あらすじ
大学卒業後、転職を繰り返して「本の雑誌社」に入社し、物書きになって四十年。様々な人との邂逅、仕事における大小のトラブル、愛猫との出会い、趣味の着物や麻雀、母親との確執、映画「かもめ食堂」、出版不況……思い返せば色々あった。でも、何があっても「だめになったら、それはそれでしょうがない」と淡々と書いてきた。自伝的エッセイ。
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人生って
この先の人生に何が起こるか分からないから人間は面白おかしく生きていくことが出来る。なるようにしかならない生き方をしている著者は、だからこそ力強くやっていけるのだろう。
亡くなった鷺沢萠の素顔が垣間見られて(喋り方、乱暴な車の運転など) 読んでて楽しかった。
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群ようこの半生を辿ったエッセイ。
鷺沢さんとの関係や有名編集者との関係など知らないことが多くて興味深く読めた。家族の問題その他、普通なら書きにくいのでは?と思うようなことでもはっきり書いていることが群ようこらしく共感出来た。
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群ようこさんの、物書き人生を振り返る内容のエッセイ。
こういうエッセイって、群さんにはめずらしい。
群さんにとっては、過去の悲しいことや、怒りの感情を改めて思い出して文章化するのはなかなかつらいことなのではないかと思ったけど(それくらい、激怒の感情が伝わってくる近年の出来事があり)、読む方としては興味深く、たのしく読みました。
手書きからワープロ、パソコンと移り変わっていくのは、歴史の証人だなぁ。
亡くなった仲間への眼差し。
かもめ食堂のこと(キャストと舞台まで決まった映画化ありきで小説の執筆依頼があったとは驚きだ。書き直しのときは、周囲も相当気を遣っただろうな。もたいさんご本人が言うとは)。
れんげ荘のこと。
本って、こうやって作られるんだなぁって、興味深い。
それとも、群ようこさんが大先生だからこうなのかな?
読者を想定せずに書いているって、さらりと書いていたけどすごい話だ。
物書きの方って、読む人に届くようにとか、メッセージとかあるのだと思っていたが、群さんは、世に出た本のことは、読み手に委ねます、任せます、という潔さ。
長くコンスタントに仕事をしていくには、これくらいの腹の据わり方をしていないとならないのかもしれない。
Posted by ブクログ
スラスラと気軽に読める文章に、
作者の生きてきた時代の空気、
その中で何を思い、何を選択してきたか
とても興味深かった。
人との関わりも、芯の通った眼差しで
見つめ、判断し、どうすべきかを
決めて生きてこられたのだなぁと。
トラブルへの対応も、怒りの沸点も
この作者の魅力だなぁと
しみじみしたり、共感したり感心したり、
とにかくあっという間に読めてしまった。
Posted by ブクログ
世代は違うけれど、なんだか群さんの本はずっと読んでいたくなるし、共感できる。飾らないところがいいなぁと思う。家事や育児の合間に読めて、ちょうどいいエッセイだった。
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波瀾万丈な人生ですが、語り口が淡々としているせいかとても強い方だなという印象を受けた。
上司と馬が合わなかったり、環境が合わなかったりと転職を繰り返したエピソードは、私も重く考えすぎずガンガン行きたい場所へ進んで行こうと後押ししてもらった。
鷺沢さんのエピソードについても、色々なところで関係者があーだこーだと書いている記事やブログがあったが、
群れさんのエッセイは、1番友達としておねいちゃんとして関わってきた人の書いたものだ!とグッときた。
Posted by ブクログ
50ページ以降はただの愚痴
私、可哀想な子なの感が出ていてうざいなーと思いつつ
他人の不幸は蜜の味だしなーと思いながら読んでました。
物書きさんだけあって、文章は読みやすいので参考になりました。
タイトルは哲学的過ぎるので変えたほうが良さそうかも
Posted by ブクログ
最近群ようこの著作を何冊か読んだが、何となく愚痴っぽい感じでイマイチだなーと思っていた。
でもこれは良かった。愚痴っぽい感じはあるが、自分を突き放した感じが群ようこの本領を発揮している。
そうだよ、こういうのを読みたかったんだよ群ようこは。
大学卒業後、転職を繰り返して「本の雑誌社」に入社し、物書きになって四十年。様々な人との邂逅、仕事における大小のトラブル、愛猫との出会い、趣味の着物や麻雀、母親との確執、映画「かもめ食堂」、出版不況......思い返せば色々あった。でも、何があっても「だめになったら、それはそれでしょうがない」と淡々と書いてきた。自伝的エッセイ。
Posted by ブクログ
群ようこさんが半生を綴ったエッセイ。
鷺沢萠さんの話や、「かもめ食堂」の話が出て来て、興味深く読んだ。
鷺沢さんの事を今も大切に想われているんだな、とちょっとしんみりした。
Posted by ブクログ
群さんの半生を語ったエッセイ。
編集関係のやりとりとか
わりと書きにくそうなことも書くね。
物書きの心理が知れて、おもしろかった。
本当は仕事なんかしないで
ずーっと本を読んで過ごしたい。
ああ…激しく同意します。
群さんが勤めていた「本の雑誌社」も
そういう人たちが始めた会社ですものね。