あらすじ
齢六十八にして、お茶を習うことになった。事のはじまりは、今から二十年以上遡るのだが、当時、私の担当編集者の女性と、還暦を過ぎたとき、自分たちはどうしているかといった話をしていた。私は、
「いつまで仕事をいただけるかわからないけれど、仕事があればずっと続けていると思いますけどね」
といった。私よりも二歳年上の彼女は、
「私はお茶の先生ができればいいなと考えているのですけれど」
というので、
「そうなったら、私もお弟子になる」
といったのである。
(本文より)
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同じ流派なこともあり、自分が習い始めた頃を懐かしく思い出し、「そんな事、気にする?」な面白エピソードもあって楽しめた。
先生も絶賛だったのて、社中で回し読み中。
Posted by ブクログ
群ようこさんの表現力って面白いから好きです
ただ茶道の話でもろもろ引っ張りすぎかなって思った(まあ茶道がテーマなんやが
あと茶道やったことないけど、何かと制約とか決まりとか手順とかルールがうるさすぎて自分には無理すぎやと感じた
Posted by ブクログ
初心者にも楽しく読めて、役立つ本でした。
群ようこさんのするする読める文章、お茶のお稽古はするする行かない様子がありありと伝わってきました。
読み物としても面白いし、初心者がちょっとしたお茶席に招かれるには適当な知識も入ってきて、楽しみながら学べる一冊です。
Posted by ブクログ
茶道の指南書のようにひたすら丁寧に茶道の手順だけが書いてあるのに、何故か楽しい♥️
言葉もお道具もよくわからんので、こんなに映像として浮かばない本もないくらいなのに楽しい本だった
Posted by ブクログ
長編のエッセイといったところでしょうか。
イメージしていた感じとは多少違っていましたが、興味深く読みました。
ただ、お茶(茶道)に興味がない人にとってはちょっと読みづらいかも…と思います。
個人的には昔のお稽古を思い出し、懐かしく思ったり共感したりでした。
Posted by ブクログ
昔、茶道をやっていて、もうちょっと年老いたら再開したいなと思っている。
だから、このタイトルには思わず反応してしまった。
最初から最後まで、ひたすらに茶道の話。
関心や知識のある人でないと、1冊読み切るのはなかなかしんどいのでは?
茶道の細かなルールや、関連知識、お着物の着付け…そういえば、やらなきゃいけないことがいっぱいあったんだった。
お茶とお菓子を頂くだけではなかったと思い出して(当たり前!)、再開のハードルがちょっと上がってしまった。
Posted by ブクログ
昔、お茶を習ったことがあって、興味があったので、手にとって読んだ。いろいろとやらかしている失敗談が新鮮で面白かった。年をとっても挑戦し続ける姿勢がいいなと思う。季節に出てくるお菓子がおいしそうだった。
Posted by ブクログ
勤め始めた頃しばらく茶道を習っており、群さんもどうやら流派は同じようで懐かしく読んだ。
お手前の手順で頭がパンパンになって、他のことを一切考える余裕がなくなり、
稽古が終わると頭がスッキリした。
ただその手順を文章で読むのはちとしんどいものがあった。
一から学ぶのはさぞ大変だろうが
歳を重ねてから新たに覚えることや打ち込めることができるのは素晴らしい。