群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて本書を手に取った。
率直な感想としては、作者と同世代の読者に強く共感される内容だと感じた。私は作者と世代が離れていることもあり、大きな共感は得られなかったが、祖父母にスマホの使い方を教える経験があるため、状況を想像することはできた。
本書から自分なりに得られたことは二つある。
一つは、将来的に自分自身も新しい技術についていけなくなる可能性があるという気づきである。固定電話がスマホに取って代わられたように、スマホもまた永遠ではなく、やがて次の新しい技術に移り変わっていくのだろう。
もう一つは、ペットの習性についてである。作者は自身のペット(うなぎ)を例にしていたが、私も実家の -
Posted by ブクログ
エッセイなどが面白い群ようこさんのスマホについてのエッセイ本。
携帯ぎらいの群さんが、周りに勧められて、ついにスマホを購入するところから始まる。ちなみに群さんは1954年生まれの古希である。
しかし、携帯ショップで言われるがまま、たくさんのパスワードを設定させられて『大事ですからね!』と脅される。ショートメールというものを教えてもらい、『スマホを買いました』と打つだけで、ドッと疲れる始末……。
しかし群さんは好奇心旺盛ですごいなあと思ったのが、LINEスタンプやiTunesを使うために、コンビニでプリペイドカードを買って挑戦し、見事に習得したり…花の名前をアプリで調べまくったり…
最後に -
Posted by ブクログ
続けさまに読み進めてしまい、いざ感想を書こうと思ったら、どの巻の内容だったかごちゃまぜになってしまいました、、、(´・_・`)
キョウコさんのれんげ荘での日々は、穏やかな日々が続いていますので大丈夫でしょう。気を取り直して、六巻目の感想を綴ります。
他人様の飼い猫ぶっちゃんとの再会に一喜一憂のキョウコさん、チユキさんから聞かされていた田舎暮らしのご近所付き合いの悩みは、動物や赤ちゃんの登場で丸くおさまり、そして兄夫婦の家には母ネコが子猫を二匹連れてあらわれるようになり、『おネコさまご一行』の賑やかで微笑ましいお話でした。
ご近所話を聞いているような、キョウコさんの日常はまだまだ続きますんね。 -
Posted by ブクログ
断捨離とかミニマリストとか一時期むっちゃ流行ったけど、流行るってことはそれだけ「わかっちゃいるけど捨てられない」って人が多いってことだよね。
まぁ「捨てる」っていういい方はちょっと雑だなとも思っていてはいるけど、物であれ思いであれ、たくさんの何かを抱え続けていくのは現実的には不可能で、新しい何かを手に入れたいなら何かを手放さないといけないんだろうなとは思う。
捨てられないのは未練があるからで、きちんとそのものに関する気持ちが完結していないからのような気もする。
たぶんそれは性格の問題もあって、いろんなことをふわっとケリがつかないままにしておきたい人も一定数いるんだろうね。
さらっと読める -
Posted by ブクログ
文庫版になり再読ということになったが、やはり群ようこさん最高。小説も大好きだが、エッセイも楽しい。ネコのしいちゃんの話は幾度となく、今までのエッセイでも出てきていたが、ついに。このお別れ系は悲しくてたまらないのだが、長生きしたしいちゃんと群ようこさんの関係は涙にくれるでなく、長生きしてくれてありがとう、という終わり方で、でも亡くなった後も、片付けの時に遊んでいたおもちゃがポロッと出てきたり、新しく引っ越した家に猫バカだけど足跡があったように思ってしいちゃんがきてくれたと思ったりする姿が、とても猫を愛していたのが伝わった。全体のエッセイは湿っぽくなく、編み物や、脱プラ生活もあり、コロナ禍、介護の