群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親の「老い」をテーマにした短編集。
「義父、探す?」では、元教師の義父の言動が少しずつおかしくなっていく。んだけど、夫はそれを認めたがらないし、世間体があるから、病院にも連れて行くなと言う。
一日に何度も食事を催促しては、吐いてしまう義父、それでも何とかしてやりたいと思うマリ。
深刻になりすぎないトーンで書かれているお話だけど、夫の無理解と横柄な態度や、義父の在りし日とは違った醜態を目の前にして、何とかしたいと思うマリは、ちょっと偉すぎる。
「長兄、威張る?」でも、義母を見てきたんだから言うことを聞けという長兄夫婦と、彼等に隅に追いやられる義母を、ユキが何とか外に連れ出してリハビリさせることに成功するお話なのだけど。
やっぱりユキも、すごいと思う。
マリやユキのような存在と同じくらい、マリの夫や長兄のような存在もいる。
老いを、主従関係のようにしか捉えられないことは、もちろん間違っている。
でも、どんどんと一人前から離れていくみたいに、不自由さが増していく、そんな親を目の前にすると、イライラする、つい強く言ってしまう、そんな気持ちが全く分からないではないのだ。
老いの始まりに焦点化したことも、面白かった。
親の変わった様子に直面したときの、互いの動揺と介護に対する覚悟。
そして、そこに、これまでの家族関係がそのまま関わってくる。このバランスがうまく書かれているなぁと感じた。 -
Posted by ブクログ
202011/漢方や断捨離などのライフエッセイ。群先生の読みやすい語り口で、我が身も反省しつつさくっと読めた。後半の家族との話。家族であっても、いや家族だからこそ、の問題はほんとしんどい。これでもだいぶ抑えて書かれているように思える(昔だったらもっときつい文章だったかと)。他の群作品未読で健康等を目当てで手に取る人が多いこのシリーズには、こういう重くてプライベートな話含めないほうが受け入れやすいかもだけど、同じように悩まされている人にとっては、この重さを除き「かるい生活」への選択肢というか対応策というかのひとつとして、参考になったり励まされる人もいると思う。