群ようこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
群さんのエッセイを一気に読んで他のも読んでみたいと、こちらを選ぶ。
今の自分に近い年齢で、仕事を辞め、れんげ荘で隠居の様な生活を始める主人公のキョウコ。
思えば自分が美大生の時、下宿先がこんな感じだったことを思い出し、一つの家にドアで部屋が仕切られ、6畳一間。カビの生える押し入れ、共同トイレ、風呂無しで、風呂は裏の銭湯へ、ベランダもなし、窓を開けるとスナックのカラオケが聞こえ、地面からはどくだみの花の香り…となんだか懐かしくなった。結局4年住んだが後半はほぼ女友達のマンションに入り浸っていた。
過酷な条件の暮らしも、住めば都…とはいかない面もある。だが6畳一間で悶々と青春をすり潰した生活 -
Posted by ブクログ
新たに加わったネコ二匹に加え、周辺のネコの話題も満載で、おおよそ半分以上がネコ話しになった。
従業員のしまちゃんも同時に二匹を飼ったので、お店に出る時には二人ともネコの毛が食事に入らないように、コロコロが必須になっている。主人公のアキコの家のネコは二匹とも太っていて、絶叫を上げながら突進し、寝る時にはフガフガと大いびき。どすこい兄弟とアキコに呼ばれるほど。岩合さんのネコ歩きのTV番組が好きなので、想像して嬉しくなってくる。
アキコの母親の知り合いや高校の同級生が亡くなったりで、独身女性の悲哀も感じさせ、血縁を内緒にしている義理の姉のお寺に何度も足を運ぶアキコ。いつの日か義理の妹と告白する日が来 -
Posted by ブクログ
ページ数が少ないので1時間ぐらいで読めた。
前作で突然亡くなった飼い猫の『たろ』。思い出しては泣き暮れるアキコ。タイトルのネコ日和から、すぐ後継のネコが現れるかと思ったら、ギリギリ巻末に登場。それも2匹とは。
パンとスープのお店は、開店当初の賑わいも落ち着き心配になるほど。素材に拘るが故に、納入先からの値上げ要請にも已む無く応えて行く。近隣は閉店が相次ぎ、お向かいの喫茶店も不安になるほどの状況。世相を反映して、最近の作品かと思って奥付けを見ると2014年の作品。ずっと同じような不況の時代が続いていることに愕然とする。
シリーズ5作目まで購入したので、じっくり読んで行きたい。 -
Posted by ブクログ
おそらく1955年あたりの生まれの、小学校から中学校の同級生だったヤヨイ、タカユキ、ユリコ、カツオ、マスコの5人が、それぞれの人生の主人公として淡々と描かれる。皆それぞれの人生を生きて、東日本大震災を50歳代で迎え、やがて還暦を迎える頃に再会。結婚した人しない人、夫や妻とうまくいってる人いってない人、子供のいる人いない人、実親を看取った人看取れなかった人、義理親の面倒を見る人見ない人、、、、。ホント人生いろいろ。共通の思い出を語り、自分の来し方を語りあえる間柄となって、まだこれからの人生を楽しめそう。そんな集まりができたことがとてもうらやましい。
-
Posted by ブクログ
初めて読んだ群ようこの作品がコレ、というのも珍しいのかも。カモメ食堂と同じ人とは思えないのがエッセイのいいところなのかも。
1970年代のアメリカ…今じゃ大した事ではなくても当日なら、と思って読むと群氏は相当度胸がある!
3ヶ月、ろくに話せないのにアメリカへ行き、頼りにしていた叔母からは放置で、モーテルに住み、部屋代のために白い箱へ勤務…もうそれだけでも十分ネタだらけだが、作者にしたらありのままなだけ…
下着開発のその会社での仕事や人間模様も赤裸々に記され、日本との違いに面食らう様も面白い。
養子にならないか、という誘いの話を親に手紙で知らせ、やはり怒られる…ぶっ飛でる!笑
当時の日本に