倉知淳のレビュー一覧
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購入済み
日本のドルリー・レーン
国民的大スターで、片桐プロモーションの「座長」こと社長、片桐大三郎。耳が聴こえなくなった為、一線は退いたが「社長業」は精力的にこなす。耳がわりとなってノートパソコンで文字通訳する「のの子」こと野々瀬乃枝を助手に、特技の推理力で警察を助ける。4短編集。タイトルからもわかるが、クイーンのドルリー・レーン4部作をを下敷きに物語が構築されている。最終話がベストか?
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Posted by ブクログ
前から気になっていた本
装丁画がよく見かける絵の方で
これがなんとも素敵
帯のアオリは
「教えてくれないか。いつから私は疑われていたのだね?」
「犯人が最初に分かった上で、探偵が推理を進めていく」
"倒叙ミステリー"と呼ばれるジャンルをよく現している。
「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」
「福家警部」などが好きで、たまに無性に読みたくなる。
探偵となるのは
「死神」と呼ばれる黒いスーツで葬儀屋のような陰鬱な雰囲気、痩けた頬、眼窩が暗い
という強面ながら苗字が「乙姫」
というアンバランスな警部
(遠藤憲一さんをイメージ)
と部下のモデル並みにスタイルが良く、イケメンな -
Posted by ブクログ
ネタバレ「シュークリーム・パニック」
2冊が1つになった短編集。
「豆腐の角に・・・」に惹かれ読んでみたいと思いつつ、こちらを手に取りました。タイトルとタイトル元になっていると思われる短編のあらすじがなんとも面白そうだったのですが、あとがきによると、タイトルに特に意味は無いようです。元ネタと思われた「限定販売特性濃厚プレミアムシュークリーム事件」という如何にもな短編も関係ないようです。
また、本書は以前にノベルズ版2冊に分けて刊行されたものを1つに取り纏めしたもの。厚目の本は売り上げが悪いから薄い2冊で販売しようという編集部の意向だったようです。確かに本書は500ページ超ありますから、短編集と -
Posted by ブクログ
いわゆる「ジュブナイル」という奴だが、作者が
「大人が読むに耐えるよう書いた」と言う通り、
なかなか楽しく読めました(^ ^
とある田舎の小学校で起きた「不可解な連続事件」を
小学生の主人公達が解き明かしていく話ですが...
謎解きが二重三重にひねくってあって、
最後はどんでん返しの連続(^ ^
まぁ、元々の事件がそれほど大事でもないし、
「スケール感」は無いが、謎解き要素は楽しめる。
空回りしてばかりの委員長とか、徘徊する保健の先生とか
登場人物もなかなかに魅力的(^ ^
...私がなぜこれを買ったのか、がよく分かりませんが(^ ^;
楽しゅうございました(^ ^ -
Posted by ブクログ
これから、失礼なことを書きますが(^ ^;
一読後の正直な感想は、
「なるほど、これが天野頌子さんの『陰陽屋』シリーズの
『元ネタ』なのだな」と(^ ^;
いや、本当のところは分かりませんが、それほど
・ぐうたらでインチキな占い師
・真面目で「巻き込まれ型」の助手
・するどい観察眼で事件は解決する
という基本設定が全く同じで(^ ^;
こちらの方が...って同じ土俵で比べるのも何ですが、
妖狐などは出てこないので「ファンタジー色」はなく、
登場人物も大人が中心で問題も生臭い(^ ^;
からりとした文体は読みやすく、
そこここに散りばめられたギャグのセンスも良い(^ ^
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