群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
映画「かもめ食堂」を観て感激して、その原作を読んでなんて心の晴々とした作品を描く人なのだろうと思っていた。
その延長を期待して読んだこの作品はなんと私が感じるに「かもめ」とは正反対な鬱屈した後ろ向きのどんよりとした作品なのだろう。
色々な結婚をそれぞれパートナー自身の目線で描いているが、すべて将来の展望が開ける結末とはならない。
不満がある。パートナーに、義理の親に。だが別れる事なくこれからも結婚生活を続ける。そんな話ばかりだ。
ふとこの流れ、「かもめ」の爽やかさからどんよりいじけた雰囲気に変わったこの流れは最近益田ミリさんの作品で味わったものと同じ流れだ。
「僕の姉ちゃん」シリーズで男女の油断ならない関係や自分を取り巻くイヤ〜な大人社会を大胆な割り切り方で躱して力強く前向きに生きる「姉ちゃん」を描いていた著者益田ミリが一変「すーちゃん」」「どうしても嫌いな人」では周囲の不快さに潰されそうないじけた主人公を描いている。最後まで読んだら自分まで同じようにいじけた気持ちになってしまいそうで途中読むのをやめようかと思ったほどだった。
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Posted by ブクログ
最近群ようこの著作を何冊か読んだが、何となく愚痴っぽい感じでイマイチだなーと思っていた。
でもこれは良かった。愚痴っぽい感じはあるが、自分を突き放した感じが群ようこの本領を発揮している。
そうだよ、こういうのを読みたかったんだよ群ようこは。
大学卒業後、転職を繰り返して「本の雑誌社」に入社し、物書きになって四十年。様々な人との邂逅、仕事における大小のトラブル、愛猫との出会い、趣味の着物や麻雀、母親との確執、映画「かもめ食堂」、出版不況......思い返せば色々あった。でも、何があっても「だめになったら、それはそれでしょうがない」と淡々と書いてきた。自伝的エッセイ。 -
Posted by ブクログ
岸本佐知子さんのエッセイを全部読んでしまってから、自分の好みに合うエッセイストを探している。
群ようこさんはエッセイを沢山書いているので何か読んでみようと思い、表紙の絵のすっとぼけ感が気に入って選択。
タイトルは好きと嫌いの組み合わせで、大好きな「ネコ」ともう食べなくていいと思っている「ホヤ」にしたらしい。
ざっくばらんにいろんなことを書くぞということみたいだ。
麻雀やシュノーケリングに挑戦する話など、まあまあ面白く読めた。
群ようこさんは「何かエッセイでも…」と思った時の候補になる。
軽すぎる川上弘美さんの東京日記と並行して読んでいたので1テーマが長いなと感じた。
実は、さくらももこ(もものかんずめ)、三浦しをん(夢のような幸福)も同時に読んでいて、
1テーマの長さを比較してみると短い順に、
弘美3ページ、しをん8ページ、ようこ10ページ、ももこ15ページ、となる。
特に長いわけではないが長いと感じるのは、群ようこさんの生真面目さが伝わって来るからでしょうか?
少し説明口調の文体のせいでしょうか?
この5人なら私の好みは、佐知子 = しをん > ももこ > ようこ > 弘美 だ。
群ようこさんのエッセイ、嫌いじゃないです。