【感想・ネタバレ】こんな感じで書いてますのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

群ようこさん、何冊目かな。平成に入ってから一番多く読んでいる作家さんだと思う。
 このエッセイもテンポリズムよくとんとん読み進めた。この人は本当に文才があるのだと思う。それはストーリーに思わぬ仕掛けがあるとかしっかりした骨格を持った意外性のあるストーリーだとかいうものではなく、もっと単純に文字を追うということを楽しめる作家であるということだ。
 もちろん、それは個人個人で違う感性であるから一概には言えない。ただ、私にはこの人の波長が実にぴったりとくる。考え方も文体も読んでいて実にしっくりとくるのである。生きてきた世代も一緒であるから、親近感も多々ある。
 けど、これまでのエッセイにはない、あまり見られない、切り込んだ憤りのある文調も見られた。もしかしたらほんとうに本当に本音をここで暴露して見せたという部分もあるのかもしれない。
 なんにしても私は今後もこの人とともに読書人生を歩むことになると思う。

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2024年02月26日

Posted by ブクログ

「群ようこ」としてデビューする前から、現在専業作家で活躍しているまでの様子が描かれたエッセイ集。24本が収められている。
前半の話は、以前『別人 群ようこのできるまで』で読んでいたので、少々退屈だった。しかしその後、専業作家になってからの話は面白く、大笑いしながら読んだ。
「書く仕事」につくためには、たくさん本を読み"書くこと"が好きでなければ続かない、という話が印象深かった。

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

群さんが作家になった過程が綴られていて、作家と編集者との関係など、「本」の世界がわかる本。

なにより、群さんが原稿を仕上げるようすが興味深い。

SNS など、誰でも書ける時代だけど、子供頃の読書量と、仕事中に「群ようこが降りてくる」なんて、普通じゃない。

また、「タイパ」を気にしたり、流行りの作品しか読んでない作家志望者への厳しめコメントで、作家が簡単じゃないのがわかる。

でも、こんなの読んだらって『世界の悲惨1~3』『東京の生活史』をオススメしていて、ダメ出しだけじゃないのがいい。

作家志望じゃないけど読んでみたい。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

やる気ない感じでもなく、かといって頑張ってます!という感じでもない。バランス感覚がお見事。だからこそ長く書いてこられたのだなと納得。もう何年前になるか忘れたけれど、群さんのエッセイを読んで本の雑誌を知り、それからずっと本の雑誌を愛読。読書の沼にずぶずぶと…今回のエッセイは本の雑誌を読み、そこで紹介されていたので読みました。あとがきがグッときました。

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2024年01月19日

Posted by ブクログ

昔からなぜか群ようこさんの文体が好きだった。
肩肘張らずに、すっと入ってくる。
そういえば、群さん本の雑誌社出身だったな、と。
そんなに熱心なファンではないのだけれど、なんとなく、界隈の雰囲気が感じられる

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2024年01月06日

Posted by ブクログ

群さんが何故このタイミングでご自身の作家までの道のりや執筆活動の事を書かれるのかな、と少し疑問を持ちつつ読みました。しかし、あとがきを読んで納得し、そして泣けました。もしかしたら、今書かないと一生書かないかも知れない題材だったのではないでしょうか。群さんの正直で曲がった事が大嫌いで情に厚い性分で書かれているエッセイをこれからも楽しみにしています。

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

読むやすかった。著者にの本がするすると読めるからいい。
ひょんなつながりがらエッセイを書くようになり、そこからどんどん発注がきて「本の雑誌社」を辞めることになったのは知っていたけど、それは幸運でもあっただろうけどやっぱり面白かったし読者がそれを求めていて需要だあったんだyね。
でもそれをよく思わない人もいっぱいいたみたいで(そりゃあ本を出したい人は世の中にたくさんいそうだもね)いろんな嫌がらせを受けたよう。
でもネタは尽きなかったようで書くことはいっぱいあったというからすごい。
淡々としていて身の丈にあった生活をしてて素敵だなと思う。親に建てたローンの為にすごい書かなければならない時期があったようだけど、それをも完済して今は自分のペースで書けてるのかな。
あまりに忙しくて一年感、仕事をしないって決めた時に母親に言ったら毎月の生活費の40万はどうなるの?て言われたらしい。その間もずっと40万送金してたというからすごい。
これも一種の毒親か、著者がこんなに売れっ子にならなければ母親も守銭奴にならなくてすんだのかな。
並行して沢木耕太郎のエッセイを読んでたら著者のエピソードが、すごい褒めてた。他人に対する柔らかさとでもいうのかいつも平熱の人というのがなるほどねと思ったわ。
最後に本の雑誌社の元社長の目黒考二氏に触れていた。
「群ようこ」の名付け親だったんだね。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

無印シリーズからずっと読んでます。編み物、着物、猫
、小唄など未知のジャンルを教わりました。それも群さんがずっと書き続けてくれたからです。ありがとうございます。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

初めての群ようこさんの作品がこちらでした。群さん自身の幼少期から現在に至るまでの生きざまが描かれています。作家になることが夢だったのか、なぜ大学(文芸科)に進学したのか、その後4度の転職を経て会社員になった理由、物書きとしてデビューしたときの心持ち、会社員と並行した作家活動、会社を辞めて物書き専業となったときのことなど、これまでの群さんが送られてきた日常を覗き見した気持ちです。おもしろかったのは、多くのエピソードの根底に、両親や弟さん、「どうしたらベストセラーが書けますか?」と問う母校の現役学生、これまで出会った編集者や仕事関係者に対する「愚痴」であったことです。きれいにまとめようと思うと「感謝」や仕事を続けることの泥臭さなどをテーマに置く著者が多いのかと思いましたが、群さんの自身が持つ「毒」「恨み」が散りばめられていて、こんなに詳しくエピソードを書いてしまったら誰って分かっちゃうのでは…と心配になるほど痛快爽快で、最初から最後まで一気に読めましたし、読み応えがありました。

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2023年11月06日

Posted by ブクログ

群さんのエッセイストとしての歴史の様なエッセイ。
エッセイストを意識したと言うより、自然の流れの様にエッセイを書き、ネタも敢えて探したと言うより、自分に自然に備わっていた様な感じ。
群さんの何気ない日常を描いたエッセイが心地良い。

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

作家を目指した訳では無いと言いつつも真摯な作家ぶり。真面目な方なんだろうなぁ、あれこれ読んだけど生活も丁寧できちんとこだわっている感じ。
「群ようこ」が降りてくる、と言っているがどんなことなのか体感してみたいものだ。

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2023年11月11日

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