群ようこのレビュー一覧
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さりげない日常を綴った群ようこさんのエッセイ。
めずらしく解説を先に読んでしまったのですが、なんとも的を得ていて、心のこもった文章。
もとしたいづみさんという絵本作家の方で、”30年前(どひゃー!)”とあるように、「本の雑誌社」で助っ人をやっていらした方だそうです。
その頃の群さんのエピソードを交えて、この本の良さと感想が記されています。
そして私も、まさにこの解説に書かれた感想には同感するばかりなのでありました。
自分の感想というより、もとしたさんの解説が素晴らしいので、後半をそのまま引用させていただきます(*^_^*);
「小福歳時記」は、群ようこの日常のあれこれをつづったエッセイ集であ -
Posted by ブクログ
不倫は悪いこと!と強調するほどでもないけど、特に同性に関してだが不倫を自慢する人間はロクでもないと思っている。だが世の中には、「不倫だって美しい」と賛美せんばかりの風潮もあるような気もして、この本も積極的に楽しめるかどうかわからなかった。何故、この本を佐藤優は薦めたのだろう…
読んでみると、案外面白かった。渡辺淳一のようなドロドロ感はなく、それと示唆されることが書いてあっても、描写自体は至って淡白。不倫する側が語り手であっても、「そうかなぁ?」と入り込めないようなところはない。語り手も含め登場人物が動揺しているような場面でも、著者自身の冷めた視点が文章の内部に組み込まれている、と言うのか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の意思で芸者になりたい!と子供の頃に決めた
信念のもとに、つらいことも笑い飛ばしながら
強く明るく生きる小美代姐さんの戦前、戦後を挟んだ
半生を描いたステキな本でした。
戦争の痛み、悲しみ、苦しみもすごく伝わってきますが
悲しさにも必要以上に尾ひれをつけず、いつも通りの群さんの
語り口調でぐいぐいと前へ前へと進んでいくので
笑ったり泣いたり考えされられたりしながらも
小美代姐さんのどんどん前に歩いていく姿に励まされます。
見たことのない花柳界を垣間見れたり
お稽古や芸事、所作、着物など、興味のある
分野のお話もいっぱいであっとゆう間に読み終わりました。
続編も購入しているので読み進める -
Posted by ブクログ
小説なんだけど、群さんのエッセイ「ぬるい生活」そのまんまのような。50代独身の友人同士の女性三人が同じマンションに住んで淡々と日々を送っているって話で。特に何も起こらない何も変わらない。仲がいいんだけど、つかず離れず踏み込みすぎず、でも気を配り合うって感じの友人三人の関係がいいなあと思った。互いの体の不調を嘆き合えるだけでもすごくうらやましい。あと、まったくがんばらない感じ?にものすごく共感。運動しなきゃとは思うけれども、どうしてもできない、とか。中高年の恋愛とかいわゆる婚活とか自分にはありえない、とか。覇気がないのかもと思うけれども、そういう人も自分以外にいると思うとほっとしたり。
ただ、親