群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
キョウコの母が亡くなり、彼女の現状と将来を心配して同居を提案してくる兄夫婦。
善意からなので、断ることにも気を遣う。
キョウコは人から見たら独身無職の中年女、住んでいるのはボロアパート。気の毒な人なのかもしれない。
だが、これまで死ぬほど働いてきた彼女は、自らの意志で今の質素な暮らしを選んだ。
お金の自由は失ったけれど、心の平安と自由は手に入れた。
アパートの住人も良い人ばかりで、助け合って上手くやっている。
心配ごとや不安はあっても、彼女は今、とても幸せなのだ。
中々理解してもらえないが、甥っ子が理解してくれているようで、その点は頼もしい。
将来を心配するから不安になるのだ。毎日を生き続ける -
Posted by ブクログ
お料理が苦手な群さんが
意を決して挑戦してみた料理実践の
手際とできばえを語る。
いや〜、安心したわ(笑)
文明の利器を使っても失敗はするんです。
炊飯器でおかゆができるんです。
その腕前で茶碗蒸しにチャレンジする
前向きな?姿勢がいい。
で、結論として導かれたのが
「料理本のように作る必要はない」ということ。
うんうん。
料理ベタな人間はだいたい融通きかないから
レシピ通りにこなせないと失敗認定して
ますますヤル気が失せるのよね。
(経験者は語る…)
もう15年も前に書かれた本だけど
その後の群さんの腕前は
どうなっておられるでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ群ようこのエッセイで、衣食住はもちろん親戚との付き合い方まで群さんの生活全般について考えや実践が書かれている。群さんが還暦が過ぎてから出した本なので、より中高年が読むと参考になる。ほどほど、ゆるゆるがキーワードだが、内容は具体的で衣服はブランド名も挙げている。
弟と絶縁したなど、歳を取ったものは(私も同年代だが、身内のことは本音ではなかなか言えない)言いづらい事も書いている。本音だから清々しいし迷いや悩みを持った人には解決の道を示してくれる。
私は「ごほうびフードのルール」の「甘い物は10日に1度」を真似しようとしているが、ほぼ毎日食べていたのでやっと1日おきに改善したところだ。道は遠い。 -
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日常を綴ったエッセイ集ですが、著者が年配ということもあり、内容は昔を回顧するようなものや昔と比べて今は〜というような内容が多いです。
読んでいて共感するところもありますが、若い世代と自分を比べすぎている節があり読み続けていくと疲れてしまったので、「こういう年代の人はこういうところがあるよね」と理解しながら読んでいくのが良いかもしれません。
読んでいて興味深かったのが、若者と自分の価値観を違うものだと分かっていながら、なんだかんだ真似てみたりしているところでした。若者に対する憧れかは分かりませんが、この年代は若い世代に対する達観した気持ちがありながら、憧れのような気持ちも持ち合わせる複雑な状 -
Posted by ブクログ
著者が目撃したじじばば達の、まぁみっともないこと!「絶対こうはなりたくない」と思うのと同時に、過去にいくつか似たような人に遭遇したことを思い出してムカムカしました。
若い人が同じことをしても非常識だと思うけれど、じじばば世代だとより醜悪に感じるんですよね。きっと「長い間生きてきてそれか」という失望もあるんでしょう(良いじじばばもいるけれど、悪い方が目に付きやすい)。
それにしても、著者は人間観察しすぎ(笑)。やたらと詳しい、容姿や服装の描写には驚きました。その都度メモしてるのかな?
とんでもじじばば達に対してさらりと毒を吐くのが痛快なエッセイ集でした。 -
Posted by ブクログ
夏には蚊の大群が押し寄せるあのアパートにも
網戸が取り付けられ
ようやくクーラーもついた。
相変わらず大きな事が起こるわけでもない日々
お隣には若いお嬢さんが引っ越してきて
そのお嬢さんの相談に乗ったりするわけだけれど
まぁ、真面目な人なんでキョウコさんは。
自分たちが身内のように感じても
チユキさん(若いお嬢さんのことね)にとっては
迷惑かもしれない、とか思ったりするんですよ。
なんかこういうところが
キョウコさんってめんどくさい人なんだな
と思いながら読んでいる。
キョウコの事を心配してくれる
友達や母親以外の兄家族、優しい人にも
囲まれているわけで、時々気持ちが
揺らい