あらすじ
父の死後、年下の男に奔ったサチの母。七十
歳で出戻ってきたが、どうも様子がおかしい
(「母、出戻る?」)。専業主婦のマリは義父の
ボケを疑い、検査を受けさせたいが、横暴な
夫は断固反対する(「義父、探す?」)。働い
たり、結婚したり、出産したりしているうち
に、親たちの「老い」という問題がやって来
た!? シリアスなテーマを、明るく綴る。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
出だしにとんでもないお母さんの登場で、とんでもない相方のお金をむしり取って捨てる、最初から疑っていた人柄じゃない客商売の顔は当たっていたね お母さんを自分の購入したマンションに引き取るという転換期にハラハラして、でも上手くやって欲しいと願い一話終わると、あーこれ連作違うんかい、そんな今日この頃でした。でもその後も一話一話真実味があり味わい深い話でストレスなく読み切りました ゆったりと進むペースでやっぱり好きだな。働かないの、パンとスープとネコ日和が待ち遠しい今日この頃
Posted by ブクログ
誰しもが通るであろう「老い」ついてのお話!
そして親の介護の苦しさや辛さがある、
とても現実的な短編集でした。
内容に出てくる介護する“側”の人間たちの
本音の部分が前面に出ていて、
読みながら『自分の親なのになんでそう思うの…』と
悲しくなってしまった。
でも実際、自分の身にそれが起こった時に
今の生活があって、仕事があって…などなどが
浮かんできて『今の生活は変えられない!』と
なってしまうんだろうなと怖くなってしまった。
そうならない為にも心の準備や必要な手配は
予めやっておくべきだと学びました!
『まだ私は20代だし…』『親もまだ先でしょ…』と
思いがちですが、
タイトルの「ついに、来た?」と焦らないように
していきたいと思いました!
Posted by ブクログ
ついにきた?
という題名どうり 痴呆がきた!という瞬間の物語ばかり集めた短編集
それで そのあとは どうなったの?
と思うお話しばかり
なんか作者が 痴呆の始まったお話しを書きましょう!
と思いつくまま はじまったところを何種類か かいてみました。
という感じですね。
この中の続編が 書かれるのはあるんでしょうか。
大変なのは これからだもんね!
Posted by ブクログ
誰にでも可能性のある、また誰の親にも可能性のある認知症。
明るく共存していくか、悲壮感を伴う介護になるのか、それまでの人間そして家族の在り方によるのだろうか。
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認知症と家族を描いた短編集。
なんとなく、どこかの家庭ではこんなふうなのかな。と想像してしまうような内容で。そうか、、、こんなんかぁ、、、、
義母が、バタバタに巻き込まれて倒れた。
↑これリアルです。
と丁度この本読み始めに聞いて、まだ60代ではあるけど、、、全くないことじゃないよなぁ、、、。
そして、旦那の兄弟は3人で姉が1人、長兄1人だし、長兄が子どもいないからそこが面倒見ることになるのかなぁ?
とか、ふと考えたよね。。。。
でも、それこそ、、、、引越しして遠くになって、今は近くに子ども誰もいない状態の中、、、どうなるんだろう、、、とも思うし。
うちの親はめっちゃ近所にいるけど、こんな話もできるうちにしておいた方がいいのかなぁ、、、と、思う一冊でした、、、、
Posted by ブクログ
親の介護を題材にした短編が8つ。高齢化社会でいずれも起こりうる話だった。介護に直面した問題が最終的にどうなった?と気になる終わり方の話もあったけれど高齢化社会になって現代は誰の身にも起こりうる問題でそのケースは色々だとわかる。さて、自分にはどんな形で介護問題がふりかかってくるのか。。。
2023.8.13メルカリ売却
Posted by ブクログ
親族からみた、認知症の家族、という目線で、いろいろなパターンを簡潔に読むことができ、飽きずに一気読みできました。
年齢的に両親が認知症になるのも視野に入れ始めているので、他人事ではなく、自分だったらどうしよう、という目線で読めたので勉強になりました。
うちは兄弟仲が悪いので、誰が面倒を見るかでまた一悶着ありそうだな、と怖くさえなりました。
きっと親が認知症になったら、悲しみよりも苛立ちが勝ってしまいそう。
そうならないように、せめて親に対しては優しくありたいものです。
ご両親がそのくらいの年齢に差し掛かる、40代、50代の方におすすめです。
Posted by ブクログ
主に認知症になってしまった親を抱える娘の本。オムニバス形式で、問題は解決することなく次のストーリーに行ってしまう。サクサク読めるので物足りないかと思ったけれど、そんなこともなかった。この手の問題は現実では解決などほぼしないので、こういう形で終わるほうが読者の共感を得られるのかもしれない。
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人間は歳をとる。歳をとると若い頃とは違うひとになってしまうことがある。
親がそうなったとき、子どもはどうするのか?
いつかはそうなるかも、と思っていてもそれが現実になると慌てる、途方に暮れる、逃げ出す。
ともすればシリアスになりがちな高齢の親の変化を作者独特のユーモアで包んでいる。
自分の親の年齢を考えると他人事ではない。
そうなったら明るく前向きでいられるか自信はないが、この本を読むとなんとかするしかないのだと思った。
Posted by ブクログ
「親」たちの老いをテーマにした8つの短編が収録されています。
それぞれが独立した短編になっていて痴呆、介護、デイケアサービス、リハビリなど 親たちの老いに伴う現実味のある問題が満載です。
どうしても暗く重くなりがちなテーマですし、今現在、介護をされていらっしゃる方には甘々な内容と捉えられるかも知れませんが、この著書ではユーモアを随所に盛り込みながらポジティブに描かれていて時にはクスっと笑える場面もあります。
他人事ではなく色々と考えさせられながら読んだ1冊です。
Posted by ブクログ
家族が認知症になってしまう短編集。
病気は急にやって来る。
その時の家族の反応は様々。
協力的な家族ならまだしも、世間体を気にしたり、押し付けたり…
自分にもいつか親の介護がやってくる。
そしてその先には自分の老いがやってくる。
なんともいえない気分になる…
2023.9.19
Posted by ブクログ
親が認知症になって、戸惑い、あたふたする子どもや周囲の人を描いた短編集。
パターンの違う症状を発症する親を前に、周囲は一様に戸惑う。
特別養護老人ホームはどこもいっぱいで何年も待たなければ入れないなか、自分が面倒を見る立場になったらどうすればいいんだろう。そして、自分自身が認知症になったら。。
色々考えさせられたが、どの話も結論がなく、ちょっと中途半端な感じが否めない。最後まで描いてくれたら、少しは参考にできるかもしらないのに、少し残念。
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介護問題は、親がいれば必ずいつかやってくる。様々なケースを読んで、心構えが少しできた気がする。自分もいつかは介護される側になるのも忘れないでおこうと思う。
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親の介護にまつわる短編集。
ありそうなシチュエーションが多く、どの話も大きく救われる終わりでもない。それが介護のリアルを表しているような気がした。
介護する側、される側の将来を考えて、ただただ苦しくなる話だった。
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私は片親家庭で祖父母に目一杯お世話になりながら育った。祖父母は健在であるものの、ボケが目立つ。この先、祖父母の介護に頭を悩ませる母親を、更にその母親にも老いがきたときを、考えてしまった。身につまされるとはこのことだろう。
Posted by ブクログ
認知症あれこれ
ワンパターンと言えばそうだけれど
まあそれぞれ大変ではある
そして、すっきり解決策もない
なんとかアタフタするしかない
身につまされるわ
≪ 恐れつつ 日々の暮らしに ついに来た ≫
Posted by ブクログ
親が認知症になっていく話8連発。
いろいろなパターンが登場するが、ほとんどにオチがないのがコワイ。
だから本の題名も、それぞれの話にも「?」がついているのかな。
個人的には「長兄、威張る?」が印象深かった。
えらそーに弟たちとその連れ合いに介護分担を迫る長兄の態度には腹が立つ。
「妻に任せきりで、日頃から何にもやっていないアンタはどーなの!」
と他人の私でさえツッコミたくなる。
結局、長兄の妻だけの介護から弟たちの妻(←ここ、重要)が関わることで母の本当の気持ちが明らかになり、リハビリにも励む姿に明るい未来が見えてほっとした。
群ようこさん、相変わらず平易な文章なのに、ツッコミどころは鋭い。
Posted by ブクログ
若い人が読めば「まあ、歳をとるって大変ねえ」という感想で終わるのかもしれないが、親が認知症になったり自分が「高齢者」の範疇に入る歳になっている人が読むと他人事ではないお話。ちょっとほろっとするコミカルな描かれ方をしているので、わりとさらっと読めるがいろいろ考えさせられる。