群ようこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて読みました。
面白かったです。
作家さんの仕事の様子や文章を書くうえでの心構えを知れたからです。
なるほどなーと思いつつ、これは胸に刻んでおきたいなということがたくさんありました。
群さんは幼いころから、本を読むのが好きだったようですごいなと思いました。
自分は集中力があまり続かないし、読むのも遅いので、なかなか読むこと自体が好きという境地になかなかなれません。なにか良い方法があればいいのですが。
読むこと自体が好きになれたら、色々なことが知れて最強だなと思いました。
群さんの本に対する想いがとても素敵だなと思いました。
『なにか大きな賞をとることよりも、読んだ人が限ら -
Posted by ブクログ
新たに加わったネコ二匹に加え、周辺のネコの話題も満載で、おおよそ半分以上がネコ話しになった。
従業員のしまちゃんも同時に二匹を飼ったので、お店に出る時には二人ともネコの毛が食事に入らないように、コロコロが必須になっている。主人公のアキコの家のネコは二匹とも太っていて、絶叫を上げながら突進し、寝る時にはフガフガと大いびき。どすこい兄弟とアキコに呼ばれるほど。岩合さんのネコ歩きのTV番組が好きなので、想像して嬉しくなってくる。
アキコの母親の知り合いや高校の同級生が亡くなったりで、独身女性の悲哀も感じさせ、血縁を内緒にしている義理の姉のお寺に何度も足を運ぶアキコ。いつの日か義理の妹と告白する日が来 -
Posted by ブクログ
ページ数が少ないので1時間ぐらいで読めた。
前作で突然亡くなった飼い猫の『たろ』。思い出しては泣き暮れるアキコ。タイトルのネコ日和から、すぐ後継のネコが現れるかと思ったら、ギリギリ巻末に登場。それも2匹とは。
パンとスープのお店は、開店当初の賑わいも落ち着き心配になるほど。素材に拘るが故に、納入先からの値上げ要請にも已む無く応えて行く。近隣は閉店が相次ぎ、お向かいの喫茶店も不安になるほどの状況。世相を反映して、最近の作品かと思って奥付けを見ると2014年の作品。ずっと同じような不況の時代が続いていることに愕然とする。
シリーズ5作目まで購入したので、じっくり読んで行きたい。 -
Posted by ブクログ
おそらく1955年あたりの生まれの、小学校から中学校の同級生だったヤヨイ、タカユキ、ユリコ、カツオ、マスコの5人が、それぞれの人生の主人公として淡々と描かれる。皆それぞれの人生を生きて、東日本大震災を50歳代で迎え、やがて還暦を迎える頃に再会。結婚した人しない人、夫や妻とうまくいってる人いってない人、子供のいる人いない人、実親を看取った人看取れなかった人、義理親の面倒を見る人見ない人、、、、。ホント人生いろいろ。共通の思い出を語り、自分の来し方を語りあえる間柄となって、まだこれからの人生を楽しめそう。そんな集まりができたことがとてもうらやましい。
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Posted by ブクログ
なーんか空気感が良くてシリーズ新作が出るたび読んでいます。
ボロアパートに住んでいるけど全然貧乏臭くなくて楽しんで生きてるのが伝わってきます。
ほのぼのだけじゃなく、毒母の話もちょろちょろでてきます。
昭和の母親ってみんな人の目を気にしないといけなかったから子供にもいろいろと価値観を押し付けがちだったよね。
長男を重んじて家庭内でも男尊女卑だったり。
今とはえらい違い。
だけど恋愛相談まで母親にする今の子もちょっと気持ち悪いな。なんてとりとめのないことを思いながら読める群さんの作品が好きです。
もう一つのシリーズ「パンとスープと…」も好きです。 -
Posted by ブクログ
『南総里見八犬伝』で有名な瀧澤馬琴。
「馬琴の嫁」とは馬琴の妻のことではなく、馬琴の息子・宗伯(そうはく)の妻、みち(路)のことである。
みちは医者の家に生まれ、医者である宗伯に嫁いだが、夫の宗伯はひどい病弱な上、ヒガミっぽく癇癪持ち。
舅の馬琴は瀧澤家の全ての差配を己でやらねば気が済まず、非常に細かく口うるさい。
姑の百(ひゃく)はこれもことあるごとに癇癪の発作を起こす。
そして、瀧澤家では常に誰かが病の床に就いており、みちはその看病に忙殺され続ける。
みちの生涯は以前、『曲亭の家』(西條奈加 2021年4月15日発売)で読んだ。
この『馬琴の嫁』は2006年に単行本で発行されたものが200