。そんな『アキコがこの店を出して何年も経っているわけではないのに、商店街の変化はすさまじ』いものがあります。『経営者が亡くなったり、店が維持できなくなると、すぐに店舗の工事がはじま』ります。『とにかく商店街の店をシャッターが閉まったままにはしたくないので』『どうするの、次、どうするの』と『店の権利を持っている人に』『せっついて結論を迫る』『商店街の店主』たち…そんな話を『喫茶店のママから聞いた』アキコは、自分の店が『夜は閉めている』ことを『迷惑なんでしょうか』と訊きます。『アキちゃんは自分の好きにやればいいのよ。そこまで他人は口を出さないからね』と答えるママは、『アキちゃんの店も、お客さんがたくさん来てくれてよかったわよ。せっかく店を開いて、閑古鳥が鳴き続けているんじゃねえ』と言います。それに『はい、どうにか。ありがとうございます、ママさんにもいろいろ教えていただいて』と『頭を下げ』るアキコ。『あの体つきがしっかりした女の子も、よく働いてるね。いい子が見つかったわよ…』と語るママに『本当にしまちゃんには助けられてます。あの人がいなかったら、私は店を続けられなかったです』と答えるアキコ。『あ、準備しなくちゃ。じゃあね』と『いつものように、いいたいことをいって、あわてて店に入っていった』ママに、『失礼します』と返すアキコ。そんなアキコは、『開店当初は店の前にずらっと行列ができたけれど、最近は少し落ち着いている』という店のことを思います。『順番待ちをしているのも、二組か三組程度になって、あたふたせずに仕事ができるようになった』という今を思うアキコ。そんなアキコは、『何もいわなくても必要な品々をすべて並べて準備万端になっている』と『しまちゃんが仕込みの準備をしてくれ』た店内を見ます。そのことを褒めると、『バッティング・ピッチャーだけじゃなくて、学校に入ってすぐは、用具係をやらされたので、そのへんは大丈夫です』と『照れくさそうにい』うしまちゃん。『彼女は店にやってきたときと変わらず、いつまでたっても初々しい』とアキコは思います。そして、『あのう、いいですか』と『若い女性の二人連れが遠慮がちにドアを開け』ます。『はい、どうぞ』、『いらっしゃいませ』と『厨房からとびだして、二人を席に案内』するしまちゃん。『前にも一度うかがって、とてもおいしかったので、友だちを連れてきました』と話す女性に『どうもありがとうございます』、『ありがとうございます』としまちゃんとアキコは頭を下げます。席に着き、『あれこれ話しながら、やっと注文』を決めた二人組は『ベーグルのたまごサンドとバゲットのアボカドサンド、チキンのスープでお願いします』とアキコに告げます。『はい』と答えるアキコ。そして、『二人の楽しくそして緊張する時間がまたはじま』りました。そんなアキコの日常が淡々と描かれていきます。
“ミネストローネ、チキンのスープ、たまごサンド、アボカドサンド…店に足を運んでくれた方々に、喜んで食べてもらえるよう、アキコは、体育会系で気もちの優しいしまちゃんとふたり、マイペースで店を営んでいる。愛猫のたろちゃんを失った悲しみを抱えつつも、周りの温かい応援に支えられ、日々を大切に生きています。ードラマ化もされ、ロングセラーになった『パンとスープとネコ日和』の第二弾”と内容紹介にうたわれるこの作品。2012年4月15日に第一作が刊行されたあと、このレビュー執筆時までに第五作まで刊行されている群ようこさんの人気シリーズの第二作にあたります。また、このシリーズは主人公のアキコを小林聡美さんが演じてテレビドラマ化もされています。
そんなこの作品で描かれていくのは、書名通りの物語です。第二作には『福が来た』という四文字が冒頭につけられていますが、シリーズ名は『パンとスープとネコ日和』です。『パンとスープ』というのはアキコが経営するお店のことを指し、『ネコ』というのはアキコが飼っている猫のたろのことを指しています。第一作では、長年勤めていた出版社を辞め、母親がやっていた食堂を改装し再オープンさせる一方で、グレーのキジトラ柄の猫のたろがやってきた日常が描かれていました。そんな第一作に続くこの第二作では、前提に大きな差異があります。それこそが第一作の結末で描かれた大きな事象が尾を引く物語です。これは第二作のレビューなのでこのことを書かないことには始まらないので書いてしまいますが、第一作の後半には、”たろちゃん…。噓だよね”、”ごめんね、ずっと放っておいたから。朝と晩しか一緒にいられなかったものね…”と悲嘆に暮れるアキコの姿が描かれています。そうです。あんなに大切に可愛がっていた猫のたろが亡くなってしまう、これが前作の結末でした。それを引き継ぐ第二作には当然ながらたろは登場しません。『ネコ日和』と書名にあっても猫のいないアキコの日常がここには描かれていくのです。しかし、この第二作に猫が描かれないわけではありません。そうです。アキコの記憶の中にあるたろとの想い出の日々がアキコの振り返りの中に描かれていくのです。
『たろちゃんがいたら、今日一日、どこにも行かないで、思いっきり抱っこして遊んであげられたのに』
『しまちゃんの実家で法事がある』ことから土曜日に臨時休業したお店。『自分一人しかいない部屋』に佇むアキコはたろとの日々を思い出します。
『アキコが、たろの大好きなふかふかのボールのおもちゃを手にすると、まん丸い目の色が変わり、 「投げて、投げて」と訴える』。
↓
『力を抜いてたろをめがけて投げてやると、太い体で立ち上がり、短い両手と口でキャッチする』。
↓
『「すごいねえ、たろちゃん」 手を叩いて褒めると、たろは、「やった」という顔でおもちゃをくわえて、たたたっと走ってきて、ぽとりとアキコの目の前に落とし、急いで元の場所に戻って、「投げて、投げて」と訴える』。
たろと遊んだ時のことを思い出すアキコは、『もっと遊んであげればよかった…私じゃなくてたろちゃんが飽きるまで』とアキコが先に遊びに飽きて『もう、おしまい』とその場を終えてしまった過去を悔やみます。そして、『何て自分勝手だったのだろう』とアキコは涙を流します。この第二作には、たろのことを忘れることができないアキコの姿がそこかしこに描かれています。私は猫を飼ったことがなく、猫を亡くしたこともありません。なのでアキコの感じている思いにピタリと寄り添うことはなかなかに難しいのですが、猫を飼われていらっしゃる方には痛いほど共感できる物語が描かれていると思います。そういう意味でも猫好きな方には必読の作品だと思いました。
そして、もう一方の『パンとスープ』については、これまた第一作とはうってかわったお店の様子が描かれていきます。第一作では、お店で提供する料理についてこんな説明がありました。
“お食事 千円(税込み) ◎サンドイッチ、スープ、サラダ、小さなフルーツ(パンは全粒粉か天然酵母。二種類から選べます)”
取材も受けたことでお店は大繁盛を見せますが第二作ではそんな喧騒もすっかり過去のものとなり、
『その日の客数は十組だった。それでも来てくださるのはありがたい』。
という、それでお店としてやっていけるの?と心配にもなる現状が描かれています。当然のことながら『経営者として、あれこれ考えざるをえなくなった』アキコ。しかし、ここにアキコという女性の考え方が垣間見えます。
・『コーヒー、紅茶など、ソフトドリンク類を増やせば、喫茶目当てのお客さんも増えるかもしれない』
→ 喫茶店の『ママさんへの仁義を欠いてしまう』。
・『自家製パンを前に打ち出す』
→ 『善良とまじめさを絵に描いたような、若いパン工房の夫婦を裏切ることになる』。
なんともアキコらしい逡巡がそこに垣間見えます。であるならば、他店に影響を与えない解決策も考えられます。
・『営業時間を延長して夜の集客を増やす』
→ 『自分たちの時間がなくなる』
ここにさらにアキコらしい考え方を見ることができます。『これから先、大丈夫かしら』と思うアキコ。物語では、あることを思いつくアキコの姿を見ることができますが、ここでは伏せたいと思います。元々極めて平坦な物語が故にそれを書いてしまうこと自体ネタバレだと思うからです。いずれにしてもアキコの店では、
・『ベーグルのたまごサンドとバゲットのアボカドサンド、チキンのスープ』
・『食パンのチキンサンドでミネストローネ』
といったメニューが提供されていきます。”食”を前面に押し出した作品では決してありませんが、
『他人様にお出しする料理は、いくらシンプルなものであっても、家庭料理とは違うので、野菜の切り方ひとつにしても、アキコの感覚でいうと、「すっ」としていなくてはならない』。
そんなアキコのこだわりの先に描かれていく『パンとスープ』がお客さんたちの心と胃袋を満たしていく物語は、どこまでもほっこりとした雰囲気感が魅力たっぷりに描かれていきます。
また、物語に登場する人物の少なさもこの作品の特徴です。
・アキコ: 主人公、レストランを経営
・しまちゃん: アキコの店で働く従業員
・ママ: 喫茶店を経営
ほぼこの三人だけで物語は展開していきます。これだけ登場人物が縛られるとそれぞれの人物の人となりがすべて露わになってもいきます。
『本当にしまちゃんには助けられてます。あの人がいなかったら、私は店を続けられなかったです』
そんな風に語るアキコの言葉に見られるように、しまちゃんをただの従業員以上の存在として思いを込めるアキコ。
『この商店街でアキコの店で何かあったとき、まっさきに相談できるのはママなのだった』
自らの母親を亡くし、身内がいなくなったアキコにとって喫茶店のママは何かと相談を持ちかける相手でもあります。物語は、そんな二人の女性を心のおける人と位置づける中に日常を淡々と生きていくアキコの姿が描かれていきます。
『一喜一憂はしない。自分の作りたい料理を作り、それでみんながおいしいといってくれれば十分なのだ』。
そんな風にあくまで真摯にお店に来てくれるお客さんのことを思うアキコ。物語はそんなアキコに次に続く大きな変化を与えます。上記した通り現在までに第五作まで刊行されているこのシリーズ。過去を振り返るばかりでは人生は前に進めません。まさしく必然とも言えるアキコを驚かせる結末は、すぐに第三作も手にしてみたい!そんな期待感満載の中に終わりを告げました。
『たろがいなくなってからは、からっぽの人生だなあ』
シリーズ第一作の結末でたろを失った主人公のアキコ。そんな第一作に続く第二作な物語では、たろのいない日常をそれでも生きていかねばならないアキコのたろを思い続ける日々が描かれていました。たろがいなくなったことがこんなにも物語の雰囲気を変えるのかと驚くこの作品。たろとの日々を振り返る中に猫と暮らす喜びが愛おしく描かれるこの作品。
前作に引き続き、日常を丁寧に描写していく群ようこさんの一貫した筆致に、どこまでもほっこりとした気持ちにさせてくれる、そんな作品でした。
Posted by ブクログ
ページ数が少ないので1時間ぐらいで読めた。
前作で突然亡くなった飼い猫の『たろ』。思い出しては泣き暮れるアキコ。タイトルのネコ日和から、すぐ後継のネコが現れるかと思ったら、ギリギリ巻末に登場。それも2匹とは。
パンとスープのお店は、開店当初の賑わいも落ち着き心配になるほど。素材に拘るが故に、納入先からの値上げ要請にも已む無く応えて行く。近隣は閉店が相次ぎ、お向かいの喫茶店も不安になるほどの状況。世相を反映して、最近の作品かと思って奥付けを見ると2014年の作品。ずっと同じような不況の時代が続いていることに愕然とする。
シリーズ5作目まで購入したので、じっくり読んで行きたい。
Posted by ブクログ
パンとスープとネコ日和の第二弾。
ほっこり系のこの本は癒しだ。
主人公のアキコさんも
お店のスタッフしまちゃんも
商店街で気にかけてくれている喫茶店のママも
みんな素朴ですてきな人たち。
いいこともうまくいってないことも
ふつうのことも何があっても
淡々と、でも丁寧に
毎日を生きていく大切さを感じる。
最後にまたほっこり展開!
アキコさんよかったね。
くさらずにしっかり生きている人を
神様はちゃーんとみていて
しかるべきサインをくれるんだと思える本。
第三弾も読もう!
Posted by ブクログ
手探りで始めたお店も固定客が訪れるようになり安定したかに見えたが、日によってはまったくお客さんが来なかったりと心揺れ不安になりながらも、前の喫茶店のママやしまちゃんに助けられながら何とか日々経営していくアキコ。愛猫たろちゃんの突然の死には私も呆然としてしまい、アキコの気持ちを思うといたたまれなかったが、ひょんなことからたろちゃん似の二匹の兄弟猫をお世話することになり、アキコが少し元気を取り戻してくれホッとした。こんな居心地良くて美味しいスープとサンドイッチのお店が近くにあったらいいな。
Posted by ブクログ
しまちゃん、私も同感。
お節介だと思うよ(笑)
本人はそんなつもりなくて、アキコさんもよい方に考えてるけど、傍から見たら、余計なお世話だし、楽しんでる?ってね。
まぁ、しまちゃんがこう言えちゃうのは、アキコさんとよい距離感を保ってるからよね。
ん。しまちゃん、推し。
Posted by ブクログ
シリーズの2巻。
1巻が良かったのですぐに読み終えました。
自分と同じ年頃の主人公の気持ちに同じ思いを寄せれるので分かる分かると思いながらあっという間に読み終えてしまいます。
主人公の思う日々の思いは同じ年頃の読者は特に共感出来るのではないかと思います。
自身の身体や心だけではなく周りの人に環境も変わっていく日々に寂しさを感じたり、日常に感謝したり。
主人公が訪れるお寺の奥さんとの会話は清々しい気持にさせてくれます。
ちょっと迷ったり疲れている時におすすめ出来る本です。
Posted by ブクログ
あきこさんと、しまちゃんのスープ屋さん。日常のある意味なんでもない出来事。ねこちゃんとの触れ合いや、ママさんとの関わり。ゆったりした気持ちで読めるシリーズ。
Posted by ブクログ
2021年39冊目。
突然のたろちゃんとの別れに涙が止まらない日々を過ごしていたアキコ。こんな思いをするなんてとてもじゃないけど生き物は飼えないなぁ…と思いながら読んでいると…
ラストに『福も来た』のタイトル通りにほっこりあたたかい気持ちになった1冊。
Posted by ブクログ
素材にこだわり、手間ひまをおしまない美味しいサンドイッチと滋味深いスープ。編集者を辞めた後、自分らしいお店を営んでいるアキコは、愛猫を失った悲しみを抱えつつも、温かな人々に助けられ、日々を丁寧に生きています…。
続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
読んでいてほわっとした気持ちになる。
アキコの日々の心情が見せかけのキレイな部分だけではなく、生活感があるのがいい。
今回はママの生い立ちや考え方が垣間みれて、よかった。
人間いろいろあるけど、心穏やかに過ごしたい。
次作か楽しみ。
Posted by ブクログ
前作で愛猫を亡くした悲しみからはまだまだ逃れられていないが、従業員のしまちゃんに助けれられながら、それまでどおり仕事をこなしていく。そうしてお店も落ち着いてきたところで、店の在り方について、また迷いが出てくる。試行錯誤しながら、周囲の人達との関わりの中で、ようやくこれでいいんだと思えてくる。そんな中、縁あって新たな猫たちがやってくる。続編の展開が待ち遠しい。
Posted by ブクログ
『パンとスープとネコ日和』第二弾。先回たろちゃんのことでずっと泣きっぱなしだったアキコが、そろそろ元気になったかな?と気になって読み始めたのですが、やはり泣きっぱなしなので心配になりました。後半やっと安心出来ました。先回から喫茶店のママは口うるさいけどわりといい人だとは思っていたのですが、なんだ、ツンデレさんだったのですね。しまちゃんも、お寺の奥様も、料理教室の先生も、相変わらずいい人たちで和みます。すごい展開があるわけではないのだけど、毎日を心を込めて丁寧に生きているアキコたちの姿に安らぎが感じられて、このほのぼの感がずっと続けばいいな、と思いました。時の流れとともにじわじわと事情が変わっていくこともあるけど、焦って振り回されるより、じっくりじんわり、変化していけるのが一番いいですよね。そういう生き方をしたくても現実は難しいんですけどね。
Posted by ブクログ
何が起きるわけでもなく、アキコさんの日常を描いてるだけなんだけど、なんだかどんどん読んでしまう。個性のあるキャラクターが出てきても、強く反応はない淡々さ。でも亡くなった愛猫を思っていつまでも涙を流す。お母さんのことを思って泣くことはないのに。
会社勤めのいらぬ人間関係の悩みがない分、飲食店だけに商売の悩みもあるようで。住職の奥さんとか、普段の自分とはまるで重ならない世代の近い方々の平穏な暮らしぶりに、会社勤め、家族の悩みを抱えている身としては羨ましく思える。
最後に突然たろちゃん似のネコが二匹やってきて、アキコさんよかったね! ほんと、猫飼いたくなるわー。
Posted by ブクログ
雰囲気としては前作より好きです。たろちゃんのことは別としてアキコの肝が据わったというか、年相応の落ち着きがみえてきて前作より安心して読めました。偏った見方をするところは相変わらず好きになれませんが、典型的なペットロス状態だったのでラストはホッとしたようなこれでいいのだろうかという疑問が半々という感じです。
改めてアキコは寂しい人なんだと思ったのですが、なんだかしまちゃんに先を越されそうですね。隣のママさんといいタナカさんといい、ひとりの周りにはひとりが集まってくるのかな。みんな強そうだけど、孤独と不安と将来に怯えてのことかもしれないですね。しまちゃんは若い。アキコとずっと一緒により離れる可能性の方が高いです。猫は心理的に癒してくれるけど、物理的に助けてくれる存在ではないです。早くアキコが気づくといいなと思ってしまいました。
とりあえずスープが美味しそうでお腹すいてきます。母子のオクラのシーン好きです。こんなお客さん、料理人冥利に尽きるなぁ。
Posted by ブクログ
群ようこさんの「パンとスープとネコ日和」続編です。
相変わらずの温かでのんびりの
アキコさんが
ふとしたときに思い出す
家族同然だった
ネコのたろちゃん
思い出した途端にいつも涙が出て
アキコさんの後悔の思いがあふれてしまう…
その気持ち本当によくわかります。
何も喋れないからこそ人間が
見逃してしまったかもしれない
飼っている動物の不調
「あーしていれば、こーしていれば…」と後悔ばかり思い出してしまう。
けれど普段は
変わらない日常をおくりながら
お店の未來について悩んだり
アルバイトのしまちゃんとの
信頼関係もますます深まり
喫茶店のママさんとも仲良く
なっていきます。
いろいろあるけれど
こういう毎日を積み重ねることがしあわせなんだろうなぁと
ほのぼのしました。
最後にアキコの生活にも新たなメンバーが加わり
また新しい家族とともに過ごす様子が目に浮かぶ感じで私も幸せな気持ちになりました。
Posted by ブクログ
かつての20代のころ、群ようこさんの小説の空気感が好きだったなぁと思い、読み返した。
これといった起承転結がなくて、日常を切り取っていて、それに気持ちが向く時代とか年代とか心持ちとか、合う時があるんだろうと思う。今は、ちょっと、私にはその時期ではないようだった。
Posted by ブクログ
アキコさんはペットロスからなかなか立ち直れないようです。
アキコさんだけでなく、喫茶店のママや料理の先生など年齢による先行きの不安をみんな抱えている。全編通して停滞モードだったけど、最後に希望の光が見られてよかった。カボチャのスープも美味しそう。
Posted by ブクログ
今作も面白く、癒されました!
前作よりも食べ物の描写が上がっていて、どれも美味しそうでたまらなくなりました…!
そして、2匹の新たな猫ちゃんたちもやってきて、次作を読むのが楽しみです!
Posted by ブクログ
面白かったです。シリーズ2作目も良い空気でした。
喫茶店のママが気弱になっていたのでどうしたのかな…と思いつつ、それでも強引に聞いたり気を揉み過ぎないアキコさんが好きです。しまちゃんも良いなぁ。
迷ったり悩んだりするから、前に進める。でも、気持ちの根っこは変えないように…わたしも心に留めておきます。
たろちゃんの悲しみはありましたが、アキコさんの元には2匹の新しいネコチャンがやってきました。続きも楽しみです。
Posted by ブクログ
アキ子に、しまちゃんに、ママにまた会えたことが嬉しい!
前作が原作となっているドラマが大好きな私としては、願ってもない続編でした。
お仕事小説なんだけど、このゆったり感がたまらない。
Posted by ブクログ
パンとスープとネコ日和もそうだったけど、これを読むと猫に会いたくなります。
家や身の回りに動物がいるのっていい。
かぼちゃのポタージュは食べたいなあ。
健全に生活することの大切さが染みる本です。
最後に福が来てよかった。