あらすじ
「クツ」を「クソ」と読み間違えて自己嫌悪、「一つ買ったら三つ捨てる」の習慣で物減らしに挑戦、年をとり頑固になったネコを「できるだけ、がんばれ」と激励、ネットの罵詈雑言に憤然、エンディングノートの書き方に逡巡。……長く生きてると何かとあるけれど、控えめな気合いを入れて、淡々と暮らしていこう。人生の視界が広くなるエッセイ。
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Posted by ブクログ
本文にも何度か書かれていたが、
『この程度の文章なら自分も書ける』
『あんたのせいで自分がデビューできなかった』
みたいに思う人は多いのだろう。
そう思わせるような何気ない日常をさりげなく書ける 群ようこ、私は「すごい!」と思う。
エッセイ以外に「かもめ食堂」や「パンとスープとネコ日和」などに描かれる世界観。その素晴らしさこそがこの人の魅力だと思う。
「生き方」は人それぞれでいいと思うし、群ようこと私は全く違う方向の人生だが、人として共感できる部分と、この人のたたずまいにあこがれる気持ちで、これからも群ようこから目が離せないだろう。
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群ようこさんのエッセイ。日頃感じたことを、普段思っていても外ではなかなか言えないようなことも含め、まるで友達と話しているかのようにストレートに書かれていて、楽しめた。
思わずクスッと笑える場面から、社会に対する疑問、憂いまで、共感する内容が満載。
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コロナ禍、トイレットペーパーを探し求めて、歩き回った事に、頷きながら、読んだ。私も強欲ばばあにはなりたくないと、「犬掻き」で、もがきながら泳いでる。
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【正しい?おばちゃんの痛快ツッコミ】
「かもめ食堂」の群ようこさんによる、何気ない日常エッセイ。自称“おばちゃん”こと群さんが、日々出会う人々や出来事をコミカルに、そしてちょっとシニカルにツッコミを入れていく様が何とも痛快で気持ちよく、とても楽しい本です。滑稽な読み間違いで自己嫌悪に陥る話、サッカー観戦でなでしこジャパンの相手チームに腹を下せと祈る話、職業占いで看護師の道を断たれた話など。カフェで読みながら笑いをこらえるのに必死で、隣のお姉さんはさぞ不審に思ったことでしょう。
群さんの日常には様々な人が現れますが、これがまた面白い。自己中オバサン3連発、小学校受験の面接のための洋服に50万をつぎ込むママ、スマホの使い方に頭を悩ますお友だち。直接は気が引けて言えない「本音ツッコミ」が、言えなかった後悔の分、3割増し?で活字になって踊ります。読んでいてなんか既視感があると思ったら、実家に帰った時の母親の世間話によく似ているのでした。この世代の方々の、年数に刻まれた苦労や努力に裏打ちされたツッコミセンスには舌を巻きます。
最近ある女優が「アンチ・エイジング」という風潮に疑問を呈して、多くの同世代の方の共感を得たことが話題になりました。本書のタイトルにも感じることですが、いつまでも重ねる年齢に抵抗するよりも、年齢に見合った力の抜けた自然体でいるほうが小気味良い印象を受けます。それは、「正しいおばちゃんとして淡々と過ごしていこう」という筆者の決意にも表れています。
最初から最後まで愉快な本ですが、部分的に例えば若い人が頭を使わないようになった、等の決め付け感があったのは惜しかったです。ですが、それも含めてありのままの気持ちを綴っているところが魅力なのかもしれません。とにかく笑いたい方、最近世の中どーなのよ、と思うことが多くなってきた方には是非。群さんが話し相手になってくれることでしょう。
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相変わらず、あーね。
と、同意したくなること多し。
その中で、不動産を持って家賃収入のある人の話で、今の世の中家賃を踏み倒す人がかなりの数いるらしいということ。
そして、踏み倒されても、出て行かせられない、、、、そんなわけで、新しい人も入れられないし、家賃収入もない、、、そんな思いするくらいなら。と、手放す人が多いらしい、、、
しかも、払えない理由。
他のことでお金使っちゃったから。
ないものはない。
だそう。
普通に子どもが二人いる四人家族とかでもあるらしく。どんな環境、、、、と思わないでもないが、うちの会社にいる借金家族がまさにそんな感じ。
いるんだ。結構。と、思ってしまった。
犯罪は犯さないが、人に迷惑かけまくる人種。
これ案外たくさんいるのかもね。
そんなふうに思うことについて、群ようこさんのバッサリ切り倒すエッセイ毎度毎度ストレスたまるような、スッキリするような。つい読んでしまう一冊です。
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#部屋ぼろぼろ
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著者の本はこれまで何冊か読んできて親近感あり好んでいたけれど今回は執筆時の年が自分も近いこともありより寄り添って読めた。でも遠回しに自分に悪評をする人への牽制的な文章が何箇所か出てきていてこのエッセイで思いを解放しているようにも思えた。エッセイだからそれでいいのかもしれないけれど少しイメージが変わったかな。
Posted by ブクログ
群ようこさんの作品は、20代の頃好きでたくさん読んでいた。猫が出てくる話や、力の入らない感じの話が好きだった。
久しぶりに読む彼女のエッセイは昔感じた印象と少し変わった。
これが年をとると言うことか?この本が書かれた時の彼女の年齢に自分が近づいたということか。
人の振り見て我が振り直せ。自分の物差しだけで判断するのは危うい。
寄る年波には平泳ぎ、無理せずゆっくりと進んでいきたいものだ。