群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回のお話は、
お正月、兄夫婦の暮らす実家で過ごし、姪甥に久しぶりにあったキョウコ。
キョウコは風邪をひき、一日くらいで快方に向かうものの、一人暮らしの自分の今後が不安になる。チユキさんとクマガイさんの優しさにほろり。チユキや兄夫婦から相次いで送られてくる動物写真にちょっと胸焼けがしつつ、会えないブッちゃんのことを思う(今回も会えない)。棟梁と心の中で名付けたフレンチブルと道端で出会う。
甥のケイは、一人暮らしの家で猫と犬を飼い始める。子猫と子犬に夢中の兄夫婦。
チユキさんは、賃貸に出しているマンションの賃借人が退去したものの、汚れてしまいクリーニング費用を半分もってもらいたいが、相手が払ってくれない。不動産関係のオジサン達との会食をセッティングされるも、行きたくない。山に住むパートナーと犬達に翻弄されつつ、山へせっせと通う。
コナツさんは両家の支援を受けて中古戸建を買うが、湿っぽくカビていてリフォームも大変。
クマガイさんは、年下の友人三人を相次いで亡くし、落ち込む。キョウコとクマガイさんとで、クマガイさんおすすめの洋食店で食事をする。毎巻恒例の達観したクマガイさん節がここでようやく発揮される。「今できることを明日に後回ししてもいい。その明日がこなくてもいい。」
ネタ切れ感がすごいし、全然幸せの輪という内容でもなかったような…。
れんげそうシリーズの当初コンセプトを引き継いでくれてるのって、クマガイさんのお言葉だけではないだろうか。
とにかく、キョウコが風邪ひいて…っていう話を引きずりすぎで、ここがすごく長く感じた!
1日で民間療法で回復するのは風邪だとすら私は思わないが…こんな考え方も、現代の競争社会過労社会に影響されてしまってるということなのだろうか。
クマガイさんは、もうお寺の入り口に貼ってあるありがたいお言葉みたいな存在だよね。前半〜中盤ほとんど出てこなくて(いちごくれたくらい)、後半思い出したかのような帳尻合わせでキョウコと食事し、ありがたいお言葉と人生観を残してくれる。
あー、一個謎だったのは、チユキが不動産関係の会食に行かなければならず嫌だと言った時に「必要なことなんでしょう」と言って若干突き放してたことかな。
キョウコの会社員時代の苦い思い出からしたら、「会食だとか必要だとか言って、オジサン達は若く綺麗なチユキさんに会いたいだけでしょ、なんでそんなオジサン達にチユキさんの大切な時間と心を使わなければならないの。チユキさんは不動産のオーナーなんだから、誰にも命令される立場でもないし、行かなくても何もあなた自身は困らないのよ。」くらい言ってあげるんだと思っていたし、立ち入ることが嫌いなキョウコだとしても、言わずとも心の中でモヤモヤする…みたいな描写があってしかるべきだと思ったのだが。
「(財産を)持ってる人は大変、私は何も持ってないから気楽」みたいなノリで、キョウコ冷たいなと思ってしまった…。
文句言いながらも、この先も読みますし、アンチじゃないよ!
こんなふうにアレコレ言いながらも読むのが、楽しいんです。ここまで付き合ったら、キョウコもクマガイさんもチユキさんも私の心の中のお友達。友達って文句言いながらも、気になる存在なのです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2024.12.26
アキコの何気ない日々の人生を丁寧に描いた作品だった。
ペットロスのシーンは、本当に経験した人にしかわからない感情の移り変わりをとても上手に表現されていて、自分も昔亡くしたペットを思い出してじーんときてしまった。
とにかく後悔するんだよね、そうそう。と共感した。
何か大きな事件も出来事もなく、淡々と毎日をしまちゃんとお店を営むことですぎていく毎日。
そこにちょこちょことアキコのルーツの話が挟まるので、飽きることなく気づいたら読み終えていた。
群ようこさんの作品はかもめ食堂に続いて2作目だが、こちらの方が断然わたしには刺さった。