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稲岡市で発生した通り魔事件に三人目の被害者が出てしまう。犯行声明のような電波系怪文書は、犯人によってマスコミに送りつけられ、センセーショナルな報道はますます加熱する。特定できない被害者の共通点。誰が殺されるかわからない恐怖に、平穏だった町は次第にパニックに陥ってゆく。異様な事件の興奮はシングルマザー・知子の平和な日常にも忍びより、ついに四人目の被害者が。知子は編集者の水嶋がもたらす情報をもとに、家族や幼なじみの正太郎と共に、犯人像に迫ってゆく。精緻な伏線とロジックが光る、第1回本格ミステリ大賞受賞作。/解説=戸川安宣
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Posted by ブクログ
この作品、嫌いじゃない。作品全体から倉知先生の持ち味が出ててそういった所は大好き。が、主人公母子の日常生活のシーンが描かれすぎて、ミステリの話がどう展開するの?とドキドキしながら読んでる読者としてはじれったく冗長な印象が残ってしまったのが残念。(先生が書きたかったのは、この『日常』だったんじゃないか?と思っちゃうほど、そちらのウェイトがでかい)
電波系の表現や、母子の日常を描ききった筆力は素晴らしい。正太郎のキャラも良かった。
間に入ってくるフィギア制作のマニア(オタク)な描写が、解決編でこう効いてくるのか、とか、他にもちりばめられた伏線など、種明かしの段階では感心できるところがあったのに、そこに至るまでが…遠かった。
ある程度他の倉知作品に触れて先生の持ち味を判った人に読むのをオススメする作品でしたね。
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