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Posted by ブクログ
頭が悪くて仕事はできないのに人受けがいい後輩。
旦那の七光と強運でどんどんのし上がっていく同僚。
役に立たない目ざわりな先輩。
職場の人間関係に悩まされながらも毎日を踏ん張って生きる、
12人のOLたちの物語。
つーか短編集。
***
群ようこは面白い。
私は「なんでもない日常の中に潜む不満や面白み」を敏感に察知して、
それを上手に描いていく人が大好きだー!
映画監督なら荻上直子。(『カモメ食堂』とか)
漫画家ならよしながふみ。(『きのう何食べた?』とか)
そんでもって作家なら群ようこ。
職場にいる様々な人に不満を抱きつつも、
それをあえて出さず静観を貫くOLたちは、
特筆すべきことが見当たらない人ばかり。
だから無印。
でもそんな無印な人たちを描いていくのって、多分相当難しい。
ここはもうさすが群ようこと言うしかない。
この短編集、無印シリーズとしてあと何冊か出てるみたいだから、
もう絶対絶対読破する。
Posted by ブクログ
再読。
何回も読んでいるので内容はほぼわかっているが、読みたくなる短編集。
OLを風刺し面白く描くも、暖い目で書かれているところが好ましい。
今となってはOLという言葉も死語だな。
特に次の話がお気に入り。
「いつでもどこでも誰とでも」一番面白い。文字どおりなのだが、あっけらかんとした美人の同僚の話。
「結婚するならホドホドの人」お嬢様女子大を卒業し、良い結婚をするために奮闘する母娘。
「ハイヒールで全力疾走」秘書である姉を弟の目から見た話。
「気くばりのひと」先輩OLに嫌われないようマニュアル本を読み込み気くばりに全力を注ぐが新人OL。
「変なひと」女性社員より男性社員と仲が良いOLから見た他のOLたちの話。
Posted by ブクログ
OLたちの日常を短く描いた短編集。
ひたすら現実味のある女性たち(OL )の嘆きや葛藤に圧巻された。
中でも印象的だったのは、昔からいじめられっ子で、社会人になってからは絶対にいじめられまいと実用書をしっかり読んで人付き合いをしていく女性の話。
実用書に書いてあることばかり実践していると、知らぬ間に先輩たちから嫌われていた、というエピソードがぐさっときた。
…やはり、心当たりのあるエピソードほど印象が強い。
なので社会人ならなおのことこの小説を親身に受け入れることができるのではないだろうか。
OL をやったことがないから、本当にこんな陰湿な嫌がらせや葛藤が起こるものかは分からないが、少なくともドラマや小説から培ってきたOL 像を見事的確に捉えていたと思う。
OL に対する認識を読者がいかに
作者と共有しているか、でおもしろさが変わってくる、そんな小説ではないかと思った。
日頃あってもなかなか口に出していえない鬱々とした気持ちをこの作品の登場人物たちが代弁してくれているので、読む人によっては「私だけがこう思っているわけじゃないんだ」という心強さや安心感を得ることができるかもしれない。
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