【感想・ネタバレ】スマホになじんでおりませんのレビュー

あらすじ

スマホは本当に心臓に悪い。便利は良いが没頭するのはいやなのだ。

愛する老ネコの緊急事態に備え(何か起きたらアプリでタクシーを呼びたい)、
あの携帯ぎらいの群さんが、ついに重すぎる腰をあげてスマホを購入!!

しかし、携帯ショップで初っ端からパスワードを何度も設定させられ、
小さすぎる文字盤から震える手でなんとか文字を入力するも、えらく時間がかかるという格闘ぶり……。

親切な店員さんに支えられて初日はなんとか乗り切ったものの、
これから先、どうやって付き合っていく――?

レストランで一緒に食事をしている家族が、それぞれスマホに見入っている光景を横目に見つつ、
「スマホを使って便利になればいいが、没頭するのはイヤ」という著者が、
スマホ社会に一石を投じる鋭く愉快なエッセイ。

初日から大苦戦した群さんが、数年経った今の心境を綴った
「文庫版あとがき――マルハラ派にモノ申す!」にも大注目。ついつい吹き出してしまう面白さです!

単行本 2022年7月 文藝春秋刊
文庫版 2025年9月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

タイトルに惹かれて本書を手に取った。
率直な感想としては、作者と同世代の読者に強く共感される内容だと感じた。私は作者と世代が離れていることもあり、大きな共感は得られなかったが、祖父母にスマホの使い方を教える経験があるため、状況を想像することはできた。

本書から自分なりに得られたことは二つある。
つは、将来的に自分自身も新しい技術についていけなくなる可能性があるという気づきである。固定電話がスマホに取って代わられたように、スマホもまた永遠ではなく、やがて次の新しい技術に移り変わっていくのだろう。
もう一つは、ペットの習性についてである。作者は自身のペット(うなぎ)を例にしていたが、私も実家のペットにおやつを与えすぎて、高いものしか食べなくなった経験があり、その点には共感できた。

世代や技術が変わることは避けられない。だからこそ、自分も将来に備えて柔軟に新しいものを受け入れていきたいと感じた。

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

エッセイなどが面白い群ようこさんのスマホについてのエッセイ本。
携帯ぎらいの群さんが、周りに勧められて、ついにスマホを購入するところから始まる。ちなみに群さんは1954年生まれの古希である。

しかし、携帯ショップで言われるがまま、たくさんのパスワードを設定させられて『大事ですからね!』と脅される。ショートメールというものを教えてもらい、『スマホを買いました』と打つだけで、ドッと疲れる始末……。

しかし群さんは好奇心旺盛ですごいなあと思ったのが、LINEスタンプやiTunesを使うために、コンビニでプリペイドカードを買って挑戦し、見事に習得したり…花の名前をアプリで調べまくったり…

最後に今年の5月に書かれたあと書きがあるのだが、まだやったことないスマホ決済と、タッチ機能を使うかどうかで悩まれているらしい。
また物書きで仕事されている方なので、若い人に多いLINEなどに『。』をつける人は嫌だという『マルハラスメント(マルハラ)』には断固抗議したいと言う。

どんどんスマホの機能は進化しており、今はちゃんと使えている自覚はあるが、だんだんとついていけなくなるかもしれない…いや、冗談抜きに…

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

以前母が「去年買ったスマホが動かなくなった。明日携帯ショップへ行く」と言っていたので見せて貰ったら謎の広告からのキャッシュクリアアプリをいれていたようで画面に大量のポップアップが絶え間なく出てきてた。なんとか耐えながら2時間くらいかけて当該アプリを削除した事を読みながら思い出した。

このご時世確かにスマホがないと不便な事もあるけど手から剥がしてみる時間も大切だなって読み終わってふと足元を見たらスマホ踏んでた。それくらいに集中して読めて面白かったということで!

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

面白そうだと思い買ってみたが、つまらなかった。
自分のスマホでPDFがどうのこうのときて、
うるさかったので、インストールしたら毎日いろんなメールがくるようになって、消しているが
もとを消せないので困っている。
仕方がないのでショップへ行くことにした。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

群さんらしいと言えばらしいけど・・・
相変わらず、世間の流れとは少々違う感じで生きている雰囲気まんまん。
スマホ否定する気持ち、賛同する人もいると思うけど、要は使い方。
スマホとかLINEとか、頑なに拒絶することで周囲の人がめんどくさくなっていることも、間違いなくあるんだけどね。
ツールの一つとして、うまく付き合っている人の方が多いと思う。
少なくとも私の趣意では依存症はいないし。
群さんには、また心休まるような世界観の小説を期待しています。

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2025年09月22日

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