群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エッセイといえばの群ようこの、ネコを中心とした動物関係のエッセイ集。
父親がフラっと拾ってきたシェパード、勝手にいついた猫、アメリカで買っていて、現地の猫と仲良くなった猫、近所のブタ猫から、家に中に入り込むハチやハエまで、数々の動物との思い出。
エッセイというものは、自分のことだけを書くというのは限界が有るもんで、周りの人、知り合いを敵に回す気でネタにしていうしか無いものであるが、自分の家の動物、それも既にこの世にいないものであればネタにできるもの。ということで、いつもに増して遠慮なく書いている感じがある。
いくつかは脚色もあるのだろうが、それなりにドラマチックな話が多いので、普通にお話として楽しめるだろう。というか、そこまでできているのなら、小説化したほうがいいように思うのだが。
ただし、「オス猫なのにコマネチ」であったり「ゴルビーのかぶっている帽子」であったりという時代感覚や、別の意味で、次々と飼い猫が変わるあたりも時代の違いだろうか。今なら猫は20年くらいは生きるわけで、寿命が5~10年程度だったように書かれているのには若干の時代錯誤というか、違和感を感じてしまう部分はある。
エッセイらしく私はこう考えた、みたいな部分は少なく、普通にエピソードとして楽しめるものなので、エッセイ初心者にも読みやすいだろう。
ただ時代性だけはね…。 -
Posted by ブクログ
だいぶ前になってしまいますが、談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは少しずつ読んでいこうと思っています。)
群ようこさんの作品は気づけば意外と読んでいたようで、8冊目くらいになるのですが、なぜかいつも記憶が曖昧で、「ああ、そうだった『かもめ食堂』の人だ」とか「あぁ、あのお母さんと弟がすごい人だ」とか、読みながら思い出します。
まずは漢方の先生のところに通っているというお話から。50代になると不調が様々起きると書いてあって戦々恐々としてしまいます。こんなにも熱心に(?)漢方を服用したりリンパマッサージを受けないと、健康を保てなくなるのかしら、と良い意味で心構えができました。不思議なことに膝の痛みと悲しみが繋がっているというエピソードも面白かったです。
それから群さんは健康診断には行かないけれど、歯科検診には行くというのも妙に納得しました。最近は人間ドックに行っても何かしらひっかかるし、再検査に行ってもありがたいことですが、要観察だし、なんだかな~と思っているのですが、私も歯科検診はしっかり行きます。なんだかすごく共感したところでした。(それでも私は人間ドックに行くのですが)
お母さん、弟さんのお話もやっぱり出てきました。会話ができない人には何を言ってもダメなんだと思わされるエピソードでした。
全体的に特段笑えるとかはないのですが、近所のおばさま方の井戸端会議を聞いているようで面白かったです。 -
Posted by ブクログ
群ようこさんが50代前後の頃のエッセイ。
本を読む事の面白さは、人の人生を覗き見て、自分の生活に役立てられるところだと思う。
例えば、50代頃の人のぬるい生活は、身体を冷やさないように、食べすぎないように気をつけたり、体調を振り返りながら工夫して過ごしている。
人それぞれ考え方や行動は違う。わたしとは違う人が、自分の体調についてこんな風に考え、行動しているんだなあと知ることができる。
女友だちとカフェで話すことで得られそうな内容のエッセイ。
しかし、友達のいない、人と会うのを面倒に感じるわたしのような人は、このエッセイで人生戦略を立てようと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ思っていたのとはちょっと違っていた。
こんな世間知らずの55歳いるかな〜?
浮世離れしている感じで共感しづらい。
結局のところ、平凡な人生をつつがなく過ごす、周囲の人たちとも波風立てずにやっていくことが人生の後半を生きる上で大切なのかな。
サチコのお姉さんの言葉には共感。こういうお姉さんほしい。
「とにかく体が資本だから。自分で体調をコントロールしなくちゃだめ」
「世の中には知らないほうがいいっていうことがたくさんある」
「よかれと思って花にどんどん水をやると、根が腐る」
「身内の考え方だって変えられないんだから、他人の考えを変えられるわけがない」 -
Posted by ブクログ
◼️ 群ようこ「かもめ食堂」
ヘルシンキの食堂に妙齢の女子3人。ほのぼのと北欧。
アキ・カウリスマキという映画監督が好きで、フィンランドには好感と興味を持っていた。映画化作品が観なかったけれども、最近なじみの映画館でかかり、その話を古書店でしていたら目の前にあった原作。すぐ購入。ほのぼの。
古武道の道場主の父を持つ38歳のサチエは料理を勉強し弁当のメニューを作る企業に就職、いまの日本では自分の思う味で開業できないと、ふとフィンランドに行くことを思い立ち、偶然資金が出来たのを機に旅立つ。レストランを構えたものの、少女と間違われ、人見知りのフィンランド人はなかなか入ってこない。そのうちに40代のミドリ、50代のマサコという、まさにフィンランドに流れてきた2人も手伝うようになり・・
ほのぼの。日本の家庭の味にこだわりのあるサチエは海苔で巻いたおにぎりをしきりに薦めるが、フィンランド人は頼もうとしない。
資金に余裕があるせいか、サチエは自然体でミドリ、マサコの事情を聞き、願い通りに店員にする。いずれもいつのまにか年齢を重ねてしまった女性たち。映画ではサチエが小林聡美、ミドリが片桐はいり、マサコがもたいまさこ。いつも店の中をじっとにらむフィンランド人女性の状況も、妙にリアルで人間ぽい。最後に事件は起きるが軽く解決。
お客さんは増えるが、ほのぼのなまま、進展は正直なく、どこへ向かうかも不透明な中終わる短い物語。それが特徴か。まだまだいろいろ展開してほしいな。そのうち映画も観て、続編を待ちます。 -
Posted by ブクログ
親に敷いてもらったレールを迷いなく淡々と歩んで、大きな不幸もなく55歳を迎えたサチコがアルバイトを始めて、いろいろなコトを見聞きし、少し世間を知って行く話。
謎に、嘘までついて人の好意を引き出している女性に憤慨するサチコ。
それに対して、世の中は知らない方がいいってことがたくさんあるからね。そういう人って結構いるのよね。サッちゃんは正義感から、許せなく成るんでしょうけれど。親切にしたければいいし、したくなければしなくていい。
でもね、よかれと思って花にどんどん水をやると、根が腐るからね。それは覚えておいたほうがいいわよ。
…という姉。
何気ないセリフにうなってしまうことが群さんの作品にはありますね。