群ようこのレビュー一覧
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ネタバレ自分の家の車が汚れるのが嫌で、よその家の前でボール遊びをしていてその家の人に叱られたら、子どもの前で「うるせぇ、くそばばぁ」と言った父親。
着物を着ている著者に向かって「パンツのご試着なさいますか」と言う店員。
どんなふうに「横浜ランドマークタワー」と言っても「カシコマリマシタ。花巻温泉デスネ」と言うカーナビ。
カーナビは置いておいても、他の例は私の常識の範囲外で大変驚きました。
世の中いろんな人がいて、いろんなことが起こるんだなぁと思いました。
場合にもよりますが、思いもよらないことが起きても、その違和感を楽しむ心の余裕を持ちたいと思いました。 -
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群さんのエッセイはだいたい同じテイストなので、新たな衝撃はない…それが最初読み進まない原因。
でも、読み始めればおもしろいのです。
そして、発見がある。
今回は、高橋睦郎さんのお宅の写真集「ロクス・アモエヌス」。15000円+税という恐ろしい価格の本ですが、早速借りました。
写真・沢渡朔、空間デザイン・半澤潤、これらのお名前もこれから確認していくことになりそう。
もう1冊、「ノスタルジア食堂」。副題が「東欧旧社会主義国のレシピ63」。群さん自身の30年前の中国でのエピソードが印象的でしたが、紹介された本は、エピソードとは関係なく読みたくなりました。東欧旧社会主義国、思うところがあります。
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れんげ荘物語、第9作品目。
一心不乱で働いていた会社を40代で退職し、オンボロアパートれんげ荘で貯蓄を切り崩しながら無職で生きているキョウコさん。でも孤独ではないんだよなぁ。ご近所さんにも友人にも恵まれてる。若い甥と姪がキョウコの生き方を理解して支持してくれている。この上なく羨ましい。未だガラケーのキョウコにスマホをもたせる計画の中、甥のケイが言うセリフにかなり共感した。スマホを持つことが、2年ごとの機種変が、一生死ぬまで続くのかと思うと「何だか大きなものにうまいこと巻き込まれているような気がする」と。もちろん便利だけど、、人生はスマホありきなのか?と私も考えてしまった。もちろん、すごく便利な -
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ネタバレれんげ荘物語新作~。
雑草とは・・・?
雑草魂とか、なにか比喩的なことなのかしらと思っていました。
まさか、まさか、キョウコがれんげ荘周りの雑草とりに精を出す話だとはね笑。
仕事をしていないし収入もないけど、なにかやることがあると嬉しい、という気持ちはわかる。
だからキョウコはれんげ荘の共用部分(トイレやシャワー)の掃除や花生けもするし、雑草とりもするんだよね。
ていうか、今回もぶっちゃん出てこなかったじゃん。
ぶっちゃんだけでなく、キョウコお気に入りの偶然会える犬猫(棟梁とか)一切なし。
チユキさんの内縁夫との関係を「恋愛」と呼ぶのかどうかは、私はよくわからなかった。「恋愛」要素は、てっ -
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バリバリのキャリアウーマンが、仕事を辞めて古びたアパートで毎月10万円で生活するシリーズの7作目。
前作を読んでからしばらく間があいてしまっていたので、細かい部分を忘れていて、思い出しながら読みました。
1作目を読んだ時は、主人公のキョウコさんは自分より5歳くらい年上だったけど、今回は年齢が明記されていなかったので、作品中で1作目から何年経ってるのかわからず、ひょっとしてしばらく読んでない間にキョウコさんの年齢を追い越した?!と思ったりもしたけど、キョウコさんも作中で歳を重ねていたようです。
キョウコさんのキャリアウーマン時代の思い出話から察するに、バブル時代の人のよう。自分は氷河期世代な