群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大企業を早期退職し、貯金をとりくずしながらボロアパートで暮らす独身中年女性の物語。シリーズ6作目。
無職で独身、趣味も恋人も子供もないが、ごく常識的な成人女性は東京でどんな生活を送るのだろう、という思考実験のよう。ただ、今どきアパート内のご近所付き合いはあり得ないし、煩わしい男性が一切出てこないあたりは作者の理想を込めた夢の国なのだろう。
地の文が少なくて会話が多い。ショッキングな出来事もないし、男尊女卑の気配もなく、ひたすら淡々と大人の女性たちが生きてゆくフィクション空間は心地よく読みやすい。変な話、良い意味で大人向けの少女小説のよう。
ただ、続けて読むうちに主人公が嫌いになってきた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年の1冊目の本は、群ようこさんのかもめ食堂です。
この作品が映画化されていたことは読んだ後に知りました。
このような日常をつらつらと書く作品を映画にしても
あまりウケは良くないのではないかと個人的に思ってしまったのですが、
実際に評判をネットで調べてみると想像以上に賞賛されていました。
この作品では、何か大きな事件が起きたり、物事の転換となる
大きな出来事は特に無く、主人公のサチエの日常が流れていきます。
周りからの目には振り回されず、自分の本当にしたいことを着実にゆっくりと
新しい仲間であるミドリとマサコとこなしていく物語だと僕は解釈しました。
この小説、映画が好評である秘訣というか、こ -
Posted by ブクログ
今回のお話は、
お正月、兄夫婦の暮らす実家で過ごし、姪甥に久しぶりにあったキョウコ。
キョウコは風邪をひき、一日くらいで快方に向かうものの、一人暮らしの自分の今後が不安になる。チユキさんとクマガイさんの優しさにほろり。チユキや兄夫婦から相次いで送られてくる動物写真にちょっと胸焼けがしつつ、会えないブッちゃんのことを思う(今回も会えない)。棟梁と心の中で名付けたフレンチブルと道端で出会う。
甥のケイは、一人暮らしの家で猫と犬を飼い始める。子猫と子犬に夢中の兄夫婦。
チユキさんは、賃貸に出しているマンションの賃借人が退去したものの、汚れてしまいクリーニング費用を半分もってもらいたいが、相手が払って