倉知淳のレビュー一覧

  • なぎなた

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    倉知淳のミステリ短編集。二冊同時刊行の片方。
    もう一方より面白い話が多かった。
    ただしテンポは良くない。読み辛いわけではなく、作品自体の雰囲気と合っていないのだと思う。個人的に合わない可能性もあるが。
    話としては、例えば「消えた銃弾」等はとても上手いと思えるので、次回作以降に期待。
    3-

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    2015年06月24日
  • 猫丸先輩の推測

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    ネタバレ

    解決ではない。猫丸先輩の解釈である。
    それが真実かは確かめない。(確かめる話もあるが。)
    納得できればそれで良いのである。

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    2014年09月22日
  • 猫丸先輩の空論

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    久々にシリーズを再開、これで文庫としてまとまっているのはラストです。
    前巻同様、猫丸先輩が日常の謎に対して仮説程度の推理を披露する構成です。やはり推理には多少の物足りなさがありますが、一方で、謎を提起する才能を強く感じる内容でした。毎朝ベランダに置かれていくペットボトルや遠くから近づいてくる電話の着信音など、謎としての魅力に心引かれる訳です。故に推理に対しての期待値も高まってしまうという(苦笑)

    これ以後は短編集やアンソロジーにフラフラ登場する猫丸先輩を追っかけることになるようです。出来ればまた殺人事件に挑む猫丸先輩が見たいところ。

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    2014年08月04日
  • なぎなた

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    「たくらみに満ちたミステリ・ワールド」ということで、短編集「なぎなた」。全七編を収録。お話の一つ一つは確かに短編なんだけど、通して読んでみると結構な文章量がありますね。本短編集の姉妹本「こめぐら」も同時にリリースされています。

    本格ミステリの入門編を書き続ける、という作者の思いもあって、内容としてもそれほど複雑ではなく、アンフェアというものでもないのだけど、ミステリをそこそこ読んでいる人間からすると、少々物足りない。また、ちょっと話が強引かなと思わないでもない。

    個人的には収録されている一編「運命の銀輪」が面白かったですね。倒叙ミステリというもので、「コロンボ」とか「古畑任三郎」というと分かりやすいですかね。まず犯人の犯行が描かれ、それを探偵がどうやって追いつめていくのかといった部分がお話の焦点になる作品です。

    作者さんはこの倒叙ミステリものをシリーズ化しようと考えているようなので、こちらは気になります。ただ、その他の短編については…うーん、やっぱり物足りないかな。ネコがやたらに登場するので、ネコ好きの方なら共感できる部分があるかもしれませんね。私は特にネコ好きでもないので、登場する度に「またネコか」と思う程度でしたけど、逆にネコに良い思い出がない方からすれば、うんざりするかもしれないな。

    個人的には、ネコ好きに向けてリリースしているわけでもないのだし、もう少し控えた方が…と感じますけど、「あとがき」にもありますが、作家がネコ好きなので、仕方ないかな。

    お勧めは…ちょっと難しいですね。

    入門編というには、ミステリがあまり強くないというか、登場する謎に対して「なぜ?」という気持ちが強く働かないので、あくまで、ネコが多く登場する短編小説、という体で読んだ方がいいかもしれない。そういう意味ではお勧めです。

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    2014年04月20日
  • なぎなた

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    “焦れる詩織をよそに、丈史はしたり顔で、
    「これも俺は現物を見てるんです、間違いなくおっさんはサンダル履いてました。で、ここからは蓋然性の問題なんですけどーー」
    「無理して難しい単語使わないでよ」
    「別に無理してませんってーーでね、今日は土曜日でしょう、仕事が休みの人も多いはずです。休日にサンダル履きで洗剤だけを買うーーこういう行動をする人は、近所の住人である可能性高いと思いませんか」
    「そんなの判んないじゃない、休みじゃない人もいるし。普段からデフォルトでサンダル履きの人だっているだろうしさ」
    「この季節にですか?今の時期、サンダル一本槍で通す人はめったにいませんよ、爪先寒すぎです」
    「けど、電車で買いに来たのかもしれないよ、特売で洗剤が激安だったか何かで。可能性の話なら、車で来たってことも考えられるでしょ。サンダル履いて運転して来て、近くの駐車場に停めた、とか」
    「車でわざわざ洗剤一箱だけ買いに来るなんて、それこそ蓋然性低すぎですよ。そんな無駄なことする奴はめったにいないでしょう、普通」
    「それはそうだけどーー」
    詩織は言葉に詰まってしまう。確かに、そう云われれば反論でいない。ヘタレのくせにこの男、口だけは達者だ”[P.195_猫と死の街]

    「運命の銀輪」
    「見られていたもの」
    「眠り猫、眠れ」
    「ナイフの三」
    「猫と死の街」
    「闇ニ笑フ」
    「幻の銃弾」

    「眠り猫、眠れ」と「闇ニ笑フ」が特に良かった。

    “「確かに彼女、美形だ。お前がこだわるだけのことはあるーーけどな、正体不明の謎の女ってのは、お前の思いすごしだよ。俺にはすぐ判ったぜ、彼女が何者かーーそれから、どうして何度も同じ映画を観に来て笑ってるのかも」
    「そんなバカなーー」
    思いがけない椎名の発言に、僕はきょとんとしてしまう。
    「本当だよ、一目見てすべて判った」
    「一目見てってーー嘘つくなよ、判るわけないじゃないかよ、そんなの」
    「本当だよ、お前もよく考えてみれば判るはずだーーまあ、云ってみりゃ彼女、お前と同じことをしていただけなんだな」
    「僕と同じことーー?」
    意味がまるで判らず、ぽかんとして聞き返す僕に、椎名は笑って答えて、
    「いいシナリオ書くには人間観察も必要なんだろ。しっかりしろよ、最終候補」”[P.269_闇ニ笑フ]

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    2014年04月11日
  • なぎなた

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    猫が出てくると頷く部分が多いので、気づけば真剣な読書タイム。「眠り猫、眠れ」は胸がキュウッとなった。猫と人間の最期が巧みにリンクしている秀作。
    あとがきの“ねこちやん”には微笑ましいやら可笑しいやら、気持ちが和むw

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    2014年03月18日
  • 猫丸先輩の推測

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    だいぶ間を開けてしまいましたが猫丸先輩シリーズであります。講談社文庫に移り、挿し絵がついております。個人的に雰囲気は創元推理文庫の方がすきですが(苦笑)
    短編は全て日常の謎系。正直、結論にもう一捻り欲しいかな、といった感じです。解説にもありましたが、ゆえに『推測』なんだと。確かにこの発端が全ての日常の謎系の下地にあるようにも思うので、価値あるものだとも思います。

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    2014年02月27日
  • 猫丸先輩の推測

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    短編集
    最後に2作は、何処かで読んだ記憶がある
    何処で読んだのかな
    雑誌にでも連載していたのかな
    思い出せない

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    2013年06月20日
  • 壺中の天国 下

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     相変わらずの日常ほのぼの系に見せかけて実はブラック。

     携帯が出ないと、2000年以前の話と特定できる時代なのね。
     うーん。たとえば明治時代の小説を読んで古いというより「この時代の小説なんだ」と思うくらいには昭和は遠い。

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    2013年05月06日
  • 壺中の天国 下

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    のどかな町で起こる連続殺人と謎の怪文書。
    登場人物が皆、個性的で、ミステリーだけれどのほほんとした雰囲気。

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    2013年02月12日
  • 壺中の天国 上

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    ネタバレ

    ラストはある意味裏切られました。結局それで通すのか! と(笑) 「狂った論理」で一本筋を通してしまったのはお見事。

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    2013年01月10日
  • 壺中の天国 下

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    面白かった。個人的にはいつ、猫丸先輩があらわれ「いやぁ、面白い事件じゃないかお前さん、で、あくまで推測だけど、犯人の特徴は・・・」と語ってくれるのを期待してしまいました。
    また、ミステリー好きならすぐ分かる、被害者のもう一つの共通点をあえてトリックに使わないのは流石でした。

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    2012年11月10日
  • 壺中の天国 下

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    謎解きには正直「えーーーーっ」と声を上げてしまいたくなった(笑)。
    これで終わり? とも思ったし、本格ではないじゃない、とも思った。

    けれど、読み終えるとすべてがいかにも倉知さんらしい。
    面白くないことを面白く。愉快でないことを愉快に。
    さすが「天然カー」と言われる倉知さんである。

    タイトルの『壺中の天国』のたとえが、この作品をよく表していると思った。
    誰にでも、自分だけの「壺の中」がある。それを倉知さんが描くと、こんなにも愉快だ。

    「面白がる」ということは才能なのだな、とこの作者の本を読むとよくわかります。

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    2012年07月02日
  • 壺中の天国 上

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    読めば読むほど「いったいどうなるんだ?」と首をかしげる角度が深まってくる。

    詳しい感想は下巻にて。

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    2012年07月02日
  • 壺中の天国 上

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    「殺人が起こるたびに撒かれる電波系怪文書!?」

    理由の分からない殺人が起こり始め、のどかな町が一転、出歩くのも恐ろしいゴーストタウンのようになってしまう…と想像するのだけど、この上巻では殺人は起こるものの、主人公達にとってはまだ他人事。それほど緊迫感はありません。

    のどかな町、それに伴う日常といった描写が多いので、あまりミステリを読んでいるという感じがせず、主人公が盆栽好きのシングルマザーということもあって、「人が殺されたんですって。怖いわねえ」という雰囲気の中、話は展開していきます。

    人が殺されるたびに、大変読みにくい怪文書が撒かれます。どうやら犯人はある種の妄想に取り憑かれているようだけど、真意のほどは如何に。殺される人に共通するものは何なのか?いわゆる「ミッシング・リンク」ミステリですが、どんな風に解決するのか楽しみです。

    ちょっと下巻への引きが弱いかな、と感じますが、平凡な日常をのんびりと読むのもいいものですね。

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    2012年03月31日
  • 壺中の天国 下

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    この作品、嫌いじゃない。作品全体から倉知先生の持ち味が出ててそういった所は大好き。が、主人公母子の日常生活のシーンが描かれすぎて、ミステリの話がどう展開するの?とドキドキしながら読んでる読者としてはじれったく冗長な印象が残ってしまったのが残念。(先生が書きたかったのは、この『日常』だったんじゃないか?と思っちゃうほど、そちらのウェイトがでかい)
    電波系の表現や、母子の日常を描ききった筆力は素晴らしい。正太郎のキャラも良かった。
    間に入ってくるフィギア制作のマニア(オタク)な描写が、解決編でこう効いてくるのか、とか、他にもちりばめられた伏線など、種明かしの段階では感心できるところがあったのに、そこに至るまでが…遠かった。
    ある程度他の倉知作品に触れて先生の持ち味を判った人に読むのをオススメする作品でしたね。

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    2012年01月31日
  • 猫丸先輩の推測

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    ネタバレ

    旅行用に文庫本を。夜勤で読んでんだけど。猫丸先輩の短編集。特に印象には残らないな。日もたったし、何も覚えてない・・・

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    2011年06月29日
  • 猫丸先輩の推測

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    猫丸先輩の奇人っぷりと、八木沢の憐れさは健在です。
    日常を側面からみたような謎と解決は笑えて楽しいものばかりでした。
    古典名作をもじっているのであろう各編のタイトルもおもしろいです。

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    2011年05月10日
  • 猫丸先輩の推測

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     猫丸先輩シリーズ。
     子供の頃によんだときは猫丸先輩かっこいいとおもったのだけれど、大人になって読んでみれば、なんかすごいえたいが知れない人だった。すごいなぁ。

     猫丸先輩がほんわかしてるけど、話の内容自体は癒し系という訳ではない。

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    2010年05月19日
  • 猫丸先輩の空論

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    いつも同じ作家さんのばかり読んでいるので、新たな視野を広げようかと購入してみた一冊。
    殺人の起こらないミステリというから、北村薫さんみたいな感じの話を想像していた。
    確かに面白いとは思うけれど、もう少しパンチの効いた話を期待してしまっていた。

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    2011年01月01日