【感想・ネタバレ】六十路通過道中のレビュー

あらすじ

「おばさん」から「おばあさん」へ――。穏やかなひとり暮らしを送る群ようこ氏も、本格的な高齢期である古稀が目前となった。
住空間をこれまでの2/3に減らした27年ぶりの引っ越しにともなう断捨離は、今後の生き方をあらためて考える機会に。
迫りくる「おばあさん問題」は気になりつつも、今日も一日が無事に過ぎていく……ささやかだけれど豊かな日常を綴るエッセイ集。

以下、内容一部。
・愛猫を見送って以来、猫に接する機会のない中、外ネコの訪問に大興奮(「外ネコ探しとテラスの足跡」)
・納得できる美容院にたどり着くまでのトライ&エラー(「美容院探しとヘアスタイル」)
・際限なく流されるスマホ記事に覚える怒り(「スマホ記事とおばちゃんレッテル」)
・いつまでも慣れないセルフレジの列にどきどきしながら並ぶ思い(「着物の手入れとセルフレジへの当惑」)
・鏡に映るわが身を見て「見事におばあさんじゃないか」と、目の当たりにする自身の<おばあさん問題>(「鏡の中の老女とおばあさん問題」)
他、全20章。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

久々の作家さん。

猫が好きで、着物を愛し、編み物を楽しみ、
存分に人生を謳歌されている姿が読んでいて心地いい。

古希を目前に、庭付きの家に引っ越した。
徐々に体も動きずらくなりつつあるのに、
なんでまた?

草取りや落ち葉掃きの大変さが書かれているが、
ヤブカラシには自分も閉口しているので、頷きながら笑いながら読んだ。

ATMでの声掛けや、セルフレジ、土偶のところが
特に印象深かった。

佐藤愛子さんのような辛口でないけど、
群さんらしい感性で、ずっと年を重ねても書き続けてほしい。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

古稀を目前にした著者のエッセイ20作品。

美容院、セルフレジ、ATM、庭掃除などなど日常のふと思ったことを書かれてます。

ほんわか、ゆるりな感じで読みやすくて、エッセイごとの挿絵も良いのです。そして、挿絵が常に右ページにあるのがすごく好み!奇数で内容が終わったら白頁が1枚、贅沢な造りですねーと思いつつ楽しく読みました。

幾つになっても日々生活を楽しめる人になりたい、とは思いつつ、そのための努力はきっと出来ないわたしは著者にいろいろ共感するところ多し…

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

群ようこさんは、本当に日々の生活をご丁寧に過ごしておられるなって感じます。
豊かで緩やかでお上品な感じ。
私も見習おうっと。

それにしても、楽しいことが何もない人がいるなんて信じられない…
性格のもんだいよね。

あーよかった。
あたしは幸せだ‼️

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2024年11月15日

Posted by ブクログ

私より少し先輩の話として予習も兼ねて楽しく読ませていただきました
これから起こるであろう出来事や既に起きている事等
60代も健やかに明るく笑顔で過ごしたいと思う

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2024年07月23日

Posted by ブクログ

家族の話題じゃないせいもあってか
最近の毒づく攻撃的なものはなく
カラッと明るいボヤキが多く
気楽に読み進められた。
身体に合った漢方薬局、私も是非とも出逢いたいものだ。

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2024年07月18日

Posted by ブクログ

エッセイ。
セルフレジの方法を揃えてほしい気持ち、分かる。一つのところに慣れちゃってると、たまに別のやり方のレジに行った時に戸惑ってしまう。

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2025年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに群ようこのエッセイを読んだ。
とても読みやすく庭の手入れやセルフレジが苦手な事など、身近な話題が楽しく書かれていた。

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2024年11月01日

Posted by ブクログ

丁寧に暮らしていらっしゃるがよくわかる。良かったものがいろいろ紹介してあるから試してみたいけど大抵、驚くほど高い。
そこが残念

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2024年09月07日

Posted by ブクログ

やっぱ野良猫が気になる著者。
今でも亡くなった愛猫に(心の中で)話しかける様子。
そりゃそうだよね。
エアコンが苦手で猫様(と作中で言ってたので)に生活基準を合わせていたなんてね。
スマホ決済は絶対にしないんだとか。現金かカードだって。
そいうい高齢者はけっこういそう。
セルフレジをめっちゃ怖れてるとこが微笑ましい。
血圧も毎日測って体調管理にすごく敏感。
少しでも異変を感じるとかかりつけの漢方医に相談してるし。
前期高齢者と言ってるけどまだまだ健康でいっぱい書いてほしい。

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2024年08月11日

Posted by ブクログ

群ようこさん、好きな作家さん。
れんげ荘シリーズやかもめ食堂などと同様
クスッと笑えるエピソードに癒されます
頭が疲れていても活字を読みたい時にはコレ。

年齢とともにできない事って出てくるんだと思い
人生の先輩からのメッセージとして楽しんでます。

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2024年08月02日

Posted by ブクログ

群さんの美容院の話に激しく賛同してしまいました。年代問わず、美容院ジプシー問題はあると思います。新居に引っ越されてからのエッセイで落ち葉や雑草と格闘してる日常など、楽しく拝読させて頂きました。

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

今回は家族の毒も消えて、可もなく不可もなく。

おばさんからおばあさんへと帯。
なんだか切ない気もしたが、なんとなく内容に納得したりして(笑)

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2024年07月02日

Posted by ブクログ

あと少しで古稀を迎えるという群ようこさんのエッセイ。
着物好きで猫を愛し、編み物や針仕事など何かしらの手作業を楽しくこなしているイメージがある。
そんな群さんのちょっとした日常にこれは…と思ったもの。

美容院探しとヘアスタイル〜私の場合もなかなか美容院が定着しない。美容院ではゆっくりと雑誌を読みたいので話しかけて欲しくない派である。
群さん同様、髪質ではねる癖があるのでおさまるかどうかは、カット次第である。
髪質なり顔形や頭形を見てバチっと決まるスタイルにしてくれる美容師さんを探すのは大変である。
たまにはヘアスタイルを変えたいと思うときもあるからその都度、美容院を探し気に入ったと思うとその方は、違う店舗に行ってしまう…だとかが多い。
数えてみると過去に5回ほどあった。
最近は、見苦しくない程度にカットしてくれればいいと近所ですませている。


銀行のお声がけ係と顔の認識〜顔を見て近寄ってきてからの振り込め詐欺の注意喚起に愕然とする。
これは年寄りってこと⁇騙されるタイプって顔見て判断してるの⁇と思ってしまうが、自分だったら何て言い返すだろう…。

あとはセルフレジに緊張するってのも、全く初めてのお店だったらちょっと戸惑うかなぁと。
今ではセルフレジ対応のお店は、かなり多くなっているので覚えていかなければならないのかも。




年齢とともに変化していく身体と気持ちに戸惑いつつ、なんとかなるだろうと思う私。
そう…もう今年も折り返し。
あと半年と言うより、さぁ半年。と言う方が気持ちいいかも。






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2024年07月01日

Posted by ブクログ

1954年生まれの群さん。
12月にはついに70歳との事。
まさに光陰矢の如し。

本作は20のエッセイが収録。
群さんが愛してやまないネコの話から、この年代ならではの悲喜こもごもが軽快なタッチで綴られる。

面白かったのは「美容院探しとヘアスタイル」
私も大勢のスタッフがいる美容室が苦手、こじんまりとした所が好きで一時は美容院迷子になっていたので甚く共感した。

「着物の手入れとセルフレジへの当惑」
群さんが苦手とするセルフレジだが私は大好き。

「パンツを穿いた土偶とDNA」
自分は『土偶』にならない様に気をつけようと心する。

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2024年06月23日

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