群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
再読。
何回も読んでいるので内容はほぼわかっているが、読みたくなる短編集。
OLを風刺し面白く描くも、暖い目で書かれているところが好ましい。
今となってはOLという言葉も死語だな。
特に次の話がお気に入り。
「いつでもどこでも誰とでも」一番面白い。文字どおりなのだが、あっけらかんとした美人の同僚の話。
「結婚するならホドホドの人」お嬢様女子大を卒業し、良い結婚をするために奮闘する母娘。
「ハイヒールで全力疾走」秘書である姉を弟の目から見た話。
「気くばりのひと」先輩OLに嫌われないようマニュアル本を読み込み気くばりに全力を注ぐが新人OL。
「変なひと」女性社員より男性社員と仲が良いOLから見 -
Posted by ブクログ
人の一生を描いた物語は、放物線グラフを描いている気がする。
上向きの時期があり、短い頂点を迎え、下降線をたどる。
自分が下降線をたどっている事に気づかない、あるいは認められない人間の感情が、「切ない」「気の毒」「往生際が悪い」「みっともない」と感じさせるドラマになる。
ハルエの生涯もそうだ。
昭和ひとケタ生まれの女の一生。
たくさんの兄弟の中で、与えられた役割を果たす。
弟や妹の面倒を見て、一生懸命働いて家計も助ける。
やがて縁あって嫁いで行けば、自己主張する事も許されず、理不尽だと思う事があっても、夫に尽くさなければならない。
読みながら、同情する。
頑張れ、頑張れ、と応援する。
そ -
Posted by ブクログ
今年になってから、平積みで売っているのを見たので新しいのかと思ったら、何度も再販されているものでした。
料理上手な人のブログが本になったりする一方で、料理の失敗は他人事と思えない人もやはり多いらしい。
もちろん自分も。
だいたい、プロとアマの違いの一番の大きさは、プロは常に変わらぬレベルと味をお客さんに提供できる事じゃないだろうか?
“常に変わらぬ味”ここ大事。
素人はそうではない気がする。
長年主婦をしていても、「この大根、煮込んでもちっともやわらかくならない!」「カレーに男爵入れたら全部溶けちゃった!」「かぼちゃの煮物、鍋の蓋取ったら皮しか残っていない!」
私のあるある。
この本には親近感