群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1954年生まれの、群ようこさん。
あとがきに2006年、とあるから、50代になった頃の作品。
小説なら、作者の文筆活動を歴史的に考察などする以外は、年齢は特に気にしないけれど…
この本を読むにあたっては、重要だ。
なぜなら、その年代ならではの体の変化、感じ方、ひいては日常生活をも揺るがす…女性にとっては“思春期”と同じくらい重要で、劇的な変化が起きる【更年期】について書かれているからだ。
80パーセントそれしか書かれていない。
むしろそれだけで一冊できてしまうのが驚きだ。
だから、男性が読んでも共感はできないかもしれないが…
大切な人が更年期障害で苦しんでいたなら、是非とも読んで頂きたい -
Posted by ブクログ
シリーズ3作目も良い空気でした。
面白かったです。
すっかり、たいとろんの2匹の猫とアキコさんの生活でした。しまちゃんのところにも猫がいるし、シオちゃんのところにも。
アキコさんのお店にライバル店が出来たり、素敵なイタリアンレストランが閉店したり、しまちゃんとシオちゃんが結婚したり…変わっていくものと変わらないもので日々は続いていきます。
アキコさんのお店はやっぱり行きたくなります…新メニューもとても美味しそう。
優しい言葉、は住職の奥さんやタナカさんが義母にあたるお嫁さんとの会話でも出てくるのですが、きっとお客さんでお店に来た関西の人だろうな。気持ちのよい人でした。
シリーズ4作目もあるのか -
Posted by ブクログ
れんげ荘第三段。もちろん第一作目が一番面白くて、下がり調子気味なのは続きモノにはよくあることですが、このキョウコを取り巻く周りの住民たちとの距離感や空気は相変わらず好きです。今回はコナツさんが沈んでいる感じで書き方も老いを感じさせる部分があって、逆にチユキさんが良い子すぎる上に溌剌としてるからコナツさんを見てるのが少ししんどかったかな。キョウコは立派な世捨て人となってますので別次元です。
キョウコに関してはぶちお改めてアンディとの交流が見ていてきつかったです。無職の独女が猫に溺れる。アイタタターな展開。アンディが姿を消してくれて本当に良かったと思いました。まだもう少しれんげ荘の人たちのを見てい -
Posted by ブクログ
若いころの服装は、なんでもありで、何を着てもそれなりに格好がついていた(自分で思っていただけかも)
年齢を重ねるにつれ、毎日の服選びに時間がかかる。
いくら20代、30代の服にまだ体が入るといっても、顔及び姿かたちが追いつかない。
いわゆるイタイ・・・というのか。
でもわざわざ年相応の無難な服装で、年相応に見られたくはないし・・・
まぁ、そんな風なことを群さんもおっしゃっているのである
たぶん同年代であられる群さんの気持ちは痛いほどわかるのである。
時代の変化に伴う流行、常に追い求めなくてもある程度は取り入れつつ、年齢に伴う体の変化も否応なく受け入れつつ、いかにおしゃれで、着心地の良い服はない