群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
このシリーズも9作目を迎えるとキョウコさん推定で60歳あたり、実家で迎える賑やかだったお正月も変化していき今年は甥も姪もいなくて兄と義姉の3人にお猫さまたち。愚痴のでる人じゃなかった義姉の口からも寂しさが滲み出たりしてました。
キョウコさんも昨日のことは思い出せないのに、昔のことは俄かに思い出したりと老化が進んでいるようです。
ミニマムでマンネリな暮らしぶりのなか些細な幸せにトキメキき、チユキさんの悩みに耳を傾けたり、義姉の心配に遠慮したりと均衡を保ち、友好関係を崩さずに慎ましく生活してる。なんといっても長年10万円/月の生活を維持してきたわけだから筋金いりです。
私もまだ働いているのですが -
Posted by ブクログ
れんげ荘に住む無職の独身女性3人の日々を描いた、シリーズ第3段。
昔、企業で働いていた時にストレスで体調を崩し、今は貯金を切り崩しなから暮らすキョウコだが、やはり家族や世間に対し、なんとなく引け目を感じている。
「世の中のイメージというのは、恐ろしいものだ。以前勤めていた、社会的に名前が通っている会社で働いているというと、実際は会社の人間関係や仕事で疲弊していたのに、優秀で溌剌とした女性のように誤解される。そのときに比べれば、収入はゼロになったにせよ、はるかに体調もよくなって、精神的には満足しているのに、気の毒な人生を送っているかのように思われる。社会というか人が無意識のうちに決めている、年 -
Posted by ブクログ
群ようこさんの「パンとスープとネコ日和」続編です。
相変わらずの温かでのんびりの
アキコさんが
ふとしたときに思い出す
家族同然だった
ネコのたろちゃん
思い出した途端にいつも涙が出て
アキコさんの後悔の思いがあふれてしまう…
その気持ち本当によくわかります。
何も喋れないからこそ人間が
見逃してしまったかもしれない
飼っている動物の不調
「あーしていれば、こーしていれば…」と後悔ばかり思い出してしまう。
けれど普段は
変わらない日常をおくりながら
お店の未來について悩んだり
アルバイトのしまちゃんとの
信頼関係もますます深まり
喫茶店のママさんとも仲良く
なっていきます。
いろいろあるけれど -
Posted by ブクログ
初めての郡よう子さんの作品です。
読者友だちからのおすすめで貸していただいたのですが、
とてもほんわか温かいお話でした。
ねこちゃんを飼ったことはないのですが、
動物全般大好きなので
ねこのたろちゃんとアキコの暮らしを見ていてとても癒されました。
家族関係の複雑な感じも暗く重い感じではなく、カフェの様子も
素敵で温かい気持ちになりました。
いろいろな家族の在り方の中で
自分らしく日々を生きている
主人公に共感し、ドラマにもなったというだけあって、背景や様子が目に浮かぶようでした。
たろちゃんという家族のことを思うアキコの気持ちは痛いほどわかります。とても素敵なお話でした。 -
Posted by ブクログ
相変わらず、あーね。
と、同意したくなること多し。
その中で、不動産を持って家賃収入のある人の話で、今の世の中家賃を踏み倒す人がかなりの数いるらしいということ。
そして、踏み倒されても、出て行かせられない、、、、そんなわけで、新しい人も入れられないし、家賃収入もない、、、そんな思いするくらいなら。と、手放す人が多いらしい、、、
しかも、払えない理由。
他のことでお金使っちゃったから。
ないものはない。
だそう。
普通に子どもが二人いる四人家族とかでもあるらしく。どんな環境、、、、と思わないでもないが、うちの会社にいる借金家族がまさにそんな感じ。
いるんだ。結構。と、思ってしまった。