群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
働かないと決めてボロアパートに引っ越した48歳のキョウコ。月10万と決めて生活しているので侘しさが付き纏う。市役所からも何度も問い合わせが入る。
今作ではアパートの住人に長身の美女が入居する。高層マンションの大家だが部屋に馴染めず、ボロアパートに魅せられたもの。マンションは貸しているので生活は大丈夫そうだが、そういう人でもトラブルに見舞われる。
また、時間潰しもあり刺繍に目覚める。親友に相談すると友人を紹介される。
刺繍をしながら、体調と出来栄えに心配となりマイナス思考に陥るが、親友に諭されて復活する。
物品や人間関係含めてミニマリストとなっているキョウコだが、やはり持つべき -
Posted by ブクログ
イワユル「シーナ本」の大ファンなら、彼の自伝的小説にはほぼ必ず登場する「本の雑誌社の記念すべき社員第一号」でもある著者のことを知らぬ者は先ずいまい。当方もその例に漏れず、彼女のことはシーナ本で知り、その著書もかなり読んでいる。
中でも「かもめ食堂」は、まず映画を甚く気に云った後、その原作が彼女の本だったことに驚き、実際にその本を読んでみて、さらに気に入った。
ところが本作はどうだ。それとはまったく作風の違う、ある意味なんだか「女シーナ」のようなハチャメチャな作風が面白かった。
著者が二十歳前後に実際に体験したアメリカ滞在を書き綴った内容なので、今年70歳を迎える著者にとっては、半世紀も前に書い -
Posted by ブクログ
群さんは母と同じ世代なのですが、そのせいか、共感したり、母が言いそうだなと思ったりしたエッセイでした。
基本的にハッキリ意見を述べられる方だと思うので、毒舌気味なのでしょうけれど、その辺はうまく棘を減らして(もしくは少し丸くして)文章化されている感じ。
読まれる世代が若いと、あまり刺さらないかもしれません。でも年代が離れたら仕方がないかなと思うのですよね。読者に寄り添いすぎたらエッセイにならないですし。
日々ね、わたしもありますよ「いかがなものか」なことは。仕事柄、よく人を見てるのでね。むむむ、と思うこともあります。いいなぁと感じることもあります。
でも人それぞれですからね。このように考える -
Posted by ブクログ
著者の小説を読んだのも久しぶり。もちろん初読。
これは何というのだろう。物語としてはそれほど面白かった!とは思わない。幼い頃の同級生5人それぞれを主人公に5編のエピソードがあり、それら5人が人生の晩期に再び巡り合うラスト。本書が持つこの「組み立て」そのものも、決して目新しい構成ではなかったし。
でも、読み進むのが楽しかったのだ。途中で止めたくない。淡々と次のページをめくりたくなるような。
ひとつには、描かれている小説世界とオレ自身の「同時性」?
たまたま著者ともほぼ同世代だし、同級生同士の登場人物全員とも、設定上の世代はほぼ重なる。おそらくたぶん、だからこそ、ものすごく簡単に感情移入できる。5