倉知淳のレビュー一覧
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★5 密室、予告状、見立て殺人。しかしどれも微妙すぎる現場で… #大雑把かつあやふやな怪盗の予告状
人を小馬鹿にしたような、一風変わった条件が提示される本格ミステリー短編集。
しかしポップな装画や冗談のようなタイトルだと思って舐めていると、丁寧で重厚な論理にびっくりさせられる作品です。
まずテーマひとつひとつが魅力的すぎる。
密室、予告状、見立て殺人… しかし内容を読んでみると、どれも中途半端というか、未完成なんです。なんでなの…?
もちろんそこには理由があるんですが、雑っぽいところをフックに楽しく読ませてくれる。推理はすべての可能性をあげた上で、ありえない事象は排除していくという、めっ -
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猫丸先輩シリーズ、最新作。
短編集であるが、私が特に好きなのは「ねこちゃんパズル」、「ついているきみへ」。
収録作のなかでもパズラー要素、謎解き要素が高いかなと。
猫丸先輩と、八木沢くんと、アルバイトのみゆきちゃんの掛け合いがとても好き。猫丸先輩の、分かるような分からないような例えも健在だったし、相変わらず落語のような喋りもたのしんだ。
シリーズ作品は長編の『日曜の夜は出たくない』と『過ぎ行く風はみどり色』(どちらも超傑作)しか読んでいないことを思い出し、長年積んでいる『夜届く』『とむらい自転車』『幻獣遁走曲』も順々に読んでいこうと思う。(順番は思い出した順なので悪しからず) -
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ネタバレ今年2月に刊行された、倉知淳さんの最新刊である。昨年10月、今年2月、そして今年6月にも新刊が予定されており、なかなかのハイペースではないか。何だか長ったらしいタイトル。探偵役も、乙姫警部とは違う意味で癖が強い。
難関の試験を通過して警察庁に入庁した、本作の語り部・木島。入庁早々に、彼は「警察庁特殊例外事案専従捜査課」の「随伴官」に任ぜられる。要するに、本格ミステリのように名探偵に登場願う事件で、名探偵に付き添えという。警察庁の看板で円滑に進むように。というのが短い「file 0」で、さっさと本題に入る。
file 1、「古典的にして中途半端な密室」。古い邸宅内の書斎で、主人が殺害さ -
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ネタバレさっすが倉知淳。
クイーンの不朽の名作「悲劇四部作」への見事なオマージュでありながら、相変わらずの"倉知節"も健在。愉快なキャラクターたちが織りなすコミカルな物語でありながらもその中に見事なロジック、衝撃の結末が封入されている。
まずはXへのオマージュである「ぎゅうぎゅう詰めの殺意」。
満員電車ないで注射を射たれたら、コート、ワイシャツ、背中と一直線にはならないという矛盾を突いた見事な推理。
次はYへのオマージュである「極めて陽気で呑気な凶器」。
なぜウクレレを凶器に選んだか?
→ウクレレを持っていたから。そして周りに他に凶器になりそうなものがなかったから。
というあま -
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『水のそとの何か』
毎朝ベランダの手すりに置かれる水の入ったペットボトル。猫丸先輩の強引な推論。二つの推論。
『とむらい自動車』
事故にあった八木沢君。事故現場に花をたむけた大西君と猫丸先輩。「鈴木さん」を求めタクシーの運転手たちの争い。ミドリのおばさんの陰謀。
『子ねこを救え』
1匹だけ首輪をしてもらえない子猫。虐待と思い救出作戦。個体識別。
『な、なつこ』
憧れの人に会うために吸いかけ割り大会の主宰に力を貸した新井くん。割られたスイカの謎。
『魚か肉か食い物』
大食いの早苗が突然ジャンボ・ステーキを前に逃亡。左手に隠された謎。
『夜の猫丸』
残業中の八木沢君の会社にかかってくる謎 -
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『夜届く』夜に届く電報の謎(笑)八木沢君は傲慢だそうだ(笑)
『桜の森の七分咲きの下』花見の場所とりの社員をどかそうとする人々の謎(笑)
『失踪当時の肉球は』疾走した猫を探しハードボイルドな探偵(笑)猫探しのポスターが傷つけられる謎(笑)
『たわしと真夏とスパイ』大型スーパーの進出で危機にたたされた商店街。北の工作員って(笑)祭りの夜に猫丸先輩の推論(笑)
『カラスの動物園』デザインに行き詰まった葉月が訪れた動物園でのひったくり事件。使い捨てカメラの使い方がわからない猫丸先輩(笑)
『クリスマスの猫丸』全力疾走するサンタクロースの謎。八木沢君と猫丸先輩のクリスマス(笑)